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中国空軍の戦闘機「殲11」=2009年11月(共同)
【スクープ最前線】中国軍パイロットの技能不足が“自爆テロ”引き起こす危険性 防空識別圏
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140108/frn1401080725000-n1.htm
2014.01.08 夕刊フジ
中国の軍事的暴発が懸念されている。官僚腐敗や民族対立、環境問題などの国内批判をそらすため、習近平国家主席が対外的な危機を演出する可能性があるのだ。安倍晋三首相は国際情勢の変化を受けて「積極的平和主義」を掲げたが、東アジアの現状はどうなのか。技量で劣る中国機パイロットによる“自爆テロ”の危険性。ジャーナリストの加賀孝英氏が、知られざる危機に迫った。
「日本経済は1年前の危機的な状況から脱し、順調に回復軌道を歩んでいる」「今年春こそ、景気回復の実感を収入アップの形で国民に届けたい」「世界の平和と安定に、これまで以上に積極的な役割を果たす」「被災地復興のさらなる加速に全力を尽くす」
安倍首相は6日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した後、年頭の記者会見に臨み、こう語った。2年目に突入した安倍政権。官邸関係者がいう。
「安倍首相は『日本を取り戻す』と訴えて、政権を奪還した。その実現のために、死にもの狂いだ。アベノミクスの推進だけでなく、昨年1年間だけでも25カ国を訪問。首脳会談は電話会談を入れれば150回を超えた。さらに昨年末、公約だった靖国神社参拝を果たした。小泉純一郎首相以来、7年ぶりの快挙だ」
そして、こう続ける。
「予想通り、中国と韓国は大慌てだ。安倍首相との首脳会談拒否を発表し、『靖国神社を参拝しない』『過去の謝罪』などが会談実現の前提条件だと声を張り上げた。笑止千万。『日本は脅せば言いなりになる』とまだ思っている。安倍首相が条件をのむことは天地が引っくり返ってもない」
その通りだ。国のために戦場で散った英霊に哀悼の誠をささげることは、国家指導者としての責務である。安倍首相の側近、菅義偉官房長官は読売新聞の対談(3日掲載)で「中国、韓国とは日本の立場を捨ててまで首脳会談をやる必要はありません」と言い切ったが、当然のことだ。
だが、驚かないでいただきたい。靖国騒動の裏で深刻な事態が起こっている。「千年恨」を公言し、朴槿恵(パク・クネ)大統領が恥も外聞もなく、行く先々で「告げ口外交」を展開している韓国などどうでもいいが、中国が問題なのだ。
以下、私(加賀)が複数の米国防総省関係者から得た情報だ。冷静にお読みいただきたい。
「中国は昨年11月、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を一方的に設定した。スクランブル(緊急発進)は防空圏への侵入機に行われる。この設定で、尖閣周辺空域で日中両国の戦闘機が今日にも衝突する危機が発生している」
「自衛隊機のパイロットの能力は高く、侵入機から1マイル(1609メートル)の距離で警告行動をとる能力がある。しかし、中国側のパイロットはひどい。自衛隊機が大人なら中国機は幼稚園児だ。10マイル以内に入ったら危ない。中国機は間違いなく自衛隊機に一直線に突っ込んで衝突する」
そしてもう1つ、彼らから得た重大な情報がこれだ。
「中国は昨年、防空圏設定直後に『自衛隊機にスクランブルをかけた』と発表、それが嘘だとバレて大恥をかいた。中国空軍幹部らは異常なまでに焦り、パイロットに『次は突っ込む気で行け』と命令しているという情報がある」
冗談じゃない。これでは自爆テロではないか。中国は偶発的衝突を意図的に演出して尖閣強奪を企てているのか。
防衛省幹部に尖閣周辺空域での危機的状況を聞くと、彼は「残念だが、その通りだ」と認めた。
中国が尖閣強奪の野望をここまであらわにしたのは、3年3カ月の民主党政権による弱腰デタラメ外交のせいだ。安倍首相は昨年末、領土・領海・領空を守り抜くため、「国家安全保障戦略」と「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」を閣議決定した。これ以上、中国の軍事的挑発を許してはならない。さらなる抑止力の強化を急がねばならない。
■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍している。
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