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この1年にコンゴ民主共和国の東部地域では、反政府武装グループや治安機関による殺害の脅迫や威嚇が多発し、人権擁護活動家はその活動が極めて難しくなっている。
アムネスティは最新の報告書の中で、昨年の紛争危機後に起きた人権擁護活動家への弾圧を詳述した。
北キヴ州ではすべての人が人権侵害を受けやすく、人権擁護に声を上げる人はあらゆる勢力から狙われている。その結果、長期にわたり全土で人権擁護活動家は沈黙を迫られ、活動を続けることができない。
昨年以降、活動家はこれまで以上に、殺害の脅しや、襲撃してきた武装グループによる誘拐、恣意的拘禁を受けている。武装グループや国軍に対して発言したためだ。被害者の多くは活動を放棄せざるをえず、事務所を閉じて、命からがら逃げ出した。
M23武装グループは先月北キヴ州を退去した。しかし同国東部ではいまだに、活動家が他の武装グループや治安機関による嫌がらせや威嚇に直面している。
人権侵害についてよく発言する、ある人権擁護活動家は、「死の脅迫、匿名のメモ、監視などを受けている」とアムネスティに話した。脅迫には、「お前の頭を切り落とすぞ」「お前が住む場所を知っている」などがあったという。活動家の中には複数の武装グループから同時に脅迫された人もいる。
アムネスティは報告書で、組織が不安定で、統制がとれておらず、責任を問われない軍が存在する地域や法の支配がほとんどない地域で活動することの難しさに焦点を当てている。
北キヴ州では一般の犯罪被害者が警察に通報しても、正義を受けられない。彼らができるのは、人権擁護活動家に伝えることだけだ。
女性の活動家は、女性は公の場で権力者を批判すべきでないという社会的通念に対する挑戦とみなされ、とくに危険である。性暴力を含む暴力の被害者を助けた結果、彼女たち自身が嫌がらせや性的攻撃を受けた事例も複数存在する。
また、加害者がその罪を問われることはない。著名な人権擁護活動家であったパスカル・カブングルさんは2005年、自宅で妻と子どもの目の前で射殺された。兵士や上級の軍人、政治家など、彼の殺害に関与して起訴された男たちは、自由のままである。
人権擁護活動家に対する暴力の加害者が野放しでいる限り、攻撃は続く。人びとへの暴力は野放しのままだろう。
アムネスティは、政府に対して治安機関部門を緊急に改革するよう要請している。
規律と責任を持つ治安機関の創設は、同国における最優先項目だ。当局は、民間人に対して深刻な人権侵害を犯した者を排除し、また今後、武装勢力を軍に統合する際には、入念な身元調査を行うべきである。
アムネスティ国際ニュース
2013年12月16日
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/1224_4382.html
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