http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/853.html
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トルコはサウジアラビアやカタールと並んで、シリアに深く関与して来た国だ。
サウジアラビアやカタールが資金を出し、武器を買いシリアの反政府側に支援している分には、その経由地としてのトルコの役割は世界的に黙認されてきていたようだ。
しかし、世界中からシリアにイスラム原理主義者といわれる、ジハーデスト(?)が集まり、サウジアラビアやカタールから送られる資金や武器が、トルコ経由で手渡されるようになると、状況は一変した。
そのジハーデストたちは蛮行、非人道的な残虐行為をこれ見よがしに行い、世界の報道がそれを伝えるようになった。何度も書いたのであえて繰り返さないが、あまりにもむごすぎるものだ。
結果的に、世界の国々や良識ある人たちの間で、シリアの反政府側を支援することの成否が話題に上り始めた。シリア人の組織も意見が分裂して、全く反政府側がまとまらない。そこで出てくるのは、それぞれの組織の利害だけになってしまった。
こうした状況の中で、アメリカの空爆によるアサド政権打倒案は尻すぼみし、ロシアの唱えたシリアの化学兵器を国際管理に付す、という案が国連で決められた。国連が派遣した専門家チームによって、シリアの化学兵器の解体が進められている。
流れが完全に変わったのだ。シリア政府軍は優位に立ち、反政府側のジハーデストたちは、トルコ国境へと押しやられている。そうなると、今度はトルコ国内が危険にさらされるのだ。
トルコの野党CHPはダウトール外相に対し、残虐なテロリストたちを支援しているのではないかと詰問した。もちろん、ダウトール外相はそれを知らないと言い逃れたが、誰も彼の言葉を信じない。
アメリカとトルコとの間でも、テロリストへの支援をめぐって、トルコが不利な立場に立ちつつあるという意見を、トルコのジャーナリストが述べ始めている。彼の名はジンギスチャン氏で、若い頃はレバノンのPLOに食い込んでいただけに、今でも独自の情報網を持っている。
今後不利な立場に立つシリアのジハーデストたちが、トルコ内部に拠点を固め、トルコを発信基地にシリア攻撃を繰り返す、可能性が高くなるし、トルコがそれを邪魔することがあれば、トルコそのものを敵に回し、攻撃を始める危険性があろう。
トルコはとんでもない軽はずみな決定をしてしまい、取り返しがつかない状態に陥る危険性が、高くなったということだ。
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2013/10/no_1736.html
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