▼ 日刊ベリタ

シリア戦争　「欧米の真の標的はイラン」　英インディペンデント紙のロバート・フィスク記者
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201308302306375

　　シリアはイランと軍事条約を結んでおり、シリアが攻撃された場合、イランは反撃を行うとしている。英国のインディペンデント紙の中東専門記者、ロバート・フィスク(Robert Fisk)記者は欧米の真の標的はイランだとしている。
http://www.independent.co.uk/voices/comment/iran-not-syria-is-the-wests-real-target-8789506.html

　　フィスク記者は１つのエピソードを挙げている。かつてサダム・フセインが米国の友人だった当時、イラクはイランと闘っていた。米国は原理主義革命を起こしたイランつぶしを画策しており、イランの敵、イラクにテコ入れしていた。１９８８年にサダム・フセイン側がハラブジャ(Hallabjah)で毒ガスを使ってクルド人を殺した時、米国はイランが真犯人だとしていた。イラクがハラブジャの毒ガス殺人の犯人であるとして米国から告発されるのはイラク戦争が始まる２００３年のことだった。フィスク記者は、このエピソードをもって、シリアのアサド政権に対する化学兵器疑惑も怪しい、と見ているのである。

　　化学兵器で今、騒ぎ立てているけれどそもそも米国はイラン人がイラクの毒ガス攻撃で殺されるのを長い間（イラン・イラク戦争１９８０−１９８８）黙認していたとフィスク記者はその二重基準を告発している。毒ガスで殺されたイラン兵の死者数も数千人規模だという。実際、フィスク記者はテヘランに向かう毒ガス負傷兵の移送列車に同乗して、その異臭に列車の窓を開けていたと書いている。

今回、ここに来て急に欧米が行動に出ようとしているそのタイミングについては〜フィスク記者の推測では〜アサド政権軍の勝利が間近に迫っていることだ。アサド政権軍が勝利して内戦に終止符が打たれればすべての努力が泡沫に帰してしまう。

もしフィスク記者の推測が正しいのなら、アサド政権への攻撃に対する報復攻撃をイランが行うのを待ってから、いよいよ真の標的であるイランを叩くということなのだろうか。

　

コメント
01. 2013年9月07日 20:40:42 : nJF6kGWndY >アサド政権への攻撃に対する報復攻撃をイランが行うのを待ってから、いよいよ真の標的であるイランを叩くということなのだろうか シリアにミサイルを撃ち込むだけで、これだけ四苦八苦している イランが米艦艇をミサイル攻撃する、海峡機雷封鎖といったレベルの事態にならない限り、無理だろう
02. 2013年9月07日 21:18:30 : 3nTXkp9TvA 欧米イスラエルの軍事力に比べて、 中東各国の装備は古い。 彼らの立場からしたら軍事力バランスを考えたら、 最新の戦闘機や戦車やステルス技術を取り入れたいところだ。 その場合どうしてもロシア製、中国製となるのだろうが数を揃えられるのだろうか？ 産油国なのだろうから (欧米石油メジャーの搾取やら、部族間対立の構図を何とか解消して) 反原発の気運を上手く利用して稼ぎ、そっちへともっと金を回したい。 自主開発とかは進まないのかね？
03. 2013年9月07日 23:48:35 : nJF6kGWndY 低コストで強力な戦力になるのが化学兵器、そして核だ 防衛においても、どこからサリンが出てくるかわからなければ地上侵攻作戦は、まず不可能 さらに最近は安い対空ミサイルもあるから、高価な戦闘機も使えず 結局、ミサイル攻撃くらいしかできないが、対象が空っぽのビルや民間人の住宅では、コスト的に合わない結果に終わる
04. 2013年9月08日 01:36:47 : cKftockbJN 「中東の油はね、ぜーんぶ俺が管理したあげるから。安心しろ。そのかわり俺が総合商社をするから俺からかわなくちゃいけない。わかったな。そのための前進のシリアとイランの制覇だ」（欧米偽ユダヤ人たち財閥衆）ということかな。 でもそんなことになる以前に、ロシアと中国がだまっちゃいないでしょ。 ミサイルが飛び立っていくんじゃないかな。大戦争になってしまうね。
05. 2013年9月08日 08:28:22 : qR9wrxx5MA トマホークの攻撃だけでシリア政府が白旗を上げるとは考えられない。いきおい地上戦に引きずり込まれると予想。議会の縛りがあっても米軍の艦船が攻撃を受けるとかすれば応戦という流れになる。ロシアが参戦して泥沼になった時点で米軍の極東戦力が手薄になる。このタイミングで中国が尖閣奪取を企てればどうなるか？アメリカといえど二方面で戦線を維持するのは困難だろう。日本政府にその準備があるかどうか。
06. 2013年9月08日 17:05:40 : c4RjiAno26 米イスラエルの軍事演習の際イスラエル軍がシリアへ向けて飛ばしたミサイルを米軍が打ち落とした。 イスラエル包囲網は整っており、仮にイランが欧米艦船を攻撃との報道を出す可能性はあるにせよ、ロシアの情報探知によりウソはばれてしまう。
07. 2013年9月08日 18:26:13 : BUdWv9bmu6 イラン−イラク−シリアのイスラムパイプラインを破壊したいんでしょ、空爆。
08. 2013年9月08日 19:30:32 : ZvcGS9qUik シリアを叩きイランをおびき出す→中東戦争 最大の目的はイランの石油利権。サウジもお金が欲しい。 英・米にとっては待ちに待った自作自演成功のチャンス。 攻撃を受ければ、イランがペルシャ湾封鎖、ロシアがサウジ油田攻撃。 原油価格暴騰。でもサウジの思惑は外れ、EU諸国はオイル暴騰予測で腰砕け。 間隙をぬって中国が尖閣侵略。米国が最初は援助するも、途中から引く。 日本は台湾・東南アジア・インドなどと一緒に闘う。親中国と反中国に別れて戦争。 中東と相まって第三次世界大戦か？ 中東もアジア戦も、核を落とす必要はない。 原発をミサイルで狙えばそれで終わり。 イスラエルは、シリアからミサイル攻撃を受けないかと冷や冷やしている。 100�q程しか離れていないから、届くそうな。 オイルを利権と思うから争いになる。 オイルは人間の物ではない。地球のもの。 欲を満たすために欲しいままに使ってはいけない。争いの元。 地球に感謝し、考え、皆で計画的に使わないといけない。 驚くことに、プーチンさん、人間変わった？ 彼のすごい所は、自分達で事象を的確に調べ判断すると言うこと。 今回の件、拍手・拍手！！　彼、本当の政治家と思うのは我だけだろうか？
09. 2013年9月09日 21:54:59 : cKftockbJN >>オイルを利権と思うから争いになる。 >>オイルは人間の物ではない。地球のもの。 >>欲を満たすために欲しいままに使ってはいけない。争いの元。 >>地球に感謝し、考え、皆で計画的に使わないといけない。 ほんとだよねえ。 漁師はそういうよ。　海は皆のもの。 それと一緒だよ、一部の人の金儲けになっちゃうのはおかしい。

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