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シリア・アサド政権が化学兵器を使用したと断定した米国などが軍事介入に向けた最終調整を進める中、シリアと敵対する隣国で米国の同盟国イスラエルでは、シリアからの報復攻撃に備え、シェルター(防空壕)の点検や避難訓練の実施などの対応に追われている。生物化学兵器対策で防護マスク4万個以上を新たに無料配布したが、一部地域では市民が殺到、略奪なども起きている。【カツリン(ゴラン高原)で大治朋子】
「シリアから攻撃を受けた場合、ここはシェルターになります」。イスラエルとシリアの境界にあるゴラン高原のカツリン市民センターで、エリヤフ・マオズ・イスラエル軍北部方面隊中佐(予備役)が銀行の大金庫のように分厚い扉を開けて言った。シリアまでの距離はわずか20キロ。「状況次第では、攻撃を受ける可能性がある地域」(マオズ中佐)という。イスラエルでは大半の民家の地下や公共施設などにシェルターが併設されており、同センターでは約100人の収容が可能だ。
イスラエル政府は、米国などがアサド政権の軍事施設などに対する攻撃に踏み切っても「イスラエルがシリアから報復攻撃を受ける可能性は低い」(政府高官)と強調、市民に普段通りの生活を呼びかけている。だが、攻撃を受けた場合には「強力に反撃する」(ネタニヤフ首相)とも明言している。
国防軍制服組トップのガンツ参謀総長は8月30日、「ゴラン高原(の状況)は1年前とは違う。有事に備え作戦を実施している」と述べ、攻撃対象となる可能性があることを示唆した。イスラエル軍は対空迎撃システム「鉄のドーム」を北部の町ツファトやイズレル谷に追加配備した。
マオズ中佐は、シリアによる攻撃があるとすれば「米国などの空爆で反撃せざるをえない状況に追い込まれるか、政権が統制力を失い一部部隊・勢力が独走した場合ではないか」と推測している。
非常事態に備え、北部ハイファ地区では、各種行政機関が緊急会議を招集。アンモニアなど危険物質を扱う施設に、備蓄の追加を当面見送るよう求めた。教育省北部支所は、管内800の学校施設に緊急避難訓練を行うよう指示した。
イスラエル政府は平時から郵便局で防護マスクを無料配布しているが、今回の事態で市民が殺到し一部地区では在庫が不足。数時間待ちの長蛇の列ができ、略奪事件も起きている。カツリン市内に住む主婦のメタル・スガフキルさん(44)は「マスクのフィルターが使用期限切れで新品をもらいに行ったが、もうないと言われた」と話した。
http://mainichi.jp/select/news/20130901k0000e030155000c.html
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