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2013年 10月 17日 10:22 JST
イスラエル、イランの核問題での譲歩に警戒
By CHARLES LEVINSON
Xinhua/Zuma Press
ゴラン高原でイスラエル兵と握手するネタニヤフ首相（15日）
【テルアビブ】イスラエル政府当局者は16日、イランが米ロなど6カ国との核協議で示した核開発計画の縮小案について、イスラエルの要求にはるかに及ばないものだと述べ、警戒感を示した。
イランは、15、16の両日ジュネーブで開かれた国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国との核開発問題をめぐる協議で、新たな譲歩案を提示した。同案の詳細は公表されていない。
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シュタイニッツ・イスラエル戦略相は16日、議会外交・国防問題委員会で、「核協議には憂慮すべき兆候がある。ジュネーブが1938年のミュンヘンになることは望んでいい」と述べた。1938年のミュンヘンとは、同年に同地で開かれた国際会議のことで、ナチス・ドイツによるチェコスロバキアの一部併合を認め、第2次大戦に向かうきっかけとなった。
Earthquake-hit churches in the Philippines. Bombed-out Syrian cities. A typhoon in Japan. Iranian nuke talks. WSJ tracks the most compelling global video stories of the day in a segment called The Foreign Bureau. (Photo: Getty)
イスラエル政府高官は、米国の交渉団の団長を務めたシャーマン国務次官から協議の進捗状況について説明を受けるのを待っていると述べた。同次官は、数日中にイスラエルを訪問するとみられている。
イスラエルの安全保障関係の閣僚らは15日、イラン核協議の開催に合わせて声明を出し、イスラエルが同協議での合意を支持するためにイランが満たさなければならない厳しい条件を提示した。
それによると、イスラエルはイランに対し、核燃料濃縮の全面停止や、既に保有している濃縮ウランの国外搬出、コムとナタンザにある地下核施設の解体、アラクにあるプルトニウム抽出のための重水炉施設での作業停止を求めている。また、国際社会がイランの譲歩を受けて「部分的な合意」をとりまとめれば、対イラン経済制裁を終結させる一方で、イランの核計画を完全解体できないことになると警告した。
イスラエル当局者は、漏れ伝わってくるイランの提案が正確だとするならば、こうしたイスラエルの条件にはるかに届かないものであるとし、米国をはじめ各国に対しイスラエルの要求を強く主張し続けると述べた。
ネタニヤフ・イスラエル首相の元側近であるヨアズ・ヘンデル氏は、「イスラエルは、国際社会がイランと対峙しなくて済むようになることでほっとすることを懸念している」と指摘、「イスラエルはイランの核開発計画で妥協することはできない。しかし、国際社会がイランと合意をとりまとめれば、イスラエルはイランをいかなる形でも攻撃するのが極めて難しくなる」と述べる。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304134704579140260988006346.html
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