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THE PAGEから
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140125-00000001-wordleaf-cn&p=2
中国初の国産空母を建造中 「空母」を持つ意味とは?
THE PAGE 1月25日(土)9時0分配信
[写真] 中国の旧ソ連製空母「遼寧」、改造される前の姿 (2004年米海軍大学のレポート/Wikimedia Commons)
中国が初の国産空母を建造中であることが明らかになりました。中国はすでに旧ソ連製の空母を改造した「遼寧」を就役させていますが、現在建造中のものを含めて、将来的には4隻の空母を保有する予定といわれています。空母とはどのような艦船で、これを保有することにはどんな意味があるのでしょうか?
[写真] 三沢基地に配備されている警戒航空隊のE-2C
空母とは航空母艦の略で、航空機(艦載機と呼ぶ)を搭載し、船の上から離着艦できるようにした艦船のことを指します。空母を保有していれば、目的の場所まで自由に航行し、大量の航空機を用いて攻撃を行うことができます。このため国際社会においては、空母を保有している国は極めて大きな戦闘能力を持っているとみなされます。
高度な戦争継続能力を示す兵器
また空母の建造やその維持には莫大な資金を必要としますから、空母を保有できるということは、大きな経済力を持っているということ、つまり高度な戦争継続能力を有していることの証明にもなるわけです(原子力空母の建造費用は5000億円程度、年間の維持費は400億円程度といわれています)。安全保障の世界ではプレゼンス(存在感)という用語が用いられますが、空母はまさに他国に対してプレゼンスを示すための兵器と位置付けられています。一種の砲艦外交のツールといってもよいでしょう。
実際、世界最大の軍事大国である米国は11隻の空母を保有し、世界のすべての海域で作戦を展開することが可能となっています。日本の横須賀基地にはこの中の1隻である「ジョージ・ワシントン」を常駐させています。このことは、東シナ海付近は米国が制海権を有しているのだということを、世界に対して間接的に示しているわけです。
中国は近年、軍事力の増強を急ピッチで進めるとともに、これまで黄海沿岸にとどまっていた海軍の行動範囲を、東シナ海から南シナ海に拡大し、これらの海域での権益を強く主張するようになっています。中国が空母を保有するということは、この海域における制海権は中国にあるということを主張していることになります。
空母による攻撃は時代遅れに
近年、兵器のハイテク化が急速に進み、航空機を中心にした空母機動部隊による攻撃は時代遅れになりつつあります。また空母はメンテナンスに手間がかかり、現実には1年間のうち半分くらいしか稼働させることができず、効率が悪い兵器といわれています(米国が11隻も保有しているのは、半分しか稼働できないため)。
横須賀に配備されているジョージ・ワシントンは来年から大規模修繕のため米国に戻る予定ですが、米国内の一部からは後継の空母を配備する必要はないとの声も上がっていたくらいです(実際にはロナルド・レーガンの配備が正式決定)。
しかし、空母に対しては軍事力のシンボルという役割があるため、米国も空母を大幅に削減するという決断には至っていません。ましてやこれから軍事力を誇示したい中国にとっては、無理をしてでも空母を配備したいところでしょう。
空母の運用にはかなりのノウハウ蓄積が必要といわれており、中国が空母を配備したところで、すぐに高度な実戦能力が得られるわけではありません。しかしながら、日本近海における中国軍のプレゼンスが増大することは事実です。日本はその動向について引き続き注視していく必要があるでしょう。
(大和田 崇/The Capital Tribune Japan編集長)
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