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('A new page’: Russia, Japan hold first 2+2 talks, aim to boost military cooperation: RT)
http://rt.com/news/russia-japan-first-talks-134/
『新たなページ』:軍事協力の促進を目指して、ロシアと日本は初の2+2協議を開催する
発表時刻:2013年11月2日20:37
タグ 日本、ロシア
ロシアと日本は土曜日、史上初の防衛相・外相による合同会議を開催した。彼らは国際安全保障と2国間関係、そして、テロや海賊と戦うための海軍合同演習の開催計画について協議した。
両国は北太平洋・千島列島をめぐる領土紛争−同列島は日本・ロシアの双方が主権を主張している−のために、第2次世界大戦の終結を示すための条約を1度も結んでいない。この2日間の会談は、両国の間では初めて2+2の形態で開催された。
両国の外相は、この会談はロシアと日本の間で「信頼を構築する」のに役立つと語った。
「経済や人的交流の分野だけでなく、安全保障の分野で協力を促進するということは、私たちが日露関係全般を改善しつつあるという意味だ」と、岸田文雄・日本外相は記者会見で語った。
両国の防衛相と外相は、千島列島をめぐる紛争を解決し、「平和条約を締結」することに「非常に強い意欲」を示したと、安倍晋三・日本首相は語った。
「私たちの総合的な評価としては、既存の交流に加えて、2+2の形態の会談は露日両国の対話の促進にますます重要な役割を果たすだろう」と、セルゲイ・ラブロフ露外相は語った。
軍事・サイバーセキュリティ両面の協力
露日両国政府は会談の後、海賊やテロと戦うための初の合同軍事演習を実施する意向を確認した。両国はこれまでに、救助・捜索作戦のみに関連した海軍演習を13回実施している。
両国は、アデン湾の両国船舶の海上安全の分野で、2国間協力を強化することに合意した。
「ロシアの水兵たちは、情報交換と相互支援の合同演習に参加することになるかも知れない」と、セルゲイ・ショイグ露国防省は語った。
2013年11月2日、日本の安倍晋三首相(中央)は、岸田文雄外相(右から2人目)・小野寺五典防衛相(右)同席のもと、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相(左から2人目)・セルゲイ・ショイグ国防相(左)と東京・総理官邸で会談した。 (AFP Photo / Yoshikazu Tsuno)
「これが双方の国や軍の間の信頼を高めるための主要な手段の1つになることを、私たちは信じる。」
小野寺五典・日本防衛相は、防衛相の定期的な訪問や軍事演習への視察団の交換を実施することに双方が合意したと付け加えた。ショイグ氏はこの10年間で初めて日本に訪問したロシア国防相だ。
日本にとっては、この会談の枠組みの中で、同国が国際情勢の中でもっと活発な役割を果たすことを熱望していると説明することが重要だった。また、日本政府の「積極的平和主義」の考えや、祖国防衛の問題に対する日本政府の新たなアプローチを説明して、ロシア側の理解を得ることも目指した。
9月以降、安倍氏は積極的平和主義−世界の平和・安全保障面での危機を未然に防ぐために日本が関与を増やすこと−の構想を強力に推進していると、人民日報は報じた。
日本は、「積極的平和主義の政策は、日本の平和政策の基本法に定められた枠組みを厳格に守って実施されることになる」と確言したと、ラブロフ氏は語った。
日本の憲法9条は、国際紛争解決の手段としての武力行使を禁止しているだけでなく、日本が陸海空軍を維持することも禁止している。
また記者会見では、サイバーセキュリティの問題で両国が会議の開催を始めることに、両外相は同意した。
米国のミサイル防衛に「深刻な懸念」
ロシアが懸念する問題は、米国のミサイル防衛網の諸要素を日本に配備することだった。
「日本の要素を含む米国の世界ミサイル防衛システムの創設が、主にアジア太平洋地域の戦略的パワーバランスを破壊する可能性があることについて、私たちは深刻な懸念を抱きつつあるという事実を、私たちは秘密にしない。」と、ロシア防衛相は語った。 北日本・青森県に現存するレーダーに加えて西日本にミサイル防衛レーダーを増設するなど、南シナ海の弧に沿ってミサイル防衛施設を配備するという、米国の動きをめぐるロシアの懸念について、ロシア政府は日本政府と補足的な会談を行うことを提案した。
日本は太平洋地域で緊張が高まることを懸念しており、特に北朝鮮のミサイル発射と中国の軍事的存在の高まりを考慮していると、日本防衛相は会談前にノーボスチ通信に語った。
一方、岸田氏は「日本の防衛政策の要が米国との同盟に存することに変わりはなく、この点ではいかなる変化もないだろう」と語った。日本政府とロシアとの協力はいかなる特定の国に対して向けられるものでないと、彼は付け加えた。
ラブロフ氏もまた、この形態の会談は「日本と米国との関係を侵すものでなく」、また、いかなる第3国との関係を侵すものでもない、と語った。
日本外相は、シリア内戦の解決を目指したジュネーブ2平和協議に日本が参加する考えをロシアが支持することに、感謝を表明した。
岸田氏はまた、両国が東南アジア諸国連合や東アジアサミットなどの地域組織の中で、さらに協力を拡大するだろうと語った。
「日本とロシアの協力は、アジア太平洋地域における主要なプレイヤーとして、地域の平和と安定の強化のために重要だ」と、彼は語った。
露日両国は、4月のウラジミール・プーチン露大統領と安倍晋三・日本首相の会談の期間に、2+2協議を開催することで合意した。次回の協議は来年モスクワで開催される予定だ。日本政府がこれまでに2+2協議を開催したのは、米国と豪州だけだ。
日本外相は、この行事は「露日関係に新たなページを開くために、幸先よいスタートとなった」と語った。
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2013_11_02/123810289/
露日の軍事協力関係、新たな段階へ
特集: 私見アンドレイ・イワノフ (45 記事)
タグ: 政治, 私見アンドレイ・イワノフ, アジア・オセアニア, 解説, 国際
イリナ イワノワ 2.11.2013, 16:07
Photo: EPA
日本とロシアは合同軍事演習を行い、サイバー攻撃に共同で対処し、アジアにおける「同盟外の」安全保障システムを構築する。今日(2日)東京で行われた露日外務防衛担当閣僚会議、いわゆる2プラス2で、以上のように取り決められた。
2プラス2というフォーマットは、これまで日本は、米国と豪州としか採用していなかった。この会員制クラブにロシアが入れてもらえたということ事態が、露日関係が新たな段階に入っていることを示しているだろう。
モスクワ国際関係大学の専門家アンドレイ・イワノフ氏は次のように語っている。
「もっとも、それが直ちに、ロシアが米国と並ぶ日本の同盟国になったということを意味するわけではない。米国と日本は軍事的・政治的に緊密な同盟国である。しかも、中国の台頭を背景に、日米同盟の重要性は増し、緊密さはさらに高まっているかに見える。特に日本は、尖閣問題で、中国への懸念を深めている。
米国は先日も、尖閣が日米安保条約の適用対象であることを保証した。しかし、日本側は、有事の際に本当に米国が武力を使用してくれるかどうか、心もとなく思っている。しかし何らかの保障は必要だ。というのも、中国との会戦といった事態はなんとしても避けたいのだから。
そこで、何らか、「同盟外の」安全保障システムを構築する必要があるというわけだ。ロシアの代表団が日本で提案したのは、まさにこのことだ。」
アジア太平洋地域に「同盟外」安全保障システムを新設するべく、専門家の協議が始まることで、合意がなされた。これは、2プラス2の疑いなき成果である。新設されるシステムは、関係する全ての国の国家安全保障を相互に侵害しないものとなるはずだ。
地域に既に存在する軍事同盟関係は、ましてや、それが中国抑止という目標をもったものであれば、もはや地域の安全にも安定性にも、何ら貢献しない。「同盟外」安保システムの創設こそが必要なのだ。しかし、それに至る道は長く険しい。立ちはだかる敵も多い。イワノフ氏は語る。
「その筆頭は、日米が進めるアジアMD構築という問題である。2プラス2で、ショイグ国防相は次のように明言した。アジアMDについて、ロシアは憂慮を抱いている。それはアジア太平洋地域の戦略的パワーバランスを崩す恐れがある、と。対して小野寺防衛相は、MDは純粋に防衛的な性格のものである、と説明したが、ロシアの不安は雲散していない。
そこで日本側は、MDに関して追加専門家協議を行うことを提案した。MDシステムの長所と短所について、露日の専門家が詳細な討議を行う場が設けられることになったのだ。」
まことに歓迎すべき提案である。ただし、この協議によっても、すべての憂慮が払拭されるには至るまい。というのも、問題は「防衛的性格」などという、設置者の主観的意図ではなく、その客観的な、戦略的特性なのだ。MDシステムが北朝鮮だけでなく中国やロシアからのミサイルも撃墜できるとなれば、それはつまり、中国やロシアの核抑止力が損なわれ、中国とロシアの安全保障が脅かされるということなのだ。
ともあれ、2プラス2での露日合意は、露日軍事協力関係の新たな1ページを開くものである。より広範な問題群に関する、より親身な対話に道を開き、様々な方面におけるより建設的な協力を可能にするものである。軍事や安全保障のごときデリケートな分野についても。
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(投稿者より)
ロシアトウディとロシアの声の両サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
「両国は(…)第2次世界大戦の終結を示すための条約を1度も結んでいない」"The countries have never signed a treaty to mark the end of World War II "、日ソ共同宣言は確かに外交文書ですが、条約ではありませんでした。
領土問題について、私は2島返還でいいと考えています。先住民アイヌを迫害・搾取しながらこの地域の領有を進めた過程を考えたとき、「日本固有の領土」という表現を用いることに恥ずかしさを感じます。また、4島が返ってきたとして、過疎地が東に延びるだけじゃないかという疑念もあります。ただ、国内では4島一括返還が支配的な意見だと思いますので、これは、政治がリーダーシップを取ればいいと思っています。
いずれにせよ、日露関係がいろいろな面で進展することは良いことだと思います。
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