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【カイロ秋山信一】在英のシリア反体制派組織「シリア人権観測所」によると、シリア政府軍は22日、北部アレッポの反体制派拠点を空爆し、子供6人を含む56人が死亡した。円筒形の容器に火薬や油を詰めた通称「たる爆弾」が使用されたという。たる爆弾はヘリなどから投下されるが、標的が絞りにくく市民が巻き込まれるケースが後を絶たず、国際社会で批判の声が上がっている。
在英のシリア反体制派組織「シリア人権ネットワーク」の調査では、2011年3月に武力衝突が始まって以降、少なくとも1370個が使用され、子供189人を含む947人が死亡、うち95%以上を市民が占める。
アレッポや中部ホムスなどの激戦地や、反体制派が実効支配する北部ラッカで多用され、住宅や学校、イスラム礼拝所(モスク)など5400棟以上が損壊したという。
たる爆弾は、セメントや金属製の容器に火薬や油、金属片が詰めてある。先端には起爆装置があり、着弾すると爆発し、火災を引き起こす。飛び散った金属片で子供が致命傷を負うケースも多い。
同ネットワークは「通常の爆弾よりも安価で攻撃力も高いため、政府軍が多用している。市民の犠牲が多く、国際法違反は明らかだ」と指摘し、国連などに対応を求めている。
http://mainichi.jp/select/news/20131224k0000m030038000c.html
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