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[ハーグ 11日 ロイター] -欧米政府は、シリア政府が化学兵器の関連物質を国外に運ぶために提供を求めている装甲車両などの輸送設備について、抵抗勢力との戦闘に使われる恐れがあるとして、提供を拒否する見通し。複数の外交官がロイターに語った。
外交官らによると、シリアのアサド政権は10月21日、同国の化学兵器の廃棄を監督する化学兵器禁止機関(OPCW)に対し、化学兵器廃棄に向けた国連決議案に基づき、国内にある1300トンの化学兵器関連物質を地中海沿岸のラタキア港まで運ぶために提供を求める設備のリストを提示。これには数十台の装甲車両や発電機など多くの軍用設備が含まれた。OPCWはその大半が内戦に使われる可能性があるとして要求を拒否する、と外交官らはみている。
シリア政府はさらに、化学兵器を積んだ数十台のコンテナが反政府勢力下の地域を移動する際の安全を確保するためとして、ダマスカスと沿岸都市をつなぐ新たな通信設備の提供も求めた。
欧米政府のある外交官は、シリアが提供を求めた設備について「われわれが提供することはない。国連も欧州連合(EU)もそうすることはないだろう」と述べた。
シリアの外務省報道官はコメントの求めに応じていない。欧米が設備提供を拒否することでシリアの化学兵器廃棄手続きにどのような影響が出るかは不明だ。
化学兵器廃棄にかかる資金をすでに提供している欧米諸国は、シリア国内で化学兵器の輸送中に抵抗勢力との衝突が起こるリスクはあるものの、軍事利用の恐れのある設備が提供されなくても化学兵器の運び出しは可能、とみている。
ある外交官は、欧米は、シリアが要求を軍事利用されにくい設備に修正した場合は提供を検討する可能性があり、化学兵器と一緒に輸送設備も国外に運ぶことを求める可能性があるとの見方を示した。
また、OPCWが要求を拒否する場合、シリア政府はロシアなどの武器供与国を頼る可能性もある。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9AB01P20131112
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