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株式日記と経済展望
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空母打撃群(CSG)は現代世界においてほとんど無敵の地位にあります。
防空艦に守られた空母の優位は、当分揺らぎそうにありません。
2013年11月22日 金曜日
◆「艦これ」から始まる海軍の歴史 9月26日 リアリズムと防衛を学ぶ
http://riabou.hateblo.jp/entry/2013/09/26/224354
「核兵器の時代」
1946年、日本海軍の戦艦の生き残り「長門」や、そのほかの無用な艦艇たちがビキニ環礁に集められました。艦艇に対する原爆投下実験「クロスロード作戦」です。B-29爆撃機が艦艇群に対して原子爆弾を投下。そしてこのようになりました。
次の戦争ではこのような核兵器の投げ合いが起るだろう、と考えられました。実際、アメリカが核兵器を独占していられた気楽な時代は瞬く間に終わりました。
だとすれば次の時代の戦争において、空母はもとより、水上艦隊に出番なんてあるでしょうか。次の戦争は核戦争に違いないというのに? そこでの主役は核を搭載した弾道ミサイルや大型爆撃機、海軍でいえば原子力潜水艦になるはずです。
陸海空の3軍はあげて核戦争に最適化すべく努力しました。陸軍は部隊を小型化して一度の核爆発で全滅しないよう工夫したり。空軍は敵の核搭載爆撃機を落とすために、他に有力な手段が無かったとはいえ、対空核ミサイルさえ使うなんていう、後代から見ればどうかしいていたのではないかと思われる時代でした。すべては次の戦争、核兵器を用いた第三次世界大戦に備えるためです。
しかし、そんな未来予想は再び覆されることになります。
キューバ危機と艦隊の復活
ソ連の指導者フルシチョフは「今後の水上部隊はただ水の上に浮いていることだけが任務になるであろう」と述べ、艦隊を軽視していました。そんなものより大事なのは核兵器だと思っていたのです。
ところがフルシチョフが核兵器をキューバに運び込もうとすると、アメリカの艦隊が立ちふさがって邪魔しました。「キューバ危機」です。ソ連側はキューバまで水上艦隊を送り込むことができず、潜水艦を送るのがせいぜいでした。アメリカ側は艦隊でキューバを封鎖して国家の意志を示し、ソ連にプレッシャーをかけて、交渉に臨むことができました。
核戦争になれば活躍するのは核兵器でも、そこに至るまでの危機段階では昔ながらの艦隊に出番があったのです。この経験の結果、ソ連は空母を含む有力な水上艦隊の整備に乗り出します。
現代でもシリア問題をめぐって米ロの艦隊が地中海でにらみ合い、プレッシャーを与え合ったりしています。「この海域の問題に口を出すぞ。交渉のテーブルに乗れ」と言うとき、国家はそこへ艦隊を送らねばなりません。さもないと話し合いのテーブルにつく、その資格すら主張できないからです。
米国も朝鮮戦争やベトナム戦争といった、核を使わない局地戦争を経験して、海から地上を柔軟に攻撃するための空母の便利さを確認しました。
こうして予想された「核の時代」は、予想とは異なった形で到来しました。核兵器は核兵器によって抑止され、核を使わない危機や局地戦争が発生することがわかったのです。するとそこで役に立つのは、昔ながらの艦隊でした。
とはいえ、艦隊が装備する兵器は、昔の巨砲からは一変しています。
エイラート事件とフォークランド紛争がミサイルの威力を見せ付けた
海軍に核兵器よりも大きな変化を与えたのは、対艦ミサイルの登場です。1967年、エジプトのミサイル艇が発射した対艦ミサイルが、イスラエル軍の駆逐艦を撃沈しました。
フォークランド紛争ではアルゼンチンの戦闘機から発射された対艦ミサイルがイギリスの駆逐艦シェフィールドに命中。やはり、ただの一撃で駆逐艦を撃破しました。
1発の対艦ミサイルが大型艦をも撃破できる。ということは、もし100発以上もの対艦ミサイルを一斉に発射すれば、どうなるのか。空を覆い、嵐のように殺到するミサイルが、あらゆる艦隊を壊滅させてしまうのではないでしょうか? 例え敵がアメリカの空母であったとしても。
空母 VS 対艦ミサイル飽和攻撃
アメリカの空母にどう対抗するか頭を悩ませていたソ連軍は、ここに目をつけました。爆撃機、潜水艦、水上艦艇。その全てに大量の対艦ミサイルを積み込んで、一斉に発射することを考えました。90秒以内に100発もの対艦ミサイルが目標に殺到するように訓練したのです。
ミサイルのいくらかは米空母の艦載機によって、また別のいくらかは駆逐艦の大砲や対空ミサイルで撃墜されるでしょう。それでも残った数十発が、米艦艇を壊滅させるだろう、と期待しました。これを対艦ミサイル飽和攻撃といいます
アメリカ側は空母を守るため、何か手を考えねばいけませんでした。
イージス艦の登場
そこで登場したのがイージス艦です。イージスシステムを搭載し、従来の艦に比べ、飛躍的に防空能力が向上しました。
100発を越える対艦ミサイルが殺到しても、対応できるその全てを同時に追尾できるレーダー。多数の対空ミサイルを連続発射する垂直発射装置(VLS)。同時に別々のターゲットへ対空ミサイルをぶつけるソフトウェア。それら兵器群を総称してイージス兵器システムと呼びます。これにより、対艦ミサイル飽和攻撃にも耐える防空能力を手に入れました。
イージス艦は現代の艦隊において防空の中核として活躍します。日本の海上自衛隊は「こんごう」「あたご」等、かつての戦艦や重巡洋艦の名前を引き継いだイージス艦を保有しています。イージス艦をもたない中国や欧州の一部の国も、これをマネして、同時多目標に対処できる防空艦を建造しました。
イージス艦に護衛されることで、空母は海上の主役の座を維持しました
CSGは砕けない
空母を中心に、多数のイージス艦や原子力潜水艦を護衛に従え、補給艦などの支援艦艇を引き連れたグループがアメリカの「空母打撃群(CSG)」です。これを撃破することは、ほとんど不可能です。
1996年の台湾海峡ミサイル危機では、中国がアメリカの空母に屈しました。台湾の総統選挙の結果に不満をもった中国は、弾道ミサイルを台湾近海にうちこむなど軍事演習を行いました。独立の動きを見せるなら、台湾への攻撃も辞さないという脅迫です。
しかしアメリカが2隻の空母艦隊を台湾近海へ急行させたため、中国は脅迫を切り上げました。もし米中で戦争となれば、どう頑張っても空母打撃群を倒せないからです。
このように空母打撃群(CSG)は現代世界においてほとんど無敵の地位にあります。 .防空艦に守られた空母の優位は、当分揺らぎそうにありません。
再び、航空機がすべてを変える時代?
未来の艦隊を一変させるかもしれない出来事が2013年に起りました。アメリカ海軍のステルス無人機の試作型「X-47B」が空母からの発着艦に成功したのです。
無人機は有人機よりもはるか遠方まで飛行することができます。すれば無人機を持たない艦隊は、かつて戦艦艦隊がそうなったように、一方的に遠方から攻撃される立場になるかもしれません。
X-47Bの担当者の一人は、この実験成功を、かつて1909年に米艦艇バーミンガムから飛行機が初離陸した時になぞらえ「歴史的な日だ」と述べました。彼の言うとおり、あるいはこれが歴史の変わり目なのかもしれません。
とはいえ過去、多くの未来予想が外れてきました。人は過去の歴史から未来を予想します。そう、歴史は常に鑑とすべきです。ただし、単純に過去から線を伸ばしては正しい未来に辿りつけないということも、歴史の教えるところなのです。
(私のコメント)
歴史上において本格的な空母機動部隊を運用して実戦経験を持っているのは日本とアメリカとイギリスしかありません。それ以外の国は空母をもっても数隻であり米英日の空母機動部隊に対抗できるものではなかった。つまり空母機動部隊を運用するには大海軍国であり膨大な軍事費用が負担できる国でなければなりません。
現代においてはアメリカの超大型原子力空母の天下であり、多くの空母機動部隊を運用している。軍事大国ロシアも大海軍の建設と共に空母も建造しようとしましたが、実用にならずに退役してスクラップか売り払われてしまった。その他の国も一時持つことがあっても維持運用には莫大な費用がかかるので退役してしまった。
アメリカにおいても原子力空母の建造は最近では一隻だけであり、膨大な建造費用はアメリカも音を上げている。原子力潜水艦にしても建造には巨額な費用が掛かる事で最新型の原潜は建造技術維持のために一隻が作られているだけになっている。原子力空母や潜水艦は多くの長所を持っているが建造と維持費用は膨大な費用が掛かり、現在以上の拡充は無理だろう。
全面核ミサイル戦争になれば地球全人類が20回殺せるほどの威力があり、そのような状況をアメリカもロシアも中国も狂人でもなければ想定できない。ミサイル戦争の時代に入ればミサイルの布陣だけでもシュミレーションで勝敗は想定できるのであり、最近ではロシアとアメリカの空母機動部隊とのシュミレーション戦が行われていましたが、ロシアのバックファイアーからの対艦ミサイルでやられた可能性が分析の結果分かった。
アメリカはそれに対抗してイージス艦を建造して、大量の対艦ミサイルに迎撃できるシステムを開発した。中国の中距離対艦弾道ミサイルにも対応できるようにしていますが、これらはシュミレーション戦争であり、実際にはミサイル迎撃訓練を行って威力を見せ付けるだけだ。
日本においても北朝鮮や中国からの中距離ミサイルが数百発も飛んできたら迎撃不可能と思えましたが、イージス艦のミサイル迎撃システムはそれに対抗できるようだ。だから中国などはイージス艦の情報を欲しがっていますが、日本の海上自衛隊は中国軍幹部のイージス艦見学を許可しようとしたらアメリカに叱られた。それくらい日本の自衛隊の機密管理がルーズであり、だから機密保護法で取り締まらなければならなくなった。
国会審議でも機密保護法に反対しているのは反日左翼であり、反日マスコミだ。NHKなどは300人の反対集会を10000人反対集会と報道している。新聞も第一面に写真入りで大報道していますが、中国のスパイの手先を捕まえるには機密保護法がなければならない。オスプレイ配備に反対しているのも中国スパイの手先であり、日本にはスパイ取締法がなかった。
アメリカが大軍縮で原子力空母や原子力潜水艦が廃船になれば西太平洋の制海権に空白が生じますが、中国が外洋進出を狙っている。本来は日本はアメリカイギリスに並ぶ大海軍国家なのですが、アメリカによって再軍備を禁止された。つまりアメリカと反日左翼は利害が一致してきたのですが、中国の台頭とアメリカの衰退が顕著になってきたことで状況に変化が生じてきた。
昨日も中国のスパイがたくさんいるNHKが、中国の外交と外洋進出の宣伝番組を放送していましたが、中国が大海軍国になる事があるのだろうか? 大陸国家が大陸軍と大海軍を同時に作る事は財政的にも不可能であり、ソ連ですらゴルシコフの大海軍建設の夢は崩壊してソ連は滅んでしまった。中国も同じ道を歩むのだろうか? 潜水艦はロシアの技術を盗むにしても、ロシアは空母の技術のノウハウがない。ロシアは空母を作っては壊しの連続だ。
一時は空母の実用性に問題が持たれましたが、戦後においてアメリカの空母ほど多用途に多方面で活躍している軍艦は無いだろう。現在でもフィリピン台風の災害復旧に駆けつけていますが、場所の固定されずに航空機を自在に活用できるのは空母しかなく、オスプレイや無人戦闘機などの開発で新たな空母の時代が来ようとしている。
日本もフィリピンに「おおすみ」や「いせ」を派遣していますが、より多くの大型ヘリや病院設備などの拡充などを考えればより大型の空母型の護衛艦が必要だろう。東日本大震災や大島の台風災害やフィリピン台風災害やインドネシアの津波被害など大忙しですが、より多くの空母型護衛艦が必要だ。オスプレイ配備に反対していた反日左翼は、フィリピン台風災害に派遣されているオスプレイに抗議しないのだろうか?
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