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ロシアで相次ぐテロの背後には、イスラム過激派の影がついて回る。
10月の路線バス爆破テロは、ロシア南部・北カフカスにあるダゲスタン共和国出身の女による犯行だった。今月29日の駅舎爆破でも、ダゲスタン出身者を対象にした捜査が進んでいるという。
ダゲスタンは、ソ連崩壊後にロシアからの分離独立を求めて悲惨な内戦の現場となったチェチェン共和国に隣接している。チェチェンでは07年、プーチン氏への個人的な忠誠を誓うラムザン・カドイロフ氏が大統領に就任(現在は首長)。その絶対的な権威の下、連邦政府から巨額の予算を受けとり、見違えるほどの復興を果たしてきた。
そのチェチェンから逃れた多くのイスラム過激派が現在拠点としているとみられるのがダゲスタンなどの周辺地域だ。特にダゲスタンの治安の悪化は深刻で、過激派の掃討作戦や治安機関を狙った爆発事件が相次いでいる。ロシアの人権団体によると、今年の死者は400人に達する。今回のテロは、掃討作戦への「仕返し」の可能性もある。
ロシアのイスラム過激派は、ソ連崩壊後のロシア南部で急速に広がった。この地域の伝統的なイスラム教は比較的穏健だったが、宗教の自由が認められたことを受け、過激な思想を持つ宗教指導者らが外部から流入。ロシア帝国にほかの北カフカス地域とともに併合されたチェチェンで独立運動が起こり、互いに影響を与え合いながら、イスラム国家樹立を目指す武装闘争やテロに手を染めるようになったとみられている。
こうしたことも02年のモスクワ劇場テロや、04年の北オセチア・ベスランの学校テロなどの背景になっていったとみられる。
ボルゴグラードで繰り返されるテロは、チェチェンを力ずくで安定させるだけでは問題の根本的な解決にはなっていないという現実を、プーチン政権につきつけている。
http://digital.asahi.com/articles/ASF0TKY201312300188.html
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