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【カイロ=今村実】シリア内戦で、化学兵器の取り扱いに関わった政府軍元幹部二人が、本紙取材に内情を証言した。うち一人は「過去に化学兵器を使うよう命令を受けた」と語り、アサド政権が今年に入り、特別部隊を編成、化学兵器の保管場所を移動させていると指摘した。
十四日の米ロ合意は、アサド政権に化学兵器リストの一週間以内の申告を求め、その期限が迫っている。申告は、政権に合意を順守する意思があるかをはかる試金石となる。
化学兵器について、政府軍で訓練を担当し離反したという将官の説明では、研究施設は首都ダマスカスと中部ホムス周辺に位置。主要な生産、貯蔵施設は北部アレッポ、中部ハマ、北西部ラタキアなど五地域に点在する。生産施設はアレッポ周辺が最大という。化学兵器は千トンと推定されるが、実際ははるかに多いとの見方だ。
「政権で、化学兵器を使用する命令ができる権限があるのは数人だけで、アサド大統領には事前に必ず連絡がある」と指摘。政権はすでに兵器の一部を隣国レバノンなどに移している、とみる。
ある師団で化学兵器を担当した元部隊長によると、政権はサリンやマスタードガスなど十種類以上の化学兵器を保有。当初は毒性の弱い化学剤で反体制派の排除を図る例もあったが、次第にエスカレートした。「昨年十月、化学兵器を南部ダルアーで使用するよう命令を受けた」と話し、ダマスカス郊外の施設で金属の箱に入った兵器を受け取った後は、監視役の士官三人が同行したという。だが、元部隊長は使用が怖くなって離反した。
化学兵器の警備や移動の担当は三部隊で、空軍情報当局の統制下にある。主にアサド政権への忠誠度が高いイスラム教アラウィ派の兵士らで構成する。今年一月、ダマスカス近郊の研究所がイスラエルの空爆を受けた後、政権は三部隊から兵士を選出し「第四五〇部隊」を新設。化学兵器の再配置を進めているという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013092002000140.html
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