02. 2013年9月11日 08:47:53
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シリア、化学兵器禁止条約へ加盟の意向=外相 2013年 09月 11日 06:31 JST [モスクワ 10日 ロイター] - シリア政府は10日、化学兵器の引き渡しと化学兵器禁止条約加盟を求めるロシアの提案に従う意向を示した。ロシアの国営テレビによると、ムアレム外相は声明で「われわれは化学兵器禁止条約への加盟を希望する。化学兵器に関する全ての情報提供など条約が定めたあらゆる義務を順守する用意がある」と表明した。 「化学兵器の製造を中止し、保管場所を明らかにし、製造施設をロシアや他の国連加盟国の代表に公表する用意がある」としている。 米英仏首脳、シリア問題の外交的な解決望む=米政府報道官 2013年 09月 11日 03:40 JST [ワシントン 10日 ロイター] - 米英仏の3カ国首脳は、シリア政府による化学兵器使用疑惑をめぐる問題を外交手段を通して解決する意向を持っている。米ホワイトハウスのカーニー報道官が10日、明らかにした。 オバマ大統領はこの日、フランスのオランド大統領と英国のキャメロン首相と電話で会談。カーニー報道官によると、外交手段を通した解決が望ましいとの立場について意見を交換すると同時に、「幅広い対応策」の検討を継続することの重要性についても強調した。 また、シリアの化学兵器を国際管理下に置くとするロシアの提案を国連安全保障理事会で検討することも合意した。 米議員、国連管理に時間的猶予を与えるよう決議案修正に着手 2013年 09月 11日 04:46 JST [ワシントン 10日 ロイター] - 米議会が準備している対シリア武力行使を承認する決議案について、民主・共和両党の上院議員は、シリアの化学兵器を国連の管理下に置くための時間的猶予を与えられるよう、決議案の修正を行っている。複数の議員側近が10日、明らかにした。 修正案の作成には超党派の議員が関与。民主党からはメネンデス上院外交委員長、レビン議員、シューマー議員ら、共和党からはマケイン議員、グラム議員らが参加している。 修正案の概要は、国連が化学兵器の使用があったことを言明する決議を採択した上で、一定の期間内に国連がシリアから化学兵器を撤去するというもの。 関係筋は、こうした行程が実現しなかった場合、武力行使の正当性が認められるとしている。 マケイン米上院議員、シリア化学兵器放棄の厳格な期限設定を主張 2013年 09月 11日 02:10 JST [ワシントン 10日 ロイター] - 米共和党のマケイン上院議員は10日、シリアに対する武力行使を承認する米議会の決議案について、同国が化学兵器を放棄する「厳格な」期限設定を含めるなどの修正作業に着手したことを明らかにした。 ロシアは前日、シリアに対し化学兵器を国際管理下に置くことを提案することで合意。シリアのハラキー首相はこの日、軍事介入回避に向け、ロシアの提案をシリア政府が支持していることを明らかにした。 マケイン議員はCBSに対し、こうした外交手段に対し「大きな懐疑感を持っている」としながらも、「この選択肢を選ばなければ、過ちを犯すことになる」と指摘。「大統領が武力行使を承認するための条件の一つとして、(化学兵器放棄の)厳格な期限、および厳格な指針を求めるよう、議会決議案の修正作業にすでに着手している」と述べた。 マケイン議員は具体的な計画についてはほとんど明らかにしなかったが、他の議員からはオバマ大統領が空爆などの追加措置実施を決定する前に一定の猶予期間を設ける案などが提案されている。 ジョー・マンチン上院議員、およびハイディ・ハイトカンプ上院議員は、アサド政権に対し、国際的な化学兵器禁止条約に署名し、化学兵器の国際管理への移管開始までに45日間の猶予を与える案を提示している。 マケイン議員はCNNの番組で、国際監視団を直ちにシリアに派遣し、アサド政権が保有している化学兵器を差し押さえると同時に、国際社会は兵器の管理と廃棄に向けた取り決めを整備する必要があると主張。 またCBCの番組で、「アサド大統領が真剣なら、監視団の入国を直ちに許可する必要がある。われわれは化学兵器の保管場所を把握しており、直ちに確保する」と述べた。 JBpress>海外>The Economist [The Economist] 中東情勢のカギ握るイラン:新政権の船出 2013年09月11日(Wed) The Economist (英エコノミスト誌 2013年9月7日号) イランの新大統領は国内外で瀬踏みしている。 イラン新大統領、「真剣な」核協議の即時開始を呼び掛け 保守穏健派のハサン・ロウハニ師が大統領に就任し、イラン政府の趣は大きく変わった〔AFPBB News〕 ハサン・ロウハニ師は1カ月前に大統領に就任して以来、病んだイラン経済を立て直すための第一歩を踏み出している。 ポピュリストだったマフムード・アハマディネジャド前大統領が政権を握っていた8年間に、原油価格は2倍に高騰したが、その棚ボタ式の利益は安い輸入品と低利融資に散財された。 国内の生産者は叩きのめされ、インフレ率は失業率と並んで跳ね上がり、一般市民は以前よりはるかに貧しくなった。ロウハニ大統領が衰退を反転させようと躍起になっているのは一目瞭然だ。 改革派の実務型内閣 ロウハニ師はまず、実務家から成る内閣を発足させた。その大半は、改革志向だったアクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(1989〜97年)、モハマド・ハタミ(1997〜2005年)両氏の大統領時代に最後に公職を務めた人物だ。2人の元大統領はイランの「近代右派」を代表しているとされ、市場自由化へと経済の舵を切る一方、税基盤を拡大し、世界銀行のような国際機関からの融資を求めた。 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに一時籍を置いたこともある新財務相のアリ・タイエブニア氏は、2011年末に西側諸国が制裁を課してから半分以下に落ち込んだ石油輸出への依存を減らすため、イランの付加価値税(VAT)と所得税の制度を見直す意向を示唆している。 やはり改革派のビージャン・ザンゲネ石油相は、外国石油企業に対して従来より寛大な契約を申し出たいと考えており、外国の資本と専門技術を求めている。 また、ロウハニ大統領は、管理計画組織(MPO)の再開を目指すと話している。MPOはイランとしては独立予算監査機関に最も近いもので、2007年にアハマディネジャド前大統領が即座に廃止していた。 新たに大統領顧問に任命されたモハマド・ナハバンディアン氏は、1つには通貨の投機を減らすために、一連の追加的経済改革を提案した。投機筋はイランの通貨リアルの乱高下につけ込もうとしており、テヘランのグランドバザール(市場)では、ドルの札束を掲げる人の周りに群衆が集まる光景がよく見られる。 制裁が解除されなければ、改革も行き詰まり イラン中央銀行のヴァリオッラー・セイフ新総裁は、インフレを抑えるため金利を引き上げるべきだと示唆した。 イランを度々訪問しているプリンストン大学のケヴァン・ハリス氏は、「ここ数年の金融緩和政策のせいで、利上げは数多くの破産を招くだろう。だから政府は、ただ市場が問題を解決してくれるのを期待するのではなく、大量破産に対処する準備を整えておく必要がある」と話している。 制裁下のイラン、原油以外の輸出が急増 イラン経済は制裁の影響で苦しんでいる(写真はテヘランのサーデギーエ広場)〔AFPBB News〕 いずれにせよ、ロウハニ師がイランの銀行と原油輸出に対する西側諸国の制裁を解除できなければ、彼が目指す改革は行き詰まるだろう。ロウハニ師が大統領に選ばれた最大の理由は、制裁を解除できる可能性が最も高い人物だと有権者が判断したからだ。 しかし、米国がイランにとって最大の友好国であるシリアを攻撃しようとしている今、ロウハニ師は地域戦争に巻き込まれる恐れがある。ロウハニ師本人が、それだけは避けたいと思っている事態だ。 イランの対シリア政策を決定するのは、主として最高指導者であるアヤトラ・アリ・ハメネイ師だが、それを実行するのはロウハニ政権だ。ロウハニ大統領の報道官は、8月21日にダマスカス郊外で起きた攻撃で化学兵器が使用されたことについて、義理堅くシリアの反体制派勢力を責めたが、アハマディネジャド前政権が取っていたであろう論調よりもトーンは慎重だった。 シリア危機は対米関係を改善するチャンス? イランは一般論として化学兵器の使用を非難し、イランが1980〜88年のイラン・イラク戦争で化学攻撃の犠牲者となったことを世界に思い出させた。ラフサンジャニ元大統領に至っては、化学兵器による攻撃はシリア政府の責任だとまで述べた。 実際、イランはシリアのアサド大統領の肩を持つ好戦的な同盟国である代わりに、その政治的、金銭的な影響力を駆使し、アサド大統領を反政府勢力との交渉に向かわせることができると一部でささやかれている。 アサド大統領、化学兵器使用の命令を否定 米TVインタビューで イランがシリアのバシャル・アル・アサド大統領を交渉に向かわせることができれば・・・〔AFPBB News〕 暴力がレバノンに飛び火するようなことがあれば、イランの庇護下にあるシーア派政党兼武装組織のヒズボラが打撃を受け、ひいては中東地域におけるイランの影響力が低下することにもなりかねない。 しかし、もしイランがアサド大統領を交渉の場に促すことができれば、イランの核開発計画という長年の争点に関してさえも、対米関係の改善への道が開かれるかもしれない。 イランと米国の間では既に、相手の意向を探るための暫定的な打診が交わされている可能性がある。 テヘランで絶えない噂 かつてイランの宗教指導者と米国の間のメッセンジャーを務めたオマーンのカブース国王がイランを訪問すると、オバマ政権で中近東担当の国務次官補(2009〜12年)を務め、現在は国連事務次長(政務局長)に就任している米国の高官、ジェフリー・フェルトマン氏がテヘランを電撃訪問した。 あるイランの新聞は、カブース国王がイランに対して内々に、同国の国際銀行間通信協会(SWIFT)への再加入と引き換えにウラン濃縮活動を縮小するという米国側の提案を持ちかけたと報じた。そのような構想は米国側では一切確認されていないが、テヘランでは噂が飛び交っている。 JBpress>海外>Financial Times [Financial Times] 米国のシリア攻撃、難航する議会説得工作 懐疑的な米国民、安保の大物の助言にも反発 2013年09月11日(Wed) Financial Times (2013年9月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ワシントンD.C.でシリア軍事行動への反対デモ ワシントンでシリアへの軍事攻撃を承認しないよう議会に呼びかけるプラカードを掲げたデモ参加者〔AFPBB News〕 先週後半、共和党のジョン・マケイン上院議員が召集したタウンホールミーティングで、米議会とシリアについて腹を立てているある選挙区民が同議員の目の前でマシュマロの袋を振りかざし、自分の意見を表明した。 この選挙区民は、シリアへの軍事介入の論拠を支持するどころではなく、臆病者を意味する柔らかいお菓子で正反対のメッセージを伝えようとした。彼の意見では、議会は戦争を始めるのではなく、シリアにかかわらないことによってのみ気骨を示すことができるという。 バラク・オバマ大統領が10日前、化学攻撃疑惑への報復としてシリアに対する軍事行動を承認するよう議会の決議を求めたことにワシントンは仰天した。その後の議論の展開はそれ以上に大きくワシントンの支配者層を揺るがした。 オバマ政権は、退役陸軍大将のデビッド・ペトレアス氏や共和党、民主党双方の大統領の下で国防長官を務めたロバート・ゲーツ氏など、米軍と文民の安全保障国家を代表する大物を1人ずつ動員していった。 ジョン・ケリー国務長官は足しげく議会に通い、機密扱いのブリーフィングでも公聴会でも同じメッセージを発信している。米国の信用はシリアのバシャル・アル・アサド大統領に対する懲罰的な攻撃を実施することにかかっている、ということだ。 国家安全保障問題担当の大統領補佐官のスーザン・ライス氏や国連大使のサマンサ・パワー氏など、オバマ政権の上級幹部が相次ぎ演説を行った。また、共和党の大物たちが仲間の保守派議員に圧力をかけるべく動員されている。 日増しに増える「ノー」陣営 だが、今のところ、激しい説得工作はマシュマロに歯が立たない。干渉はどれも、より多くの議会のメンバー――特に共和党議員が多いが、同党だけに限らない――を一段と「反対」陣営に追いやるだけのようだった。 オバマ氏のシリア攻撃計画に対する反対論拡大の背景には、互いに入り混じる様々な思惑がある。イラク、アフガニスタン後の戦争疲れ、何が何でも大統領に反対する共和党議員、かつて同志と見なした大統領が自分たちに差し出したものを信じられない反戦民主党員――。 また、オバマ政権は、限定的であると同時に重大な結果をもたらす懲罰的攻撃を売り込み、軍事行動に賛成票を投じるよう議員を説得する一貫した主張を見つけるのに苦労している。 だが、何より印象的なのは、国家安全保障の大物たちの助言に対する米国中部地域の激しい抵抗だ。こうした大物はもはや国民の尊敬と信頼を得られていないように見える。 10日に予定されているオバマ大統領の国民向けテレビ演説を前に、この問題について強い意見を持つ米国人は、声高に「ノー」と叫ぶ人ばかりだ。議会のメンバーの話では、事務所にかかってくる電話は、100対1で反対では済まず、議員によっては100対0で反対だという。 イラク戦争後の米国の世論が今、外国での軍事的関与にこれほど強く反対するようになっているのだとすれば、世界の安全保障の秩序にとって潜在的に著しい影響を伴うトレンドだ。 米国が世界の警察官であることの意味 米国は海外に数百の軍事施設を構えている。あまりに多いために正確な数字を把握するのが難しいほどだ。米国の国家安全保障の利益がもはや、第2次世界大戦後の数十年間のように幅広く定義されていないのだとすれば、こうした軍事施設の資金を賄い、世界各地に残しておくことに何の意味があるのか? 言い換えると、もし警察署を離れることを絶対に許されないのだとすれば、世界の警察官であることにあまり意味はない。 オバマ氏の提案に対する反発には、2009年の就任直後の大統領の経済政策に対して起きた感情の爆発のような趣がある。ティーパーティーを生み出した現象だ。 議会の内外のティーパーティー運動は、永遠のタカ派であるマケイン氏のような共和党議員を嫌い、信頼もしていない。オバマ氏のことはそれ以上に相手にしない。オバマ氏は結局、かつてイラク戦争反対派の候補として彼を支持した民主党議員が、今度は戦争を始めるために大統領に投票してくれることを当てにするしかない。 ワシントンでこれほど多くの人が大統領が失敗すると思っているのも無理はない。 ドルが一時100円半ばに上昇、シリア情勢緩和で=NY市場 2013年 09月 11日 08:00 JST [ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円に対して約7週間ぶりの高値に上昇した。シリア情勢をめぐる緊張の緩和に加え、中国の好調な経済指標を受けて安全な資金の逃避先とされる円への需要が低下した。 ドル/円は一時、7月25日以来の高値となる100.45円まで上昇し、直近では0.7%高の100.31円。円はユーロに対しても下落し、ユーロ/円は一時、5月下旬以来ほぼ3カ月半ぶりの高値となる133.29円をつけ、終盤は0.9%高の133.08円。ユーロ/ドルは0.1%高の1.3269ドルとなっている。 シリア政府は10日、化学兵器の引き渡しと化学兵器禁止条約加盟を求めるロシアの提案に従う意向を示した。軍事介入へと傾きつつあったシリア問題が外交的解決に向けて動き出した形となった。 一方、中国の8月の鉱工業生産と小売売上高はいずれも予想を上回り、ここ2年以上にわたって減速傾向にあった中国経済が安定化しつつあるとの見方が強まった。これにより金融市場にさらに安心感が広がった。 BKアセット・マネジメントの為替戦略担当マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「米国がシリアへの軍事行動を実際に回避できれば、ドル/円に対する下向きの圧力は大きく和らぎ、100.50円の水準に向かう可能性がある」と述べた。 日銀が公表した8月の金融政策決定会合の議事要旨で、異次元緩和が景気回復を支援していることを確信しているとの委員の見方が示された後も、円は弱含んだ。 投資家のリスク資産に対する投資意欲が高まったことで、金利が比較的高い豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルはいずれも上昇した。豪ドルは1%高の1豪ドル=0.9314米ドル、NZドルは0.7%高の1NZドル=0.8069米ドル。米ドルはスイスフランに対しては買われ、ドル/スイスフランは0.3%高の0.9342フランとなっている。 ただ、失望を誘う内容だった8月の米雇用統計により、米連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和の縮小に着手するかどうかをめぐって不透明感が強まったことから、ドルの動きは目先、限定される公算が大きいというのがアナリストらの見方だ。 サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は9日、来週開かれるFOMCで資産買い入れ縮小の開始を支持するかどうかまだ決めていないと発言した。同総裁は、バーナンキFRB議長が示した債券買い入れの年内縮小開始および来年終了という行程について、依然として「100パーセント」支持していると表明。FRBとして債券買い入れ縮小の行程表を持っていることが重要であり、それに比べれば縮小開始が今月か、あるいはそれ以降かという問題はそれほど重要ではないと述べた。 クレディ・スイスのグローバルFXストラテジスト、マーカス・ヘッティンガー氏は「先週発表された弱めの雇用統計を受けて軟調に推移していたドルは、さらに値固めする展開になりそうだ。市場は現在、来週のFOMCに着目している」と指摘。「当局者は恐らく(金融緩和を)縮小するだろうが、慎重な姿勢は維持するだろう」と語った。 ユーロ/ドルは1.3220ドル近辺にテクニカル分析上の強固な下値支持線がある。だがストラテジストによると、脱税の罪で有罪判決が確定しているイタリアのベルルスコーニ元首相の議員資格はく奪の是非をめぐる上院での審議により、ユーロが影響を受ける可能性がある。議員資格がはく奪されれば、連立与党の基盤が揺らぐ恐れがあるためだ。 |