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株式日記と経済展望
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88式は洋上を低高度で飛び、対中有事では尖閣奪取に加え、宮古島などへの
侵攻も想定されており、それを抑止するには宮古島への展開は有効だとされる。
2013年11月7日 木曜日
◆宮古島に対艦ミサイル展開 自衛隊訓練で初 中国の海洋進出牽制 11月6日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131106/plc13110622560023-n1.htm
自衛隊は6日、離島奪還を想定した統合演習(1〜18日)で、宮古島(沖縄県宮古島市)に陸自の地対艦ミサイル「88式地対艦誘導弾」の部隊を展開させた。演習で地対艦ミサイル部隊の沖縄周辺の離島への展開は初めて。先月には九州−沖縄−台湾を結ぶ第1列島線を北海、東海、南海の3艦隊が初めて同時に突破するなど海洋活動を拡大させている中国海軍を牽制(けんせい)する狙いがある。
6日午前7時、88式地対艦誘導弾の発射機などは、宮古島の平良港に入った民間フェリーから車両に載せられ運び出された。空自宮古島分屯基地に移動し、部隊は装備を展開させた。
装備は北海道の地対艦ミサイル部隊のもので、宮古島への展開は中国との有事を想定した「南転」と呼ばれる運用方法。陸自の海兵隊機能に欠かせない「高速輸送艦」への転用を検討している民間フェリーで宮古島まで運んだ。
88式は洋上を低高度で飛び、射程は百数十キロ。宮古島から200キロ離れた尖閣諸島(沖縄県石垣市)には届かないが、対中有事では尖閣奪取に加え、宮古島などへの波状的な侵攻も想定されており、それを抑止するには宮古島への展開は有効だとされる。
今回の離島奪還訓練のポイントは陸海空3自衛隊の統合運用の強化で、防衛省幹部は「地対艦ミサイルの命中精度を高めるには敵艦艇の位置情報を海自のP3C哨戒機とリアルタイムで共有することが課題だ」と指摘している。
◆「ナッチャンWorld」では役に立たない島嶼奪還 11月7日 北村淳
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39094
中国が南シナ海ならびに尖閣諸島をはじめとする東シナ海、それに沖縄本島〜宮古島ラインを突破しての西太平洋に対する積極的(侵攻的)拡張行動を繰り広げている。それに対してアメリカはここのところ財政危機で“世界の警察官”たる余裕がなくなり、鳴りをひそめている。
10月に予定されていた自衛隊と米軍の日米共同訓練が、アメリカの予算不成立のあおりを受けて中止されるなど、いよいよ日本防衛にも目に見える形でアメリカ財政危機が影響を及ぼすようになってきた。
本コラムでも繰り返し指摘してきたところであるが、日本としては少しでも自主防衛能力を前進させておかなければならなくなったことは、誰の目から見ても明らかである。
このような状況下で、陸海空自衛隊が自主防衛の意思を“島嶼奪還”統合演習によって示すとともに、水陸両用戦能力獲得に向けての具体的努力を目に見える形で推進している。これは中国共産党政府にとっては好ましからぬ動きであり、日本はもとより、アメリカや台湾それにフィリピンなどにとっては喜ばしい動きである。
「水陸両用戦能力」の正しい意味
自衛隊が“島嶼奪還”訓練を実施していることは、確かに自衛隊が水陸両用戦能力を本腰を入れて獲得しようという動きの一環であると見なすことができる。
また、日本のメディアや一部政治家たちなどが「水陸両用戦能力」という言葉を使い始めてきたことは、「自主防衛能力強化のためにはそれらの軍事能力を構築すべきである」と本コラムで幾度となく指摘してきた筆者やアメリカ海兵隊や海軍の友人たちにとっては喜ばしい進展だと言える。
だが、メディアや政治家たちが正しく理解してそれらの言葉を使っているのであろうか? という危惧が拭い切れない。
「水陸両用戦能力」というと、陸上戦闘部隊が上陸用舟艇や水陸両用戦闘車で海岸に上陸する強襲上陸作戦を敢行する能力とイメージされる場合が多い。もちろん、強襲上陸は水陸両用作戦の典型例の1つであるが水陸両用作戦はそれだけではない。実際に、最高水準の水陸両用戦能力を保持しているアメリカ海兵隊・アメリカ海軍が、近年においてその水陸両用戦能力を発揮する主たる任務は非戦闘員救出作戦と災害救援人道支援作戦であり、強襲上陸作戦(実戦)は長らく実施されていない。
水陸両用作戦能力とは、陸上作戦部隊が海から海と空を経由して陸に到達して陸上で行動し、その陸上作戦部隊を海と空から支援したり補給を継続する、様々な軍事行動を実施する能力を意味している。そのためには、海と空と陸で行動する各種部隊を統合運用する能力が最も重要となる。
日本の現状に当てはめると、海上自衛隊と航空自衛隊、そして陸上自衛隊から抽出された様々な部隊が完全に統合されて一体となり作戦を立案し、補給を含めての準備をなし、作戦を実施する高度な統合運用能力が水陸両用戦の大前提となる。
民間高速フェリー「ナッチャンWorld」
現在実施中の陸海空自衛隊統合演習を、水陸両用戦のエキスパートであるアメリカ海兵隊・海軍的基準に照らしてみると、水陸両用戦のための統合運用能力構築が本格的に開始されたばかりである以上、様々な問題点が浮上するのは無理からぬところである。
中でも最大の問題点は、北海道の陸上自衛隊部隊を、苫小牧港から民間高速フェリー、「ナッチャンWorld」号をチャーターして南西諸島に派遣した点であろう。
(陸上自衛隊部隊として兵員90名、地上発射型対艦ミサイル、対空ミサイル発射機などを含んだ車輌およそ40両、途中仙台港から陸自隊員と車輌がさらに乗船した)(中略)
したがって、“島嶼奪還”作戦は、陸自の奪還部隊・奪還支援部隊が、輸送手段の艦船に乗り込む段階からスタートしているのである。民間フェリーで宮古島に陸自部隊が降り立った段階からスタートするわけではない。
これが実戦状況ならば、チャーターした「ナッチャンWorld」に島嶼奪還支援のための陸自部隊が各種ミサイルとともに乗り込んで宮古島に向かった場合、中国海軍潜水艦や駆逐艦あるいは中国空軍長距離爆撃機の餌食になり、民間商船員(予備自衛官に任命するというアイデアもあるようではあるが)ともども陸自部隊は西太平洋の海底に沈められてしまうであろう。
“島嶼奪還”作戦演習というからには、苫小牧や仙台からは、海上自衛隊駆逐戦隊により護衛された「おおすみ」型輸送揚陸艦により奪還支援部隊を搬送しなければ、水陸両用戦能力構築のための統合運用訓練とは言えないことになってしまう。次の機会における改善に期待するところである。
(私のコメント)
高速輸送艦については10月31日にも書きましたが、北海道から宮古島まで5日余りで移動して88式地対艦ミサイル部隊を移送したそうです。高速輸送艦と言いながらフルスピードだと燃料バカ食いなので省エネ航行なのでしょうが、高速フェリーをチャーターすれば戦車部隊からミサイル部隊に至るまで北海道から宮古島まですばやく移動ができる。
これは、中国の艦隊が頻繁に琉球列島を横切って演習を繰り返していますが、地対艦ミサイルを配備することで牽制する事が出来る。ミサイル戦争の時代では実際にミサイルを打ち合う事は無く、平時のミサイル配備でシュミレーションすれば勝敗を予測する事が出来る。最近は大陸間弾道ミサイルですら移動式になり、先制攻撃は不可能になってきている。
だからミサイル部隊を日本全国に配備する必要は無く、必要に応じて移動して配備すれば済むから最小限の編成で済む。移動式のミサイルは陸路や空路で運ぶよりも海上輸送で輸送するのが一番効果的だ。港さえあれば日本全国のどこにでも運び込むことができるからだ。日本のように海が開けた国では海路を使えばどこにでも移動が可能だ。
中国のような大陸国家だと、巨大なミサイル発射台を陸路で運ぶのは効率的ではなく、広い大陸各地にミサイル部隊を配備しなければならない。ロシアも同じですが鉄道などで運ぶことが多いようだ。しかし鉄道だと線路を破壊されればおしまいなわけで、日本国中を海路で運べる地形はミサイル戦争では有利だ。
中距離以上のミサイルは非常に大型になるから、陸路を移動するのは大変ですが、海上輸送なら巨大な宇宙ロケットでも海路で種子島に運んでいる。迎撃ミサイル部隊も同じでありPAC3などの部隊が都内にも配備されたことがありますが、より大型の迎撃ミサイルが出来れば対ロシアや対北朝鮮や対中国などにフォーメーションを組んで迎撃ができる。
海は運ぶだけではなく、ミサイル潜水艦などを海中深く配備すれば反撃用として使える。イージス艦のように迎撃ミサイル巡洋艦として海上に展開させれば、敵ミサイルを効果的に迎撃する事が出来る。当面の課題は北朝鮮のノドンミサイルですが、まだ効果的に迎撃できる迎撃ミサイルが出来ていない。
航空機の戦闘でもシュミレーションすれば、勝敗の正確な予測が可能であり、大東亜戦争でもシュミレーションで日本軍は1年以上たてば燃料が無くなり負ける事が予測できていたが、予測の結果どうりになった。現代の戦争の実態はシュミレーション戦争であり、対艦ミサイル部隊の宮古島配備は中国にとって痛手だろう。
尖閣諸島の防衛戦もシュミレーション戦争であり、パソコンゲームのように正確な予測ができる。このように近代戦は兵器の性能によって勝敗が予測できるものであり、だから中国の原子力ミサイル原潜の部隊を公開することで周辺諸国に威圧を加えている。海中深くに潜ったミサイル原潜を見つけ出すことは困難だから、南シナ海を中国は内海化しようとしている。
アメリカやロシアにとっては、南シナ海が中国の内海化すれば厄介な事になるから、アメリカも対抗の動きを示していますが、オバマ大統領の大軍縮計画がそれを不可能にするかもしれない。その代替となるのが日本の自衛隊であり、集団的自衛権や秘密保護法などきな臭い法律が国会で審議されている。
中国としては、韓国を使って日本の再軍国化に歴史カードで騒いでいるのも中国の圧力でそうさせているのだろう。すでに韓国はアメリカとの距離を置いて中国との同盟関係を模索している。アメリカがアジア重視と言いながら何もしていないのは軍事時予算の制約があるからですが、ロシアも極東海軍力は大きくはない。
アメリカやロシアから見れば中国を牽制するには日本カードを使うしか手は無い。尖閣問題も石原都知事のワシントンでの発言から火が付きましたが、それ以前でも中国の漁船が尖閣に上陸して問題を起こしていた。これはアメリカの計算通りの動きなのでしょうが、対艦ミサイル部隊の宮古島への展開もアメリカの指示があってのものだろう。
このような状況になると韓国の存在は、戦略的に意味がなくなり、アメリカ軍が朝鮮半島から居なくなるのも時間の問題だろう。できれば韓国にMD基地を設けたいところですが、韓国は中国を恐れてそれを認めないだろう。韓国に対中国包囲網の最前線に立つ覚悟があればアメリカも韓国を支援するのでしょうが、韓国は両天秤外交で頼りになりそうもない。
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