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無実のシリアを空爆する
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/583.html
投稿者 小泉犬 日時 2013 年 8 月 29 日 20:33:06: tZgj1vEYtfiSU
 

無実のシリアを空爆する
2013年8月28日  田中 宇


米国が英仏の賛同を得て、早ければ8月29日にシリアを空爆するという。首都ダマスカスの近郊で、8月21日に化学兵器によって市民が攻撃され多数の死者が出たとされる件について、米政府は「シリア政府軍の仕業に違いない」と断定し、国際的に違法な化学兵器の使用に対して制裁する目的で、シリア沖の地中海にいる米軍艦や、英軍の潜水艦から、トマホークなどのミサイルを発射して、シリア軍の基地などを破壊する予定と報じられている。攻撃対象が多くなる場合、B2ステルスなど、ミサイルより多くの爆弾を落とせる戦闘機を使う予定だという。(Strike on Syria `As Early as Thursday')http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/171340

 攻撃の時期については、9月1日以降との説もある。時期の早晩があるかもしれないが、米政府の高官がマスコミに攻撃を明言しており、言葉だけでなく、いずれ攻撃が行われる可能性が高い。攻撃は2日間行われる予定だ。世論調査では、米国民の9%しか、シリアに対する軍事攻撃を支持していない。(Obama reportedly considering two-day strike on Syria) http://rt.com/usa/us-syria-strike-chemical-060/


 取り沙汰されている空爆の理由は「シリア政府軍が化学兵器を使って無実の市民を大量殺害したから」だが、シリア政府軍が化学兵器を使ったという確たる証拠を、米英仏は持っていない。8月21日に市民への化学兵器による攻撃が行われたとされる根拠は、ユーチューブなどに、被害者を撮影したとされる映像が掲載されたり、現場の地域(Ain Tarma、Zamalka、Jobar。いずれも反政府派が強い)の病院に医薬品などを供給している「国境なき医師団」が、現場の病院の医師から、化学兵器の被害を受けたと思われる多数の市民を手当しているとの報告を受けたりしたことだ。(After Syria chemical allegations, Obama considering limited military strike) http://www.washingtonpost.com/world/national-security/kerry-obama-determined-to-hold-syria-accountable-for-using-chemical-weapons/2013/08/26/599450c2-0e70-11e3-8cdd-bcdc09410972_story.html


 しかしこれらの証拠は、化学兵器を使ったのが政府軍であるということの証明になっていない。証拠とされるユーチューブの動画の中には、事件の前日の8月20日にアップロードされたものもあり、ユーチューブのサーバーがある米国とシリアとの時差を考えても、動画が事件前にアップされていたという指摘がある。(Materials implicating Syrian govt in chemical attack prepared before incident - Russia)http://rt.com/news/syria-chemical-prepared-advance-901/(News of chemical weapons attack in Syria published one day before massacre happened) http://investmentwatchblog.com/news-of-chemical-weapons-attack-in-syria-published-one-day-before-massacre-happened/


 また、アップされた動画を見た英国の科学捜査の研究機関(Cranfield Forensic Institute)の専門家(Stephen Johnson)が、写っている被害者の容態が、化学兵器の被害を受けたにしてはおかしいと思われる点が複数あると指摘している。写っている負傷者は、身体に白い気泡(水ぶくれ?。foaming)ができているが、報じられているような化学兵器の攻撃を受けた場合、気泡はもっと黄色か赤っぽくなるはずで、白い気泡は別の種類の攻撃を受けた症状のように見えるなど、シリア軍が持っている化学兵器が攻撃に使用されたと結論づけるのは早すぎる。専門家はそのように指摘している。(Expert casts doubt on Syria chemical weapons footage) http://www.euronews.com/2013/08/21/expert-casts-doubt-on-chemical-weapons-footage-from-syria


 また、現場の「国境なき医師団」がシリア政府軍の攻撃であると証言したような報道があるが、実のところ医師団は「化学兵器攻撃の可能性が高いが、誰が攻撃してきたかはわからない」と言っている。また、米国の金融界や大企業の献金を受けて活動している同医師団について、戦争で儲けたい米国の勢力の意向を代弁している疑いがあると見る向きもある。("Doctors" Behind Syrian Chemical Weapons Claims are Aiding Terrorists)http://www.activistpost.com/2013/08/doctors-behind-syrian-chemical-weapons.html

 シリアでは今年3月にも化学兵器による攻撃があり、シリア政府や、同政府を支持するロシアなどは「反政府勢力が化学兵器を使った」と主張する一方、反政府派や彼らを支持する米欧などは「政府軍が化学兵器を使った」と主張し、対立してきた。シリア政府軍は化学兵器を持っていることがわかっているが、反政府勢力は持っていないと、当初思われていた。だがその後、シリアに隣接するトルコの当局が、トルコ国内のシリア反政府勢力の拠点で、化学兵器の材料を押収するなど、反政府派による犯行の可能性が高まった。国連は、シリアに専門家の調査団を派遣することを決め、調査団は8月中旬にダマスカスに到着した。その数日後の8月20日、調査団が滞在するダマスカスのホテルから15キロしか離れていない地域で、化学兵器による攻撃が起きたとされている。(Propaganda Overdrive Suggests Syria War Coming Soon)http://www.activistpost.com/2013/08/propaganda-overdrive-suggests-syria-war.html(悲劇から喜劇への米国の中東支配)http://www.tanakanews.com/130625mideast.htm(大戦争と和平の岐路に立つ中東)http://tanakanews.com/130507israel.php(シリアに化学兵器の濡れ衣をかけて侵攻する?) http://tanakanews.com/121212syria.php

 3月に化学兵器を使ったと疑われているアサド政権が、国連の調査団が到着した直後のタイミングをわざわざ選んで、調査団の滞在場所からすぐ近くで、一般市民を化学兵器で攻撃するとは考えにくい。シリアの内戦は今年に入り、アサドの政府軍が優勢になり、政府軍は、各地の反政府派の拠点を奪還している。しかも政府軍は空軍を持っており、化学兵器でなく通常兵器による空爆の方が、反政府派を効率的に駆逐できる。政府軍が、自分らが優勢な時に、非効率的な化学兵器を使うとは考えにくい。反政府派が、これまでも自分らに有利な偏向報道をしてくれてきた米欧のマスコミが「政府軍の仕業だ」と決めつけてくれるとの見通しで(もしくは米国側から持ちかけられて)、国連調査団の目前で化学兵器を使ったと考える方が納得できる。(US Sponsored Rebels in Syria have been Defeated. Government Forces are Restoring Peace throughout the Country)http://www.globalresearch.ca/us-sponsored-rebels-in-syria-have-been-defeated-government-forces-are-restoring-peace-throughout-the-country/5346632

 事件後、米英マスコミの多くは、政府軍の仕業と決めつけて報道し、化学兵器による死者の数を「60人」「600人」「1400人」などと、競ってつり上げて報道した。(Chemical weapons use in Damascus: 'only a fool can believe it' - expert)http://voiceofrussia.com/2013_08_21/Chemical-weapons-use-in-Damascus-only-a-fool-can-believe-it-expert-5491/(`Chemical Weapons' media propaganda in US, UK is designed to hide the truth in Syria) http://21stcenturywire.com/2013/08/22/chemical-weapons-media-propaganda-in-us-uk-is-designed-to-hide-the-truth-in-syria/

 事件直後は米国政府(国務省報道官)も「誰が化学兵器を使ったかまだわからない」と慎重姿勢だったが、マスコミはそんなのおかまいなしだった。03年の米軍イラク侵攻の直前、米英マスコミが、実は存在していないだろうと最初からわかっていたイラクの大量破壊兵器の脅威をでっち上げ、競って報じていたのとまったく同じ姿勢だ。イラク戦争の失敗後、米英マスコミは、戦争を起こすプロパガンダ機関になったことを反省し、姿勢をあらためたはずなのに、今回またシリアで、03年と同質の扇動が繰り返されている。(U.S. says unable to conclusively determine chemical weapons used in Syria)http://www.reuters.com/article/2013/08/22/us-syria-crisis-usa-state-idUSBRE97L0Z620130822(Remember bogus U.S. excuses for Iraq war before attacking Syria: China's Xinhua) http://www.reuters.com/article/2013/08/27/us-syria-crisis-china-idUSBRE97Q09420130827

 FT紙はご丁寧にも「イラクへの侵攻は、イラクの体制を転換する意図(米英によるおせっかい)で行われたが、シリアへの侵攻は、独裁のアサド政権を倒そうとするシリア人自身の活動を支援する(良い)ものだ。イラクとシリアはまったく意味が違う(イラクは悪い戦争で、シリアは良い戦争だ)」という趣旨の記事を載せている。(Why Syria is not Iraq)http://blogs.ft.com/the-world/2013/08/why-syria-is-not-iraq/

 FTの記事は間違いだ。今のシリア反政府勢力の参加者のほとんどは、シリア国民でない。他のアラブ諸国やパキスタン、欧州などから流れてきたアルカイダ系の勢力で、トルコやヨルダンの基地などで米欧軍などから軍事訓練を受け、カタールなどから資金をもらっており、事実上の「傭兵団」だ。外国勢力が傭兵団を使ってシリアに侵攻している。FTなどが妄想している「シリア市民の決起」とはまったく違う。シリアの一般の国民の多くは、長引く内戦にうんざりし、アサド続投で良いから、早く安定が戻ってほしいと考えている。(Media's Reporting on Syria as Terrible as It Was on Iraq)http://www.washingtonsblog.com/2013/08/medias-reporting-on-syria-as-terrible-as-it-was-on-iraq.html(`None of insurgents were Syrian')http://edition.presstv.ir/TextOnly/detail.aspx?id=254692(シリア虐殺の嘘) http://tanakanews.com/120613syria.htm


 シリア反政府勢力が良くない存在であることは、米軍のデンプシー参謀長も明確に認めている。デンプシーは「シリアの反政府勢力は過激なアルカイダが多く、彼らを支援して政権をとらせることは、米国の国益にならない」と断言している。マスコミの歪曲はひどい。「ジャーナリズム」の「あるべき姿」は、世界的に(もちろん日本でも)すでに消滅して久しい。今の(もしかすると昔から?)ジャーナリズムは全体として、読者や視聴者に間違った価値観を与え、人類に害悪を与える存在だ。(マスコミは昔から戦争宣伝機関の機能を持っていたが、近年までうまく運用され、悪さが露呈しにくかった。911後、宣伝機能が自滅的に過剰に発露されている)(Gen. Dempsey: Syrian Rebels Won't Be US Allies If They Seize Power)http://news.antiwar.com/2013/08/21/gen-dempsey-syrian-rebels-wont-be-us-allies-if-they-seize-power/

 米政府はシリア空爆を決めた後、ケリー国務長官が「シリア政府軍が化学兵器を使ったことは否定しようがない」「それを疑う者は不道徳な陰謀論者だ」と表明し、根拠なしに政府軍犯人説を主張した。しかし他の諸国は、もっと慎重な姿勢だ。(No Proof, But Kerry Insists Syria Allegations `Undeniable')http://news.antiwar.com/2013/08/26/no-proof-but-kerry-insists-syria-allegations-undeniable/(John Kerry Delivers Obama's War Declaration Against Syria)http://21stcenturywire.com/2013/08/27/john-kerry-delivers-obamas-war-declaration-against-syria/

 フランスの外相は、シリア政府軍の拠点を空爆することを強く支持した。しかし、そこには「もし化学兵器を使ったのがシリア政府軍であるとしたら」という条件がついている。英国の態度も同様だ。イタリアは、国連で化学兵器の使用者が確定しない限り、空爆に参加しないと表明した。ドイツなどもこの線だ。(`US unclear on Syria chemical arms use')http://edition.presstv.ir/TextOnly/detail.aspx?id=320003(Italy rules out action in Syria without UN)http://www.thelocal.it/20130827/italy-rules-out-action-in-syria-without-UN

 今年3月に反政府派が化学兵器を使ったと指摘するロシアは「誰が化学兵器を使ったか確定するのが先だ」と言っている。決めつけを表明した米国以外は「もしシリア政府軍が化学兵器を使ったのなら、政府軍の基地を空爆すべきだ(もしくは空爆もやむを得ない)」と言っているが、マスコミは「もし」の部分を意図的に小さく報じ「空爆すべきだ、空爆はやむを得ない」と報じている。(Syria crisis: Russia and China step up warning over strike) http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23845800


 シリアにはちょうど国連の化学兵器調査団がいる。彼らは当然ながら、8月21日の化学兵器使用現場を調査しようとした。しかし現地に向かう途中、反政府派から狙撃され、引き返さざるを得なかった。その後、日を変えて再び現場に向かい、2度目は現場を検証できた。だが、調査結果を持ってダマスカスから米欧に戻ることができないでいる。米国が国連事務総長らに圧力をかけ、調査団のシリアからの帰国を阻止している。この指摘は、米国の元大統領補佐官のポール・クレイグ・ロバーツが発したものだ。以前から彼の指摘は的確で、注目に値する。(Syria: Another Western War Crime In The Making - Paul Craig Roberts) http://www.paulcraigroberts.org/2013/08/26/syria-another-western-war-crime-in-the-making-paul-craig-roberts/


 対照的にFTは「シリアの独裁を倒すために立ち上がろう」と題する、昔の共産党機関誌顔負けの扇動的な題名の記事で「シリア政府が調査団の現地訪問を阻止している」と指摘している。当然ながら、信憑性に疑問がある。(We must stand up to Syrian tyranny) http://www.ft.com/intl/cms/s/0/710d67fc-0be6-11e3-8840-00144feabdc0.html


 別の報道で「米英は、早く調査団を現地に訪問させろと言っているが、国連事務局が、治安の問題を理由に、訪問を先延ばしにしている」という指摘もある。これまた疑問だ。国連など国際機関の内部の議論を一般人が検証できないことを良いことに、誰が賛成して誰が反対しているかを逆に書くのは、昔から英国が得意とするプロパガンダ手法だ。(U.N. Slowing Its Own Chemical Weapons Investigation In Syria)http://thecable.foreignpolicy.com/posts/2013/08/23/un_blocking_its_own_chemical_weapons_investigation_into_syria

 現在の米政府の姿勢は「国連の調査団は来るのが遅すぎた。反政府勢力の証言から、シリア軍の犯行であるのは、すでに間違いない。いまさら調査しても意味がない」というものだ。ケリー米国務長官は「国連の調査は重要だが必須でない。すでに(政府軍が犯人だということで)結論が出ている」と言っている。(Obama Administration Accepts Rebels' Account on Syria, Prepares for War)http://news.antiwar.com/2013/08/25/obama-administration-accepts-rebels-account-on-syria-prepares-for-war/(Obama considering limited military strike on Syria)http://www.smh.com.au/world/obama-considering-limited-military-strike-on-syria-20130827-2snl8.html

 なぜ米国は、国連の調査を妨害するのか。もしケリーが断言するとおり化学兵器使用の犯人がシリア政府軍であるなら、国連調査団をさっさと現地に行かせて米国に帰国させ、国連総会で真相を発表させれば良い。それをせず逆に、調査団の帰国を遅らせ、妨害しているのは米政府自身なのに、アサドが妨害しているんだとマスコミに歪曲報道させている。真相は、化学兵器を使ったのが反政府勢力だということだろう。それが国際的に暴露されると、米英が支援してきた反政府勢力の信用失墜と崩壊が進み、アサド政権が内戦に勝ってしまい、ロシアの言いなりでアサド続投を認知する国際会議をやらねばならなくなる。(Russia suggests Syria `chemical attack' was `planned provocation' by rebels)http://rt.com/news/russia-syria-chemical-attack-801/(Anti-Syria Western axis coming apart)
http://www.presstv.ir/detail/2013/08/26/320509/antisyria-western-axis-coming-apart/


 反政府勢力の犯行を隠すため、米国は国連調査団を帰国させず、彼らが帰ってくる前に空爆を開始し、真相をうやむやにしつつ、シリアの空軍力を壊滅させ、混乱のうちに反政府派を反攻させ、米軍の地上軍派遣をやらずに、アサド政権を倒すまで持っていきたいのだろう。ロイター通信も、そのような筋書きを報じている。米軍は、イラクやアフガンよりひどい占領の泥沼になるシリアへの地上軍侵攻に猛反対している。(Reuters: US to Strike Syria Before UN Evidence Collected)http://www.activistpost.com/2013/08/reuters-us-to-strike-syria-before-un.html

 イラクとアフガンの失敗以来、米英などでは、政界や世論が、シリアやリビアなど中東の紛争地で戦争をすることに反対する傾向が増している。米英政府が、議会でシリアとの戦争の必要性についてきちんと議論すると、空爆ができなくなり、反政府派の悪事が国際的に暴露されていくのを看過せねばならなくなる。だから米英政府は、自国の議会が夏休みの間に、急いで空爆を実施しようとしている。本来、米国も英国も、戦争するには議会の承認が必要だ。(War on Syria Imminent, US Won't Seek UN or NATO Vote)http://news.antiwar.com/2013/08/27/war-on-syria-imminent-us-wont-seek-un-or-nato-vote/

 米国では911事件以来、大統領が「テロリストとの戦い」を開始する権限を持っている。だからオバマは合法的にシリアを空爆できる。しかし英国では、議会の決議を経ずに首相が勝手に戦争を開始できない。特に英国は、03年に米国のイラク侵攻につきあって大失敗して以来、開戦権について議会が厳しくなっている。あと一週間もしたら、英国は議会がシリア空爆を阻止する決議をして、米国と一緒にシリアを空爆できなくなる可能性が高い。だから、米国のオバマより英国のキャメロンの方が、シリア空爆を急いでいる。英国はこの10年ほど、米国に冷たくされ、何より大事だった英米同盟が希薄化している。シリアに濡れ衣をかけて空爆する悪事を米国と一緒にやれば、英米同盟を立て直せるかもしれないと、英政府は考えているのだろう。悪事を一緒にやった者同士は(悪事の悪さが大きいほど、強い)運命共同体だ。(US, Britain and France Agree to Attack Syria Within Two Weeks)http://news.antiwar.com/2013/08/25/us-britain-and-france-agree-to-attack-syria-within-two-weeks/

 米政府は、国内・国際的な反発を減らすため、空爆によってアサド政権を倒す目的でなく、使用禁止の大量破壊兵器である化学兵器を使った「罰」を与えるのが目的だとしている。だからアサドの大統領官邸やシリア政府の役所などは空爆対象にならないという。だが真の目的は、シリアが100機ほど持っている空軍の戦闘機を、空爆によってできるだけ多く破壊し、反政府軍に対するシリア軍の優勢を壊すことだろう。反政府軍は地上軍だけなので、空軍力がある政府軍に勝てない。政府軍の戦闘機やヘリのほとんどを破壊すれば、内戦は地上軍どうしの戦いになり、政府軍の優位が減る。米英などは最近、シリアの南隣のヨルダンの基地を使って、シリア反政府派を軍事訓練し、シリアに戻すことに力を入れている。(Obama's Syria options: From a symbolic strike to wiping out Assad's air force)http://www.haaretz.com/news/middle-east/1.543880(Report Claims US, Israeli Trained Rebels Moving Toward Damascus) http://news.antiwar.com/2013/08/25/report-claims-us-israeli-trained-rebels-moving-toward-damascus/

 今後、米英仏が本当にシリアを空爆するかどうか注目が必要だ。この戦争には、イランやイスラエル、ヒズボラ、サウジなど、他の勢力も関係している。今回は書ききれなかった、パレスチナ和平交渉との関係もある。それらは次回に、有料記事で書くつもりだ。

【続く】


http://tanakanews.com/130828syria.htm  

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コメント
 
01. 2013年8月29日 21:27:50 : g8w4gs1b86
アメリカ欧という悪魔による「自作自演テロ侵略シナリオ」は、二段階を経て罪のナイ、シリア虐殺を行う。

今回の二、三日とする攻撃を「シリアに二度とするな」との警告だと言うが、なら”「二度」化学兵器テロをやればよい”というみえみえのシナリオである。再び化学兵器をアメリカ欧支援のテロリストに”ヤラセ”「シリアがやった。警告を無視した」と白々しくホザケば良い。

これで、シリア木っ端微塵の”自演侵略テロ”を正当化できる。

アメリカ欧の国連を無視した、内政干渉は紛れもナイ”国家犯罪”である。これは国際社会に於いて絶対に許されナイ犯罪である。

人類は、この白人資本という極悪非道の悪魔の蛮行を、歴史上生き証人として今正に目撃しているのである。

白人資本は今までずっとこの”虐殺侵略”をし続けてきた。我々は、この大罪を絶対に許すことはナイ。そして今後の公の歴史教科書にこの事実を掲載する。その記憶は永遠に記され語り継がれる。彼らに逃げ場は無くなる。


02. 2013年8月29日 21:58:01 : niiL5nr8dQ
2013年08月29日
シリアの反体制派による化学兵器の使用可能性を報じる米公共放送
 シリア情勢がにわかに緊迫度を増しています。
 
 先ず、こうした争いで命を落とした方々のご冥福をお祈りします。本当にいつになったら、戦争のない世界になるのでしょうか?

 それにしても、化学兵器を使用するなんて言語道断だと思いませんか?

 誰だってそう思いますよね? 毒ガスが使用されたら、多くの人が命を奪われてしまうからなのです。それに、我が国の場合には、毒ガスと言えばすぐあの忌まわしいサリン事件を思い出さずにはいられません。

 ところで、戦争にそのような残虐な兵器が使用されることがあり得るならば、例えば、かつての我が日本軍は、戦争中に毒ガスを使用するようなことは考えなかったのでしょうか?

 どう思います? 

 残念なことに、我が日本軍も、毒ガスを製造していた事実があるのです。少なくても私が知る限りでは、広島県と北九州市のどこかで毒ガスが作られていたのです。

 どうして私が知っているか? それは、国が、終戦後、毒ガスによって健康被害を受けた地域住民に賠償を行い始め、そうした仕事が、私が役人をやっていた頃にもまだ継続していたからなのです。ですから、調べればちゃんと事実が分かるのです。

 最近、自虐史観の反動かどうか知りませんが、逆に余りにも戦前、或いは戦争中の軍隊の行動を美化するような動きが起きていますが‥客観的に事実を理解することが何よりも大切なのです。

 まあ、それはそれとして、こうして何の罪もないと思われる人々が毒ガスに苦しむ姿が映し出されると、どうしても我々の気持ちは動揺してしまいます。

 誰が、このような残酷な仕打ちをしたのか? 国際社会が一致団結して、制裁を課すべきではないのか、と。

 私も、そのような意見に大賛成。決してこのような残酷な行為を見逃してはいけないのです。

 でも、問題は、誰が毒ガスを使用したのか、ということなのです。それが分からないことには、我々は誰に制裁を課していいかも定まらない。そうでしょ?

 私が、こんなことを言っても、決しておかしなことを言う奴だなどとは思わないで下さい。

 というのも、まだ国連による調査の結果が出た訳ではない訳ですから。それに、アサド政権側は、自分たちは化学兵器を使ってはいないと言っている訳ですから。

 もちろん、アサド政権側が言うことをそのまま信じることはできません。それはそのとおり。しかし、だからと言って米国や英国が言うことをどこまで信じられるのか?

 というよりも、今のところ明確な証拠はまだ示されていないのです。

 しかし、それにも拘わらず、米国と英国は、シリアへの攻撃を示唆しているのです。

 ちょっとばかり前のめり過ぎているのではないでしょうか?

 我が国のメディアの報道振りも、一部を除いて、化学兵器を使用したのはアサド政権側に違いないとの前提で記事を書いているようなものばかり。

 おかしいとは思いませんか?

 それに、そもそも米国の公共ラジオ放送ですら、反体制派が化学兵器を使用した可能性があるとする専門家の意見をわざわざ大きく紹介しているのですよ、4分以上も時間をかけて。

 いいですか? 公共ラジオ放送のNPRが、反体制派による化学兵器使用の可能性を報じているのです。

 NPRの記者がインタビューしている相手は、中東情勢の専門家であるアラスター・クルック氏(Alastair Crooke)ですが、彼の主張のポイントは次のとおりです。

・ロシア政府は、シリアの反体制派が化学兵器を使用したと信じている。
・ロシア政府はシリア政府内部にもスパイを配置していて、正確な情報が入ってくる。
・国連の戦争犯罪主任検事のPonte氏も、反体制派が化学兵器を使用した可能性を示す証拠の方が多いとしている。
・使用されているのはサリンガスであるが、サリンガスはそれほど複雑なものではない。
・反体制派が化学兵器を使用した理由は、アサド政権側が化学兵器を使用したことを装うことができれば、米軍の介入が期待でき、そうなればアサド体制を転覆できるからである。


 如何でしょうか? もちろんそうした話を鵜呑みにする訳にはいかないのですが‥それでも、こうした細かな事実が米国では、公共放送で報じられているのです。その一方で、日本における報道ぶりと言えば‥お寒い限りです。

 我が国の総理の言うことと言えば‥「日本政府としては、シリアで化学兵器が使用された可能性が極めて高いと考えている。化学兵器の使用は、いかなる場合でも許されるものではない」と。

 こうして抜き出した発言だけを評価するならば、何も間違ったことは言っていません。何故ならば、誰が化学兵器を使用したかには言及していないからなのです。でも、全体の発言から判断するならば、総理は、アサド政権が化学兵器を使用したとの前提で、言っているとしか思えないのです。

 では、何を根拠に総理はそのような判断に至ったのか?

 それを国民に説明する責任があるのです。

 いずれにしても、何故シリアでこのような内戦状態がいつまでも続くのか? について考えていくと、米国、イスラエル、英国、イラン、トルコ、ロシア、中国‥などといういつものメンバーが今回も関係していることが分かるのです。

 私は何を言いたいのか?

 中東地域での紛争の背景には、いつもの問題が存在しているということなのです。

 アラブの国々対イスラエル及びイスラエルを擁護する米英という構図。

 それでも、単純に米英によるシリア攻撃を支持しますか? 

 こんなことを続けていたのでは、人類の進歩はないでしょう。


 米国でさえ、反体制派が化学兵器を使用したかもしれないと報じているのに‥日本のメディアはおそまつすぎる、と思う方、クリックをお願い致します。
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03. 2013年8月29日 22:04:32 : niiL5nr8dQ
シリア国民連合、西側諸国にアサド政権への早期攻撃求める
2013年 08月 29日 19:00 JST
[パリ 29日 ロイター] - シリアの反体制派統一組織「シリア国民連合」は、西側諸国に対し、アサド政権に懲罰的な攻撃を早期に加え、真の軍事的・政治的支援を自陣営に提供するよう求めた。

29日付の仏紙ル・パリジャンによると、シリア国民連合のジャルバ議長は同紙とのインタビューで、西側諸国によるアサド政権への攻撃と、反体制派の「自由シリア軍(FSA)」への支援を望んでいると述べた。また、アサド大統領はハーグの国際刑事裁判所(ICC)で審理を受けるべきとの考えを示した。

同議長は「アサド政権はロシアや(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラ、イランから完全な支援を受けている。われわれには何もない。われわれの仲間は、われわれが求めているものを何も与えてくれない。われわれには真の支援が必要だ」と指摘。「民主主義や人道主義的な価値を信奉する西側諸国が黙っているなら、アサド(大統領)は犯罪行為を行うのに邪魔はないと考えるだろう。われわれの民衆は絶滅の危機に直面している」と訴えた


 


 

 

国連の化学兵器調査団、31日午前にシリアを出国へ
2013年 08月 29日 19:48 JST
[ウィーン 29日 ロイター] - 国連の潘基文事務総長は29日、シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり現地を査察している国連調査団について、31日午前にシリアを出国すると明らかにした。30日までは調査を継続するとしている。

事務総長は記者団に対し、シリア情勢について28日にオバマ米大統領と電話で話し合ったことを明らかにし、「彼ら(国連調査団)はあす30日まで調査活動を継続する。31日午前にシリアを出国し、私に報告することになる」と語った。

調査団がシリアを出国した後、早急に報告を受けるため、事務総長は訪問中のオーストリアでの滞在を切り上げる。

事務総長はオバマ米大統領と28日に電話会談し、「調査のプロセスをいかに速めるか」について協議したと述べた。また、調査の分析結果は国連安全保障理事会や国連加盟国とも共有することを大統領に伝えた、と語った。


 


 

 

ロシアが艦船2隻を地中海に派遣、シリア情勢とは無関係と海軍
2013年 08月 29日 18:35 JST
[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアのインタファクス通信は29日、シリアへの有志国連合による軍事行動の可能性が高まるなか、ロシア軍が地中海に対潜艦とミサイル巡洋艦の2隻を派遣すると報じた。

同通信は軍関係者の話として、「周知の状況」により2隻の艦船が数日内に配備されると伝えた。

海軍はその後、シリア情勢を受けた配備を否定、以前から計画されていた派遣艦の入れ替えだとコメントした。


04. 2013年8月30日 00:52:51 : pbGtlhns2o
オバマ大統領はシリアを空爆するのか。これを見て考え直せ。

Sheryl Crow performs "Walk On By" at the Gershwin Prize for Hal David and Burt Bacharach
http://www.youtube.com/watch?v=4WmGGmBQBds

2012年5月9日に行われたホワイトハウスでのコンサートの模様です。バート・バカラックの名曲のコンサートで、歌っているのはシェリル・クロウさん。当方、ファンなので取り上げてみました。

シンガーソングライターとして知られる彼女だが、女優もこなし、政治活動もしている。イラク戦争に反対し、2008年の大統領選挙で民主党のオバマ候補を応援した。

アメリカのシリア攻撃には、アメリカ国民の40%が反対しているという。それでも踏み切るのですか。今なら間に合う。やめるんだ。


05. 2013年8月30日 04:04:26 : niiL5nr8dQ
英政府、シリア攻撃正当化する法的見解と情報当局の資料公表
2013年 08月 30日 00:51 JST
[ロンドン 29日 ロイター] - 英政府は29日、国連安全保障理事会の決議が得られなくても、シリアへの軍事攻撃に踏み切ることが合法的であることを示す法的見解を発表した。

英政府の法的見解に関する文書は、シリアで起きている非人道的な行為を抑止するため「国連安保理での行動が阻止されたとしても、英国は国際法の下、異例の措置を講じることが可能」と指摘。

「さらなる(非人道的な)攻撃の発生を防ぐことを目的に、特定の標的を攻撃する軍事介入は必要かつ適切だ。そのため法的に正当化される」とした。

また、シリアの化学兵器使用疑惑に関し、英情報当局の資料も公表。化学兵器が使用されたことに疑いの余地はないとし、アサド政権が行った「可能性が極めて高い」ことを示す「一部」情報が存在するとした。

英合同情報委員会の委員長は書簡で「(化学兵器による)攻撃が政府側によるもので、ダマスカスの戦略上重要な地域から反体制派を一掃することが目的だったとの見解を裏付ける情報が、限られてはいるものの増えつつある」と指摘した。

 


 


 


国連安保理、29日午後にシリア対応めぐり再協議
2013年 08月 30日 02:22 JST
[国連 29日 ロイター] - 国連安全保障理事会の常任理事国は29日午後2時半(日本時間30日午前3時半)から、化学兵器使用疑惑をめぐるシリアへの対応について協議を再開する。外交筋が明らかにした。ロシアが要請したという。

28日に行われた協議では、英国の提示した武力行使を求める決議案をめぐり溝が埋まらず、物別れに終わっている。
 


 


 

 独首相が露大統領と電話会談、シリア問題に国連活用求める
2013年 08月 30日 00:30 JST
[ベルリン 29日 ロイター] - メルケル独首相は29日、シリア問題をめぐりロシアのプーチン大統領と電話会談し、速やかに国際的対応をとるために国連安全保障理事会を活用する必要があるとの見解を伝えた。

首相の報道官は声明で「メルケル首相はプーチン大統領に対し、速やかに全会一致で国際的な対応がとれるよう、国連安保理での交渉を活用するよう求めた」と述べ、両首脳はシリア問題を政治的に解決することが可能との見解で一致したことを明らかにした。

ドイツ国民の多くはシリアへの軍事介入に反対しており、メルケル首相はあと4週間弱に迫った選挙を控え、シリア情勢をめぐり難しい舵取りを迫られている。


 


 イタリア、国連の承認ないシリア軍事行動には参加せず=レッタ首相
2013年 08月 30日 00:40 JST
[ローマ 29日 ロイター] - イタリアのレッタ首相は29日、同国は国連安保理が承認しない限りシリアへの軍事行動には参加しないとの立場を表明した。

首相は国営イタリア放送協会(RAI)に対し「国連が支持しない(軍事行動)には参加しない」と述べたうえで、同国としてシリアのアサド大統領に対する国際的非難を完全に支持すると言明した。

「国際社会はアサド政権および同政権が犯した残虐な行為に対して強力に対応する必要がある」と語った。

 


 


シリア首相、電力・通信網などのインフラ保全に向けた措置呼び掛け
2013年 08月 30日 00:36 JST
[ベイルート 29日 ロイター] - シリアのハラキー首相は29日、米国などがシリアに対する軍事介入に踏み切るとの観測が高まるなか、電力網や通信網などの国内インフラの保全に向けた措置をとるよう呼びかけた。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、同首相は「いかなる非常事態も乗り切り、特に電力、通信、飲料水、食料、燃料などに関する国のサービスが敵に阻害されることがないよう」措置をとる必要があると述べた。


 


 


 

シリア、市民が食料品買いだめに走る−米国主導の攻撃に備え 

  8月29日(ブルームバーグ):シリアでは、米国などによる攻撃の可能性に備え、市民がパンなど食料品の買いだめに走っている。
シリア政府はパンの買いだめは「不当行為」だと言明。国営シリア・アラブ通信(SANA)がアミン国内取引・消費者保護相を引用して報じた。同相は、需要の増加に対応するため小麦粉の供給を増やす用意が整っていると述べた。
ベイルートを拠点とするビブロス銀行の試算によれば、シリアの名目ベースでの国内総生産は、2年余りに及ぶ内戦の影響で2010年末の約600億ドル(約5兆9000億円)から約半減している。アサド政権派が先週化学兵器を使用した疑惑が浮上したことを受け、米国やその同盟国はシリアへの軍事行動に向けた準備を進めており、シリア経済は悪化が続く見通しだ。
報復への懸念から匿名を条件に語ったシリアの市民は、人々は攻撃に備え食料を大量に買い込んでいると述べた。
弁護士のマムード・メレイ氏によれば、あらゆる年齢層の市民が近く始まると予想される攻撃について話をしている。同氏は29日、ダマスカスから電話で取材に答え、「シリア国民は経済的にも精神的にも疲弊している」とし、「彼らは多くのものを犠牲にしてきた。国は30−35年後退してしまった。加えて今回さらに攻撃を受けることになる。これは厳しい」と続けた。
原題:Assad’s Syria Chides Bread Lines as Civilians Brace forHit (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ドバイ Dana El Baltaji delbaltaji@bloomberg.net;ドバイ Donna Abu-Nasr dabunasr@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew J. Barden barden@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/30 01:46 JST


06. 2013年8月30日 12:10:50 : ZL0J5B5WAY
とりあえず黒豚オバマからノーベル平和賞を剥奪しろ!

07. 仁王像 2013年8月30日 22:42:34 : jdZgmZ21Prm8E : zpy9W3HeJs
◆シリア空爆騒動:イラク侵攻の下手な繰り返し/田中 宇
 http://www.tanakanews.com/
 【2013年8月30日】 米当局は、イラク侵攻のころから諜報分析に歪曲を入れたがる。イスラエルから報告を受けた米当局は「シリア軍の最上層部は化学兵器の使用を知らなかったが、化学兵器を管理する担当部局が勝手に使用したに違いない」という推論をひねり出した。「アサド自身は化学兵器を使う気がなかったが、部下の軍人が勝手に化学兵器を使った。それでも責任はアサドにあり、シリアは空爆されねばならない」という理屈だ。米国では、諜報やプロパガンダの機能が(意図的に?)下手くそに過激に運営され、国際信用が失墜し、覇権が崩れている。(以下有料)

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