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株式日記と経済展望
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尖閣をいかに防衛するかですが、高速巡視船や高速護衛艦を石垣に配備すれば
高速巡視船HSVは170キロを2時間で尖閣に付く。それで中国船を追い払え!
2013年10月31日 木曜日
尖閣諸島防衛の切り札がHSVであり、ディーゼルエンジンで最高速度48ノット
米陸軍、海軍、海兵隊、沿岸警備隊で共同運航試験が行われている
軽荷排水量:940t 満載排水量:1,668t 全長:99.36m 幅:26.51m 吃水:3.96m 主機/軸数:ディーゼル4基/Kamewa 125SIIウォータージェット4基 出力:1,125馬力 速力:最高48.0kt/航海38.0kt 航続力:40.0ktで2,590浬 乗員:士官5名、下士官兵25名(車両545t、兵員363名を塔載)
◆海兵隊機能「高速輸送艦」 有事に民間フェリー転用 防衛省検討、PFI方式 7月26日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130726/plc13072607100005-n1.htm
防衛省が、海兵隊機能の柱として導入する「高速輸送艦」について、PFI方式での民間フェリー導入を検討していることが25日、分かった。PFI法に基づき特別目的会社を設立し、平時は定期運航などの運用を委ね、有事や訓練の際に自衛隊が使用する。厳しい財政事情を踏まえ装備導入費を効率化するためで、有事での自衛隊の優先使用権も確保する方針。
防衛省は26日、防衛力整備の基本方針「防衛計画の大綱」改定に向けた中間報告を公表。この中で尖閣諸島(沖縄県石垣市)奪取を狙う中国をにらみ、島嶼(とうしょ)防衛強化のため水陸両用の海兵隊機能と機動展開能力の確保を明記し、民間輸送力の活用も特記する。
PFIでの民間フェリー転用はその具体策。防衛省は平成25年度予算で調査研究費を計上し、仕組みや制度の検討に着手しており、年末に改定する新防衛大綱にフェリーの導入方針を盛り込む。
それを受けPFIの制度設計に入り、企業との交渉を経て27年度までに仕組みを確定させる。
東シナ海の島嶼部の防衛・奪還作戦では、陸上自衛隊の西部方面普通科連隊(長崎県)が中核となる。長崎から緊急展開する際は隊員約660人のほか、25年度に導入する水陸両用車や軽装甲機動車といった装備も輸送する。
それらを搭載でき、しかも時速60キロ以上の高速で航行可能なフェリーを保有する民間運航会社は国内にもある。同じ能力を持つ輸送艦を新造すれば約100億円かかり運用経費も必要になるが、PFIで民間フェリーを転用すれば年間使用料としての数億円だけで済むという。
陸自は船舶を運用した経験がないが、PFIにより民間の操船・整備能力を活用できる。特別目的会社に参加する運航会社には、陸自への長期貸し出しで安定収入が得られ、ほかの出資者などからの業務受注も増えるメリットがある。
ただ敵の攻撃も想定される有事で民間人の船員に運航を任せられるか疑問視する声もあり、船員を有事に招集する予備自衛官に採用しておくことも検討する。
(私のコメント)
尖閣諸島の防衛問題で、海上自衛隊の護衛艦を巡視船に転用できないかと言う議論が国会内であったそうですが、海上自衛隊の護衛艦は昔の駆逐艦であり、高性能すぎて海上保安庁の巡視船には使えない。エンジンからして護衛艦はガスタービンエンジンで巡視船はディーゼルエンジンだ。
昔も海軍も今の海上自衛隊も、輸送船団を護衛するフリゲート艦を持っていない。陸軍で言うところの「輜重兵が軍人ならば蝶々トンボも鳥のうち」と言う言葉があるように、昔も今も輸送戦に対する認識に疑問があります。昔も今も専守防衛が旗印になっていますが、結局は南方や中東からの戦略物資輸送に頼らなければなりません。それには長大な航続距離を持つ軍艦が必要でしたが、昔の海軍も今の海上自衛隊も軍艦の航続距離には無頓着のようだ。
大戦中の連合艦隊もタンカーを引き連れて移動していましたが、これではタンカーの速度に軍艦も拘束されてしまう。戦艦大和になぜディーゼルエンジンを採用しなかったかという疑問を書きましたが、ドイツのディーゼル戦艦は10ノットで20、000海里を航行できた。しかし戦艦大和は16ノットで7000海里で、あくまでも近海における艦隊決戦用に作られた。
大東亜戦争における艦隊決戦は、ミドウェー海戦とソロモン海戦でしたが、戦艦大和はいずれも後方で見ているだけで参加しなかった。いずれの海域も遠方であり燃料バカ食いの弩級戦艦は使えなかった。設計思想が近海の決戦用だからディ−ゼルエンジンは使われなかった。霧島や金剛クラスは30ノットの高速と10,000海里の航続距離があったからフルに使えましたが大和は武蔵は港で停泊したままだった。
大戦も末期になると燃料が無くなり戦艦や空母は残っていましたが動けなくなっていた。その中で唯一活躍したのが大戦中に作られた海防艦艦であり、171隻の海防艦が作られ72隻が航空機や潜水艦との戦いで失われた。大戦になって初めて輸送船護送軍艦の必要性に気が付いて大量の海防艦が作られた。
性能からして700トン程度の船体に貧弱な武装で、乗組員も商船学校を出たような船員であり海軍軍人が乗ることは少なかった。海軍にも「海防艦が軍艦ならば蝶々トンボも鳥のうち」と言った思想が蔓延していたのだろう。戦略的に見れば数百隻の海防艦を作って南方との船団護衛に使うべきだしたが、大戦初期には海防艦は漁業監視用の4隻しかなかった。
海軍の役割としては南方との海洋通商路の確保が第一であり、主力軍艦はアメリカ海軍が出撃してくればそれを防いでいればよかったはずだ。ところがガダルカナルまで出て行ってソロモン海戦での消耗戦に巻き込まれてしまった。アメリカ本土とオーストラリアの通商破壊作戦は行われなかった。そして潜水艦はガダルカナルへの輸送用に使われた。
要するに日本海軍には海軍戦略と言うものがなく、あってもそれは守られなかった。山本五十六はそれをぶち壊してしまったからだ。フリゲート艦が日本海軍にはほとんど無かったことからも海軍大学は何を教えていたのだろうか? 戦時中に海防艦を170隻も作りましたが対潜水艦訓練の出来た海軍船員はほとんどいなかった。
ここで海上自衛隊の護衛艦がなぜ巡視船として使えないかの問題が出てきますが、海上自衛隊には海防艦に相当する護衛艦も持っていないからだ。つまり戦前の海軍と体質は変わらずイージス艦とか軽空母とか言った大型艦ばかりで、商船団を護送する護衛艦は無く、あるとすれば海上保安庁の巡視船だ。巡視船と海防艦はディーゼルエンジンでほとんど性能が似ている。
尖閣諸島の問題にしても、活躍しているのは海上保安庁の巡視船であり、海上自衛隊の護衛艦は巡視船には転用できないものだ。「ひゅうが」や「いせ」と言った軽空母もガスタービンエンジンであり、航続距離からして商船護衛には使えない。現在の17万トンの高速コンテナ船はディーゼルエンジンで25ノットで「巡航」して日本からヨーロッパまで無給油で航行する。
先日は機動戦闘車を使えないとして批判しましたが、戦前の軍部も使い物にならない兵器を作り、船団護送用フリゲートを持っていなかった。海軍の戦略が間違っていたからですが、軍人にすべてを任せると碌なことがない。石油がないとして戦争を始めたのに足元の満州には大慶油田と言う大油田があった。アメリカはすでに満州には油田があることを知っていて満州の権益を要求したのかもしれない。
今日の話題は尖閣をいかに防衛するかですが、現在は海上保安庁の巡視船が張り付いていますが、これから何年も張り付いている事は難しいだろう。ならば高速巡視船や高速護衛艦を石垣に配備すれば高速護衛艦は170キロを2時間で尖閣に付く。冒頭の写真の高速艦はディーゼルエンジンで40ノットで2600海里を走ることができる。中国大陸は330キロ離れているから到着には10時間はかかるから十分に間に合う。沖縄からでも410キロだから5時間で着くだろう。
産経新聞の記事にもあるように、海上自衛隊でも排水量1600トンで最高速度48ノットの高速艦の採用を検討しているようですが、紛争が長期化すれば中国艦船が出撃してきたら高速船で駆けつけて追い返せばいい。日本には無人島が6000以上ありますが、韓国が竹島を占拠したように油断のならない国が日本の島を虎視眈々と狙っています。
冒頭の高速フェリーに水陸両用車両を積めれば、東日本大震災の時にも海から物資を輸送する事が出来た。「おおすみ型輸送艦」はヘリやホバークラフトを持っていますが積めるものが限られる。水陸両用車を持っていれば瓦礫だらけの海岸を上陸して運ぶことができたが、日本の自衛隊には水陸両用車を持っていなかった。自衛隊にはそのような発想がないのだろうか?
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