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誤解されたまま逝った英雄「元陸軍軍人・小野田寛郎」
http://ameblo.jp/usinawaretatoki/entry-11757822935.html
2014-01-25 23:00:03NEW ! simatyan2のブログ
先日、元日本兵小野田寛郎さんが91歳で亡くなられました。
タイミング的にちょうど昨年暮れに安倍総理の靖国参拝した事が話題
になったり、都知事選に元空将の田母神氏が出馬した時期も重なり、
小野田さんの死と重ね合わせた人も少なくなかったんじゃないでしょうか。
小野田さんをネット右翼が絶賛する理由の一つに、筋金入りの
日本軍人を現す、小野田さんの素晴らしい敬礼があります。
http://www.sankeibiz.jp/images/news/140117/bsi1401171105003-p1.jpg
背筋をピンと伸ばして敬礼する小野田さんの姿は、礼儀正しく、
並大抵ではない精神力の強さを現しています。
実際、マスコミが伝えるとおり損得勘定抜きの、日本軍人の鏡
とも言うべき人だったに違いありません。
ただマスコミが報じる以外の、本当の小野田さんを私達がどれ
だけ知っているかと問われると甚だ怪しくなってきます。
先日、たまたま津田信という人の「幻想の英雄」という書籍が
ネットで全文公開されているのを見かけました。
津田さんは小野田さんと共同生活をした人で、小野田寛郎手記
『わがルパング島の三十年戦争』
を代筆された人です。
小野田さんが書いたと思っていた手記が、依頼された津田さんの
代筆だったことにも驚きましたが、手記内容が当時の厚生省の
要請で真実を歪めて書かれたものだったのには愕然としました。
そして後に津田信さんが、その罪の意識から手記代筆の真相を
暴露した書下ろしノンフィクション
『幻想の英雄−小野田少尉との三ヵ月』
を出版したのです。
そして今ネットでその全文が読めるのです。
http://junpay.sakura.ne.jp/index.php?option=com_content&view=category&id=49&Itemid=77
この真相を暴露した内容というのが凄まじいもので、今までの
小野田寛郎さんのイメージが完全に覆ってしまうものなんですね。
当時、小野田さんが発見されるまで戦争が終わってるのを知ら
なかったというのは嘘で、確実に知ってたのに出てこなかった
のは上司の命令がなかったからだ、ということは他の書物にも
書いてあったので、ある程度は知っていました。
しかし、ルバング島の島民を「ドンコー」と呼び、動物以下の
存在と考えながら殺傷していた事実にはやはり驚かされます。
例えば、
『こっちには弾に限りがありますからね、
一発で一人殺すんじゃもったいない、何とか二人いっぺんに
殺す方法はないかと考えました。
ドンコーは臆病だから、けっして一人じゃ山に登ってこない。
かならず三、四人でくる。
だから木かげで待伏せすることにしたんです。
そして奴らが横一列になったところをねらってぶっ放つ。
そうすりゃあ一発で二人殺れますからね』
などと生々しく書かれてあります。
この時点で小野田さんは、島民たちには殺意がないことが
わかっていたそうです。
ではなぜ殺意のない島民を殺すのか、ということについて次の
ように語っています。
『われわれの占領地域に勝手にはいりこんできたからです。
われわれはいずれ島全体を占領するつもりでした』
またドンコーに銃を突きつけ食料を奪ったことについては、
『ドンコーの奴ら、われわれの邪魔ばっかりしやがって。
敵の食糧、弾薬を利用するのが遊撃戦のイロハです』
などと平然と語っているのです。
そしてさらに衝撃的なのは次の一節です。
『「その犬をドンコーの奴ら、われわれにけしかけやがるんです。
あんまり癩にさわったんで仕返ししてやったことがある」
と寛郎が口を挿んだ。
「どんな仕返しをしたんです?」
「ある村の副村長が何度もけしかけやがったから、そいつを
三日間つけねらって一人になったところをぶっ殺してやった。
まず膝をねらって一発射ち、歩けないようにしておいて
ボロ(蛮刀)でたたっ斬ってやった。
その野郎、腕で顔をかばいながらいざって逃げようとしたが、
こっちは日頃の恨みで容赦しねえ……」
寛郎は左腕を曲げて顔をかばう島民の真似をし、その次に
ボロを何度も振りおろすジェスチャーをして見せた』
これはもう戦争ではなく私怨による虐殺になっていますね。
さらに津田さんは、
『小野田がよく襲った村に裏取りをしに行った時
(上の虐殺の話)が突然でてきて焦る筆者
「この村にはヘンな殺され方をした者がいるんです」
私とC君の顔色をうかがうように見た。
「ヘンな殺され方?」
「村の区長をやっていた人なんですがね、ボロ(蛮刀)で
なぶり殺しにされた死体が発見されたことがあるんです」
私は息を呑み、思わずラモスから目をそらした。
「小野田さんに殺された島民はほとんど銃で撃たれていますが、
その区長はめった斬りにされていたんです。
だから、これは日本兵の仕業じゃない、犯人は別の者だと
いうことになっているんですが、帰ったら一応、 小野田さん
に確かめてくれ、と言ってます。
――あなた方、何か聞いていませんか」
「さあ、知らないなあ」
まさか聞いているとは言えなかった』
と書いてます。
それにしても凄い内容ですね。
これじゃ確かに正直に書けなかったことが良くわかります。
発見当時フィリピン側は、ルバング島で起こった事件はすべて
戦闘中の行為とみなして、 マルコス大統領も特赦してくれた
そうです。
しかし、小野田さん自身の口からそれが語られたとなると、
やはり向こうの国民感情を刺激することになってたでしょうね。
こうして見ると確かに小野田さんは不撓不屈の精神力の持ち主
だったでしょうけど、人格者かと問われるとちょっと違うぞ
ということになってきませんか?
もっとも戦争と言う狂気の極限状況では、人格者さえも異常者
に変えてしまうのかもしれませんが・・・。
いずれにしても私達は報道される上辺の状況のみで判断しがち
ですが、報道する側は権力者の都合によって如何様にも捏造
出来るんだということを改めて肝に銘じる必要があります。
美化される出来事の裏には地獄の真実があるということですね。
お国のために命を懸けることの、どこが悪いのかと粋がってる
ネット右翼たちは、こうした真実をどう思っているのでしょうか?
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