http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/731.html
Tweet |
オバマ大統領は、議会に対してシリアへの軍事介入の承認手続きを進めると発表してから10日後に、テレビ演説を開き、危機回避の為にシリアの保有する化学兵器を国際管理下へ引渡すというプーチンからの提案を受け入れシリアへの軍事介入の採決の延期を議会に申し入れたと発表した。しかし、外交が失敗に終わったときのために、オバマは引き続き臨戦態勢は維持すると付け加えた。
ノーム・チョムスキーが番組のゲストとしてエイミーグッドマンのインタビューに答えた。
「ロシアの提案でオバマは命拾いしましたね。ロシアの提案が、政治的窮地からオバマを救いました。オバマが目論んでいた軍事行動は、事実上、全く国際的な支持を獲得できなかった。イギリスですら支持しなかった。アメリカ議会も否決すると予想されていた。その結果、オバマは完全に孤立無援状態となったのです。
言っておきますが、オバマのやっている軍事力によって他国に脅威を与える手法は、国際法に照らして明白な犯罪行為です。私たちは、国連憲章の中心的概念が、軍事力による脅しやその行使を禁じているという原理原則を心に留めておかなければなりません。今回の一件は最初から犯罪ですが、それでもオバマはそれを続けるでしょう。アメリカ合衆国は“ならず者国家”なのです。アメリカ合衆国にとって、国際法など有ってないのと同じです。
(演説の中で)オバマが「言わなかった点」に興味をそそられます。今回の一件は、中近東各国に化学兵器禁止条約に加入させて地域から化学兵器を全廃させる絶好の機会にすることができたはずです。オバマがテレビ演説で化学兵器禁止条約について化学兵器の「使用」だけについて触れたが、実際には、「使用」だけではなく、「製造」そして「保有」についても禁止されている。オバマがお説教で好んで使う「国際基準(international norm)」によって、それらは禁止されているのです。そういえば、非合法的に軍事力でシリアの領土の一部を併合し、化学兵器を保有し、化学兵器禁止条約を侵害し続け、条約への批准を拒否して続けてた国がありましね。イスラエルとかいう国でしたか...。 簡単な算数の問題ですが、イスラエルにも化学兵器禁止条約に批准させて、化学兵器の保有を放棄させる絶好の機会なのです。しかし、その道徳原理があまりに明白すぎて、オバマはその矛盾が持つ重要な意味を避けるようにとても注意深く演説してました。化学兵器は撤廃されなければならないのですが、アメリカにとっては「例外」があるのです。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。