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中国を訪問予定のベネズエラ大統領が乗った航空機のプエルト・リコ上空通過を米当局が拒否-櫻井ジャーナル
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/775.html
投稿者 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 日時 2013 年 9 月 21 日 16:56:41: 4hA5hGpynEyZM
 


ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領は今週末に中国を訪問する予定で、その際にプエルト・リコの上空を飛行するつもりでいた。ところがアメリカの当局から領空通過を拒否され、ベネズエラとアメリカとの対立はさらに厳しいものになった。

 プエルト・リコはアメリカの州ではなく属領で、いわゆる自治的未編入領域。内政は認められているが、国防や外交はアメリカが行う。島内にはアメリカ軍の基地がいくつも存在している。

 プエルト・リコをアメリカが支配する切っ掛けになったのは1898年の米西戦争だが、その前からアメリカ資本はカリブ海から中央アメリカに手を伸ばして経済的には支配、さらに南アメリカを狙っていた。その先兵として傭兵が使われている。

 そうした時、キューバなどでスペインからの独立を目指す運動が始まり、この運動を支援するという名目でアメリカ資本は介入し始めた。1898年には キューバのハバナ港に停泊していたアメリカの軍艦「メイン号」が爆沈、アメリカ政府はスペインの破壊工作だと主張、宣戦布告して戦争が始まるのだが、実際 はアメリカの自作自演だった、つまり偽旗作戦だと考える人は少なくない。

 この米西戦争で勝利したアメリカはスペインにキューバの独立を認めさせ、プエルト・リコ、グアム、フィリピンを買収、ハワイも支配下においた。さらに フィリピンを橋頭堡として中国を伺うことになる。1904年から05年にかけて戦われた日露戦争では、「棍棒外交」で有名なセオドア・ルーズベルト米大統 領が講和勧告を出している。その背景にはアメリカ資本の中国を狙う目があった。

 1923年の関東大震災を切っ掛けにJPモルガンの影響下に入った日本。その4年後に山東省へ出兵、1931年に柳条湖での爆破事件を口実にして日本は 侵略戦争を本格化させている。1933年にフランクリン・ルーズベルトが大統領に就任すると事情は変わるが、それまでの日本がアメリカ資本と連携していた 可能性は否定できない。

 第2次世界大戦後にラテン・アメリカでは民主化の動きが強まり、アメリカ資本の利権が脅かされ始めると、1954年にグアテマラのヤコボ・アルベンス政 権が、また1973年にはチリのサルバドール・アジェンデ政権が軍事クーデターでそれぞれ倒されるなど、CIAを後ろ盾とする軍事政権が作られ、殺戮と拷 問の時代が続く。

 その時代を乗り切り、再びラテン・アメリカでは自立の機運が高まっているのだが、やはりアメリカ政府はそうした動きを潰しにかかっている。2002年に はアメリカのネオコンたちがベネズエラでウーゴ・チャベス政権を倒すクーデターを仕掛けて失敗、2009年にはホンジュラスのマニュエル・セラヤ大統領が 軍事クーデターで追放されてしまった。

 最近ではアメリカの電子情報機関NSAがラテン・アメリカの企業や大統領の通信を盗聴していたことが発覚、ブラジルとアルゼンチンはサイバー防御で同盟を結ぶことで合意、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は10月に予定されていた訪米を延期している。

 このブラジルはBRICSの一員であり、ベネズエラのマドゥーロ大統領が訪問する予定の中国もBRICSのメンバー国。BRICS、つまりブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカは独自の通信網を作る計画もあるという。

 ここにSCO(上海合作組織)、つまり中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンが重なる。インド、モンゴル、パキスタン、イランはSCOのオブザーバー国だ。

 アメリカにとって、BRICS/SCO/ラテン・アメリカは自分たちの支配システムを脅かす存在であり、揺さぶりをかけようとしている。おそらく、狙われている国はインド。日本がインドにアプローチをかけている理由はその辺にあるのだろう。

中国を訪問予定のベネズエラ大統領が乗った航空機のプエルト・リコ上空通過を米当局が拒否-櫻井ジャーナル
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201309200001/

 

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コメント
 
01. 2013年9月21日 20:55:15 : fwFcMBiHqo
アメリカは滅ぶべきだ。そうおもっている小国の民は多いだろうなあ。
いずれにせよ最終戦争は避けられない。ロシアと中国、南米やインドが一体になって米国に核ミサイルを雨あられのごとく降り注がなければ、この悪魔の国は滅びないだろうなと、そう思っている小国の民は多いことでしょう。

02. 2013年9月22日 02:01:57 : oSvmyhbh4s
>アメリカの州ではなく属領で、いわゆる自治的未編入領域。
>内政は認められているが、国防や外交はアメリカが行う。
>島内にはアメリカ軍の基地がいくつも存在している


なんだ、日本と同じじゃん


センカクせんそう、センカクせんそうと、わめき続けるやつのお里がw


03. 無段活用 2013年9月22日 04:11:08 : 2iUYbJALJ4TtU : ddGVSlWexS
(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_20/121650399/


米国 ベネズエラ大統領機に領空使用させず


20.09.2013, 08:15


ベネズエラのエリアス・ハウア外務大臣が明らかにしたところによれば、本日中国に向けて出発する予定のニコラス・マドゥロ大統領に対し、米国は領空通過を認めない決定を行ったという。

それによれば、「出発の前日、大西洋上の米国領空通過を認めない旨の通知を受け取った。」という。

ハウア外相は、これによりマドゥロ大統領が違うルートで中国に向かわなくてはならなくなったことから、米国の行動を「侵略だ」としている。

ハウア外相は、米国がマドゥロ大統領の中国訪問をやめさせることはできないと指摘し、米国が決定を覆さない限り、ベネズエラは必要な措置をとる権利を留保するとしている。

タス、リアノーボスチ


------------------------------

(ロシアの声)


ボリビア大統領 ラテンアメリカ各国に 駐米大使召還を呼びかけ


20.09.2013, 09:08


ボリビアのエヴォ・モラレス大統領はラテンアメリカおよびカリブ海諸国に対して駐米大使を召還し、米国がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に領空通過を認めなかったことに抗議して、国連総会を欠席するよう呼びかけた。

モラレス大統領は、「ラテンアメリカ・カリブ海諸国共同体の一員として、米国の傲慢さを真剣に検討するために大統領レベルでの首脳会談の開催を要請するものであり、駐米大使を即刻召還することを呼びかける」と語った。

モラレス大統領はまた、我がアメリカ人民のためのボリビア同盟の参加国に対して、マドゥロ大統領への侮辱に抗議して国連総会を結成期するよう呼びかけた。リアノーボスチ通信が伝えた。

モラレス大統領は、「我々はオバマ大統領とその政府が人間性に対する罪で裁かれるよう、国際訴訟を準備する」としている。

リアノーボスチ


04. 2013年9月22日 08:26:40 : NHt5xQPxNg
ベネズエラはチャベスが死去して親米派が今度こそ返り咲くかと西側マスコミ(もちろん情けないことに我が国のマスコミも)は大統領選を注視し不正が無いか監視という名の親米派政権誕生を期して対立次候補を推して来たが、期待は水泡に帰しマドゥロがチャベス路線を継承し大統領選に勝利した。
ちなみにマドゥロはスペイン系ユダヤ人の末裔だが、リビアのカダフィ政権を支持していた。

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