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9月19日 ロシアトゥデイ
バルダイフォーラムにてプーチンの会見
8月、シリア、ダマスカス郊外での化学兵器の使用は、(反政府軍による)巧妙で狡猾な挑発行為であったと考え得るあらゆる根拠をロシアは掴んでいるとプーチンは語った。
「我々は化学兵器使用が挑発行為であったというあらゆる根拠を掴んでいる。もちろんその行為は、巧妙で狡猾なものであったが、同時に技術的に幼稚な手法であった。彼らが使用していた旧ソビエト製ミサイルはとっくの昔にシリア軍が使用を止めている。使用されたミサイルにUSSRと刻印されていることがもっとも重要なポイントの一つだ。」と木曜日バルダイフォーラムで語った。
プーチンはシリアで化学兵器が使用されたのは8月21日が初めてではなかったと指摘。
「しかし、他のケースはどうして調査されないのか?」と問いかけた。
化学兵器による攻撃は完全に調査されなければならず、その事件の背後にいる輩も特定されなければならないとバルダイフォーラムで語った。
「たとえどんなに困難なミッションであろうとも、犯人を特定して初めて次のステップへ進むことができる。」
「安全保障理事会のメンバーと一緒に犯人の責任を明確にしなければならない。」とプーチンは語った。
プーチンはまた、軍事攻撃では国際問題を解決できないし、アメリカ議会で議論される問題ではなく国連安保理で解決されるべきものだと強調した。
「軍事介入は国際秩序の侵害で、シリアだけの問題ではない。」とプーチンは述べた。
シリアの化学兵器放棄の可能性について、「100%保証できないが、今までの経緯を考えると合意事項は実行されると信頼している」と、ジャーナリストと専門家に述べた。
今月初旬にロシアと米国はシリアの化学兵器廃棄を2014年中頃までに完了するという枠組みで合意した。この枠組みに先立ちロシア政府は、シリア政府に化学兵器を国際管理下に置くという提案を行い、シリアはこれに同意した。また、シリア政府は、製造、使用を禁じる化学兵器禁止条約への批准にも合意した。
「シリア政府は着実に問題解決に向け、実行性のある歩みを進めている。」
国連は、先週土曜日にシリア政府から必要書類を受け取り、10月14日をもって、シリアは化学兵器禁止条約の批准国となる。
アメリカ議会がオバマのシリアへの軍事介入案を採決にかけようとしていた時に、ロシアからシリアに対して上記の提案がなされた。バルダイフォーラムの政治アナリストが、上記のロシアの提案でオバマも面子を保つことができたのではないかという分析をプーチンは一蹴した。
「誰かの面子を守るとかそんなことではない。オバマ大統領は状況を見て現実的な分析をなさって採決見送りの決断されたのだ。お互いが(問題解決に向けて)同じ立場に立つことができてうれしく思う。」と付け加えた。
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国連の安保理の決議案の中に軍事介入を容認する国連憲章第7章を組み入れるかでロシアとアメリカとの立場の違いから激しい駆け引きがされているようです。7章を決議案が決議案に採用されれば軍事介入が可能となるようです。
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