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米当局者、NSAの通話記録収集でプライバシー侵害認める
2013年 9月 11日 09:13 JST
By SIOBHAN GORMAN AND DEVLIN BARRETT 【ワシントン】米国の情報担当当局者は10日、米国家安全保障局(NSA)が米国民数百万人の通話記録の情報を収集していたことについて、裁判所が示した基準を満たしておらず、数年にわたってプライバシーを侵害していたと認めた。プライバシー侵害は2009年に判事が情報収集プログラムの見直しを命じるまで続いたという。
これによって、NSAが01年の連続テロを受けて10年以上前に始めた国内監視プログラムを実行する能力が疑問視されるに至った。当局者は、NSA当局者らは自分たちの通話記録収集プログラムを理解していなかったため、プライバシー侵害は故意ではなかったと述べた。ある情報当局者は「NSAには、このプログラムがどのようなものか完全に理解していた人は1人もいなかった」と話した。
NSAのアレグザンダー局長ら米国の高官はこれまで議員や国民に対して、通話記録収集プログラムは収集活動の適否を判断する外国情報監視裁判所(FISC)の監督の下で注意深く行われていると説明していた。同長官は6月、「このプログラムは勝手気ままにできるものではない」とし、「しっかり監視されており、焦点も非常に絞られている」と語った。
当局者らはこれまで、同プログラムがFISCの命令に違反して行われていた期間について明らかにしていなかった。今回明らかにされたのは、電子フロンティア財団(EFF)と米自由人権協会(ACLU)が起こした訴訟で裁判所が命じた文書公開の一環。公開が命じられた文書は計1800ページで、FISCの命令や政府とFISCとの間のやりとりなどが含まれている。
プライバシー侵害は、通話記録収集プログラムが初めてFISCの監督を受けるようになった06年から、数千の電話番号を使った調査がFISCの基準に合致していなかったとNSAがFISCに伝えた09年の間に起きた。06年以前はFISCの監督なしで収集が行われていた。
同プログラムは、連邦捜査局(FBI)を通じて「承認を受けた捜査に関係する」記録の収集をNSAに認めた愛国者法の条文に従って作られた。NSAは、怪しい人物が誰と通信しているかを知るには全ての通話を調べる必要があることから、米国でのほとんど全ての通話を記録することはテロ捜査に「関係している」との見解だった。
これらの記録には、国際テロ捜査の一環として、かけた電話番号や電話をかけた場所などが含まれている。同プログラムの下では通話内容は集められていない。
NSAの元契約職員エドワード・スノーデン容疑者がNSAの通話記録収集について詳細を暴露して以来、議員や高官らは同プログラムを擁護している。議員らはNSAはターゲットとされた電話番号がテロ組織に関係があることを示す「合理的な疑い」を示す必要があるとしているが、06〜09年に調べられた1万7835件の電話番号のうち合理的な疑いの基準に合致したものは約2000件だけだったという。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323410304579067734178610624.html
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