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株式日記と経済展望
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海上自衛隊の護衛艦を海上保安庁の巡視船に転用できないのは、エンジン
が異なるからだ。護衛艦がガスタービンで巡視船はディーゼルエンジン。
2013年9月20日 金曜日
◆護衛艦と従来の巡視船ではエンジンの仕組みが異なり? なんでも相談室
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa8130404.html
日本政府は、海上自衛隊の退役護衛艦を海上保安庁の巡視船として活用する事を断念しました。
「護衛艦と従来の巡視船ではエンジンの仕組みが異なり、海上保安官にとって操作が難しいことなど」が転用見送りの理由とされております。
「しきしま」などヘリ搭載型の大型巡視船は基準排水量6,500トンにもなる巨艦で、軍用艦船と言っても過言ではない様相を呈しております。
日本政府が護衛艦と巡視船で「異なるエンジンの仕組み」を採用する理由なんでしょうか?
護衛艦と巡視船で相互運用性を確保する事は国民の税の有効活用となり、国益の増大になるとおもわれるのですが、敢えてインターオペラビリティを放棄する理由は何でしょうか?
素人目には、防衛省・国土交通省のセクトを問わず、すべての海洋装備に関しては、高効率ディーゼル発電機と高トルク電動モータ駆動というハイブリッド・システムの駆動系に統一するのが一番合理的に思えるのですが、この考えは間違っているのでしょうか?
軍備、および、造船技術に関する専門家のアドバイスをいただければ幸いです。
◆質問者が選んだベストアンサー
もし機会があれば、護衛艦の体験搭乗もありますし、巡視船の体験搭乗もありますから、ぜひお乗りになって、内部の見学や運用方法を隊員の方に聞いてみるもの良いかと思います。
疑問に思う部分の答えが出るかもしれません。
他の回答から、そもそも運用方法が全く違うというのはご理解いただけたと思います。
>高効率ディーゼル発電機と高トルク電動モータ駆動というハイブリッド・システムの駆動系に統一するのが一番合理的に思えるのですが、この考えは間違っているのでしょうか?
前述の、用途が全く異なる、出力の要求値が異なりますから、方式はどうであれ、統一には無理があります。
どこの国も、コーストガードと海軍の船が同じエンジン構成というのはありませんよ。
ちなみに、次期護衛艦には、ガスタービンで発電し電気推進するCOGLAG(Combined Gas turbine Electric And Gas turbine)という方式が採用されます。
この方式は、低速巡航時は、ガスタービンで発電した電力でモーターを回して航行します。ガスタービンエンジンは、低速巡航時(低回転時)の効率が悪いのですが、この方式を採用することで、低負荷時は例えばガスタービンを1基だけ回すことで(次期護衛艦には発電用ガスタービンは2基搭載されます)、効率のよい運転を可能とします。
また、減速機を使わないために低雑音となり、これにより敵潜水艦から探知されにくくなります。
一方、モーターだけでは大出力を得られないため、戦時の高速航行のために、直接ガスタービンエンジンが推進軸を回すことも可能です。
ここが戦闘艦と、巡視船の違いの大きな所です。
ちなみに、イギリスの23型フリゲイトは、ディーゼル発電+ガスタービンの構成となっていて、やはり低速時はディーゼル発電によりモーター推進となります。
やはりそれでは出力が得られないために、高速用のガスタービンも搭載されています。
軍艦といえど、経済性は無視出来ませんが、同時に戦時の出力も無視できないため、今後はディーゼルorガスタービン発電+高速ガスタービンという組み合わせの軍艦は増えるでしょう。
余談ですが、エンジンで発電し、モーターで推進する方式は、半世紀以上前から存在します。
第二次大戦時、あのアメリカですら減速機の生産不足により、蒸気タービン発電でモーター推進するフリゲイトがありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%B3%E7%B4%9A%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6
>今年、来年に退役する護衛艦4隻は基準排水量3000トン級の汎用護衛艦(DD級)らしいのですが、25,000馬力超の高性能エンジンを搭載し、最高速度30ノットの世界最高性能の軍艦らしいです。
何を持って世界最高とおっしゃるのでしょう?
30ノット出るのは、戦闘艦としてはどの国のものでも当たり前、むしろ第二次大戦時の駆逐艦などは35ノット程度出せるものも多かったです。
退役する「はつゆき」型護衛艦は、すでに搭載レーダーや電子装備は旧式の艦です。
>1.燃料経済性と機関保守費用
>1.は調達コスト=0なのですから、燃料費や補修費が高くても5年ぐらいの転用なら納税者メリットが大きく出るでしょう。
護衛艦は機密の塊です。巡視船には不要な兵装や電子機器類は外さなければなりません。
また海保職員の操艦訓練も行わなければなりません。そこまでして"たった"5年の運用、しかも寿命によって退役する護衛艦ですから、その延命費用はかかります。であれば、海保からすれば、そんな運用しにくい船を期間限定で与えられるくらいなら、新しい船を建造する費用に回した方がよっぽど良いと考えるはずです。
納税者の納得以前に、運用側が納得しません。
警察が、パトカーを買ってもらえないから、自衛隊の軽装甲機動車を与えられたとして、それで仕事ができますか?
はつゆき型護衛艦ですが、自衛隊側も護衛艦不足のため、後期型は寿命延長改修をしてまだしばらく現役にとどまります。
現場としては、よく知らない政治家の発言に翻弄されて、この案が撤回されたことにほっと胸をなでおろしているのが現実でしょうね。
(私のコメント)
尖閣問題で一時海上自衛隊の護衛艦を巡視船に転用する案が出ましたが、任務に向かないという事で立ち消えになりました。船の大きさや見かけは同じようでも護衛艦と巡視船とは性能が大きく違うようです。護衛艦にはガスタービンエンジンが使われており、巡視船委はディーゼルエンジンが使われてる。
同じ船舶用エンジンでもガスタービンとディーゼルでは特性が大きく異なるからです。最近ではディーゼルエンジンの進歩は著しく、高速コンテナ船では31ノットで巡航できるものがあるし高速フェリーでは40ノット近い速度の船もあります。自動車でもディーゼルは音と振動がうるさくて日本では普及しませんでしたが、ドイツではクリーンディーゼルが乗用車の主流になっている。
船舶でも以前は蒸気タービンが主流でしたが、今では10万トンクラスのタンカーやコンテナ船にもディーゼルエンジンが使われています。戦艦大和が約7万トンだから大和にジーゼルエンジンを積んでいれば31ノットで「巡航」ができるスーパー戦艦ができたかもしれない。しかし当時の日本にはそれだけの技術は無かった。
ディーゼルエンジンの特徴は熱効率がいい事であり、海上保安庁の巡視船の「しきしま」は7000トンクラスのイージス艦並みの大きさながら、25ノットと高速であり20000海里を航行できる。これだけの航続距離があると日本からオーストラリアを回ってインド洋の横切ってイギリスまで行って無給油で帰ってこれる。これはプルトニウム輸送用として開発されたからですが、ガスタービンの護衛艦なら6000海里でガス欠だ。
金剛や霧島型の巡洋高速戦艦があれだけ活躍したのに、大和や武蔵が使いものにならなかったのは速度と航続距離に劣ったからであり、燃料バカ食いの戦艦だった。大和が長い間トラック等に停泊したまま、天王山のソロモン海戦に参加しなかったのは不思議でなりませんでしたが、あれだけの巨大戦艦だと燃料不足が祟ったのだろう。
日本海軍は1年もたてば燃料不足で軍艦が動けなくなることが分かっていたからこそ、大和や武蔵を作る金でタンカー護送船団護衛用のフリゲート艦を100隻作るべきだったのだ。終戦時でも戦艦や空母が残っていたが燃料がなくて浮かぶ砲台になっていた。当時の日本海軍はアメリカ海軍をバカにしてアメリカの潜水艦を眼中に入れていなかった。
この事は現在でも言える事ですが、南シナ海からインド洋を通って中東に至るシーレーンを守れるフリゲート艦を海上自衛隊は持っていない。海上自衛隊にはフリゲート艦という軍艦が存在しない。駆逐艦ほど武装は強力ではないが長距離を航行できなければ船団の護衛はできない。
テロとの戦いでインド洋に燃料補給で日本の護衛艦が出動しましたが、燃料補給艦を伴っての活動であり、熱帯地方用のクーラー設備もないことが問題になった。仕方がなくて電力に余裕のあるイージス艦を出しましたが、中東からのタンカー船団を護衛できるフリゲート艦がない。海上自衛隊では護衛艦の航続距離を公表していないがガスタービンではインド洋まででガス欠だろう。
軍艦において航続距離が問題になるのは、原子力空母や原子力潜水艦の長所が燃料補給の必要なない事からも明らかですが、帝国海軍も燃料バカ食いの巨大軍艦ばかり作って多くの軍艦を浮かぶ砲台にしてしまった。海上自衛隊の護衛艦がなぜ海上保安庁の巡視船に使えないかはガスタービンエンジンにあるのですが、燃料バカ食いでは海上保安庁でも使えないだろう。
ベストアンサーでは、「ちなみに、次期護衛艦には、ガスタービンで発電し電気推進するCOGLAG(Combined Gas turbine Electric And Gas turbine)という方式が採用されます。」という事ですが、護衛艦もハイブリッド時代が近いという事なのでしょう。「ちなみに、イギリスの23型フリゲイトは、ディーゼル発電+ガスタービンの構成となっていて、やはり低速時はディーゼル発電によりモーター推進となります。」という事でディーゼルハイブリッドのフリゲート艦になるようだ。
戦前の海軍の軍人は目先の性能にこだわり、兵器としての実用性をあまり問題にしてこなかった。戦艦大和の大砲にしても射程が40キロあるにしても着弾までに40秒かかっては敵艦も進路を変えてしまって当たらない。当たるのはせいぜい2万キロくらいであり大砲も当らなければ意味がない。
尖閣で緊張が高まっていますが、実践に役立っているのは海上保安庁の巡視船であり、海上自衛隊の護衛艦ではガスタービンで燃料バカ食いで使えない。以前はちくご型やまぐも型護衛艦はディーゼルエンジンを使っていましたが2005年までに退役してしまった。今や解除自衛隊の護衛艦はガスタービン全盛であり、軽空母の「ひゅうが」や「いずも」までもがガスタービンだ。
アメリカの最新鋭強襲揚陸艦やイギリスの最新鋭空母のようにハイブリッド化して、低速巡航時には電動で動いて高速時にはガスタービンで動くようにできなかったのだろうか? なおアメリカの巡視船は海上自衛隊の護衛艦並みの武装とガスタービンとディーゼルを積んでいる。ならば海上保安庁も護衛艦を巡視船として使えば尖閣でも中国に対するカードとしては使えるのではないだろうか。
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