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アメリカがシリア攻撃をすると、、、。
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/550.html
投稿者 taked4700 日時 2013 年 8 月 26 日 09:14:31: 9XFNe/BiX575U
 

アメリカがシリア攻撃をしようとしている。政府側が毒ガスを使ったという理由だ。しかし、反政府側が使った可能性もある。

何よりも中東情勢はまったく人民革命と言うようなものではなく、西側による資源・領土の乗っ取りのように見えてしまう。

もし、アメリカが今回のことでシリア空爆を開始すれば、最も影響を受けるのは中国やインド、ブラジルなどだろう。同時にロシアもアメリカに対する不信感を深くする。またトルコやその周辺の国々もアメリカに対する信頼を疑うようになるはずだ。

もちろんこういった分析は既にされているだろう。しかし、常に見落としはある。読み違えはよく起こり得る。

そもそも、2001年からのアメリカのやり方は人の道に反している。こういったやり方ではたとえ途中経過がうまく行っても最終的には仲間内で分裂が起こり、内部抗争からの滅びに至るだろう。

中東政策の方針転換をそろそろすべきではないだろうか。  

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コメント
 
01. 2013年8月26日 09:48:42 : 1B6YzphrI5
あり得ないでしょう、仮にシリアに攻め込んで占領しても何を得るの?あの強欲なアメリカが損をしてまで、兵隊を死なせてまで人道的に戦う?そんなことはあり得ない。

実は尖閣でも同じでしょう。尖閣に攻め込んで占領してもなんの得るものがあるの?。そうなれば、安保条約そのものの存在価値が消滅し、日本人もはっきり目覚めるかな?それは素晴らしいことだ。


02. 2013年8月26日 10:13:31 : ashkus0a8A
>もし、アメリカが今回のことでシリア空爆を開始すれば、最も影響を受けるのは
>中国やインド、ブラジルなどだろう。同時にロシアもアメリカに対する不信感を
>深くする。またトルコやその周辺の国々もアメリカに対する信頼を疑うようになる
>はずだ。

残念ながら中国とロシアはともかく、インド、ブラジル、トルコ、その他イランを
除く周辺国の大半は反体制派のシリア国民連合を「シリア正当政府」として承認
しているのでそんなことはないでしょう。


03. 2013年8月26日 12:06:33 : nJF6kGWndY

皆、前からUSAのことなど信頼していないから、あまり影響はない

そして相互不信や非人道性は別にアメリカには限らず、どこの国家も同じ
(スーパーパワーだから目立つだけで、USAなど、かなりマシな方)

取り立てて騒ぐ人間のレベルが低いだけ


04. taked4700 2013年8月26日 12:31:18 : 9XFNe/BiX575U : GlrZq7lbG2
>>04

>インド、ブラジル、トルコ、その他イランを除く周辺国の大半は反体制派のシリア国民連合を「シリア正当政府」として承認しているのでそんなことはないでしょう。

いいえ、どんな国であろうと、親米派はいますし、それ以上に多くの人々がアメリカの真意がどうなっているかを疑っている、またはアメリカの真意が中東の破壊であるのではと考えているはずです。政府の見解というのはあくまでも公的な、そしてある意味とても外交的なものです。

何か、ときどき、多くの方の意見がとても形だけのものというか、あまりに実態を見ようとしていないと感じています。


05. 2013年8月26日 13:29:17 : MBD1umCKSk
最近は、書き出しはアメリカ批判から始めて反米の立場と思わせつつ
文章の後半からアメリカ擁護に変わって、アメリカは思ってるほど悪じゃない
と思わせる手法が流行ってるのか?

06. 2013年8月26日 13:54:03 : nJF6kGWndY

殺人の犯人の大部分が、家族や友人であるように、

中国やロシアや韓国が、取り立てて他国より素晴らしいわけでも悪いわけでもないが

日本の国益を考えると、近くの国ほど対立し易いし、遠くなるほど、比較的、冷静に共通の利益を追い易いというだけのことだ


米国みたいに、巨大になり影響力が大きくなると、ルールが違う多くの国と摩擦を起こしやすくなる

かっての日本やロシア、最近の中国も同じだ


07. 2013年8月26日 14:02:24 : nJF6kGWndY

>>04 アメリカの真意が中東の破壊である

アメリカの真意などない

多様な米国人がいて、権力に近い人々の意見が、その利害や情報によって変化して政策に反映されるだけ

オバマ自身は中東の破壊などしたら、自分の業績を破壊することになるから、そんな意図はないが

シーア派諸国を潰したいアラブの王政独裁国家や、イスラエルの息がかかった政治家も多いだろうし
当然、テロリストへ金や武器も回しているだろうから、軍事産業関連も、できれば息が長い商売をしたいはずだし

軍もリストラ防止にたまには活躍したいはず

どこの国も同じだが、そんなに単純ではない



08. 2013年8月26日 14:09:06 : nJF6kGWndY

とは言え、本質を見れば、ヒトもカブトムシやサルとやっていることは変わらない

09. 2013年8月26日 22:23:49 : YgUcw9UaKo
 
 
僞の籏作戰というヤツだな。シリア内戰も。
其れと33度ライン上で地球規模で何かが起きてゐる樣。
 
 
 
日本や世界や宇宙の動向 : レバノンとシリアの国境のヘルマン山と堕天使ルシファーの関係
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51896262.html

2013年08月21日13:44
レバノンとシリアの国境のヘルマン山と堕天使ルシファーの関係

以下のサイトで紹介されたビデオは聖書に関する詳細が語られていたためその部分は省かせて頂きました。
出演者はロズウェルとヘルモン山に大きなつながりがあることを突き止めたようです。出演者が作成したDVDを視聴しないことには詳しいことはわかりませんが、その概要を語っています。
聖書に興味のない私としては、ヘルモン山のことは全く知りませんでした。
何千年も前(ひょっとしたらアトランティス時代かもしれませんね)に、ヘルモン山に堕天使が降りてきて、人間を大虐殺したり、遺伝子操作をして、様々なハイブリッドを創ったそうです。神話の登場人物や獣と人間のハイブリッドを表した古代の彫刻や絵画は実在したものだそうです。(このことは数年前にドロレス・キャノンさんの本を読んで知っていましたが。。。)。
そして現在、当時と全く同じようなことが行われているそうです。エリアン(堕天使の配下にいる存在)が人間を拉致し、様々な人体実験をしているそうです。そのうち、エリアンと人間のハイブリッドが生まれる可能性があります。それをスーパーヒューマンと呼びます。また、地の底に埋められた堕天使がよみがえる日がくるとも言われていますが、その時までに、ハイブリッドを完成させようとしているのでしょうか。
なぜ、堕天使は再び、神に反する事(エリアンと人間、あるいは動物と人間のハイブリッドを創る)をしたいのでしょうか。自分たちが完全に支配できる王国を地球に築きたいのでしょうか。これはNWOではないのでしょうか。地球が堕天使の天下にならないためにも、世界中のキリスト教徒に、真実を分かってもらわなければならないとキリスト教徒の出演者は言っていました。
ヘルモン山は悪魔に支配された不気味な山ですね。そんな山には登りたくありません。
現在、シリアやその周辺国が戦乱の中にあるのも、堕天使と関係しているのでしょうね。
<レバノンとシリアの国境にあるヘルモン山(標高2,814m)>

http://beforeitsnews.com/alternative/2013/08/the-amazing-mount-hermon-roswell-connection-mind-blowing-2742622.html
(ビデオ)
8月20日付け:
・・・・1947年に起きたロズウェルのUFO墜落事故とレバノンとシリアの国境にあるヘルモン山には深いつながりがあることが分かりました。イーノックという古代書には、ヘルモン山は堕天使が地上に降りてくるためのゲートウェイとして使われたと記されています。それは、ノアの時代までさかのぼります。
グーグルアースでヘルマン山の位置を調べたところ、ヘルマン山の細長い山脈の中心点は、パリの子午線から北緯33.33、東経33.33の位置にあることがわかりました。天使と言われる存在の3分の1がルシファーの堕天使ですので、3分の1は33.33ということになります。
北と東が十字に結ばれた時、堕天使の数に合う場所はこの山しかありません。パリ子午線はオカルトの悪魔の子午線とも言われていました。そして数字の33も悪魔に関係しています。カエサリア・ピリピ(新約聖書に登場する地名でヘルモン山の南麓の高台に位置した町)にあるバニアス川の滝に多くの人々が訪れますが、この水はヘルマン山からイスラエルに流れてきています。滝の下には大きな水たまりができており、そこはキリストが弟子たちに語りかけた場所だと言われています。
この場所は聖書に書かれていた内容と深いかかわりがあります。(中略)
なぜ、キリストがこの場所で弟子たちに語ったかというと、この場所には堕天使がおりキリストの命を奪おうとしていることを我々に伝えたかったからです。キリストは弟子たちをヘルマン山の頂上まで連れていきました。現在、ヘルマン山の頂上には国連のレーダー基地があります。国連はこのような場所で何を探しているのでしょう。ヘルマン山は、ノアの洪水やイスラエルがあった時代よりも前から存在していました。
ヘルマン山に降りた堕天使は、そこで神に反する悪事をしていたのです。その数千年後に、キリストがその場に立ち、自分が行ったことを公表したのです。その後、エルサレムに向かいました。(中略)
ノアの洪水後に、北緯33度と東経33度に位置するヘルマン山に何かが起こりました。その後、ネピリムが歩きまわり始めました。
メキシコのロズウェルの位置はヘルマン山と地理的に対照的な位置にあることが分かりました。
なぜ、そこにUFOが墜落したのでしょうか。UFOは太古の昔にも存在していました。また、UFOの出現とイスラエル人の歴史には、深いつながりがあることが分かりました。
1897年に巨大なUFOが世界中の上空で目撃されました。1947年はロズウェル事件が起き、1952年、56年、57年にもUFOが大量に目撃されました。それらは全てアメリカ、国連、イスラエルに関する歴史的な出来事が起きたときです。エリアンは、どうも近代イスラエルに何か良いことが起きそうなときに、それを阻止しようとしてきたようです。米政府が隠し通したロズウェル事件とは一体なんだったのでしょうか。
聖書は、今後、闇の権力者が台頭することを予言しています。悪魔は映画やメディアを使って我々に何かを予告していますが、それらは真実を語っていません。
堕天使はノアの洪水以前に地獄に落ちましたが、その後、自由の身になり地上の人間たちを再び苦しませることになります。イーノックの本には、大虐殺を行った堕天使が70世代にわたり地の底に埋められたと書いてあります。ノアの大洪水で地の底に埋められた4人の堕天使が今後、自由の身になる可能性があります。そして同じことが繰り返される可能性があります。
人間に対して科学的実験を行うために、エリアンは人間を拉致しています。彼らは、エリアンとのハイブリッド=トランスヒューマン(スーパーヒューマン)を創ろうとしています。数千年前に堕天使が人間の遺伝子操作を行い、エリアンと人間のハイブリッドを創った時と同じように、現在もまた、そのようなハイブリッドを再び創ろうとしているのです。神話に出てくる人間と動物のハイブリッドは実在していたのです。
現在ではヒツジに人間の心臓を埋め込むことに成功しています。そのうち、羊と人間の遺伝子が統合された種族神話や古代彫刻、絵画に登場してくる人間と動物のハイブリッドは実在していたのです。そして、今も、ノアの時代に行われていたことと全く同じことが現在も行われているのです。
これは聖書で予言されていたことと全く同じことが行われています。
ノアの時代には、ヘルマン山で、エリアンと人間、人間と動物のハイブリッドが創れれてたのです。今後、堕天使やエリアンによる様々な策略が行われるでしょう。サタン崇拝者のプロパガンダには騙されないようにしましょう。
 
 
 
 
In Deep: インド中国の国境沿いの「謎の飛行物体」騒動は拡大して
http://oka-jp.seesaa.net/article/372664385.html

インド軍兵士たちのパニックは続く

昨年、「インド・中国の国境沿いに謎の飛行体が出現し、インド軍がパニックに陥っている」ということが比較的世界中で報じられ、In Deep でも記事にしたことがあります。

・軍事兵器か未知の発光体か: 中国インド国境沿いに無数に出没する「肉眼で見えているのに識別できない飛行物体」
 2012年11月29日

その後、この場所が、いわゆる「北緯33度線」の上にあるエリアであることに気付いて、

・インド軍が対峙するものは何か?: 印中国境の UFO 目撃地帯は「北緯 33度線上」だった
 2012年12月01日

という記事を書いたことなどもありました。


インドと中国は国境の情勢も落ち着かない

インドと中国の国境沿いというのは最近も慌ただしいというか、バラバラの動きを見せています。
たとえば、日本の報道だけでも、8月15日に、

インドと中国 国境に関する歴史的合意 調印を約束
ロシアの声 2013.05.18

と報道のあった、その1週間後の今日 8月 21日の産経新聞の報道。

インド北東部で中国軍が越境
産経ニュース 2013.08.21

と、なかなか安定しないようです。


10. 2013年8月26日 22:38:13 : YgUcw9UaKo

taked4700もさうだが、此處に來てゐる無能極左共や
左翼政治ブロガー共は人類以外の存在をいつまでたっても認識出來ないから
まるっきり的外れな思考しか出來ない。
其れか相も變はらずの叛米垂れ流しか。

事此處に到つてはかういふ奴等は
無能のボンクラ揃い所か有害な存在でしかないは。


11. p4rhfeEDdk 2013年8月27日 11:55:37 : lZxUxsLBAj1i. : IIrxxQ1ujw
化学兵器を使用するメリットはどちらにも無い。
第三者による可能性も十分に考えられる。
アメリカが攻撃を示唆することによって誰が得をするか?

12. 2013年8月27日 13:20:39 : oEcwWuvmfI
恐ろしい計画が進行中です。
このブログに書かれていることが真実でしょう。


秘密文書がリークされ、米・NATOの対シリア偽旗攻撃が暴露されました。
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51897123.html


13. 2013年8月27日 14:56:21 : XUd48KYCio
大イスラエルの下準備の中東大乱なんだろうけど、劣化ウランのゴミ捨て場で、まともな人の住む所じゃなくなってしまうのだけど、除染方法もないですし、前政権の「化学兵器」のせいで病気になり、奇形が産まれたことにするんだろうけど、酷い話だ。

エジプトも次に控え、一巡してからイランなのかね?


14. 2013年8月27日 14:57:08 : ashkus0a8A
>>04
シリアの内戦にはもちろん複数の要素があるが、そのひとつにイスラム教の宗派対立
の側面があって、シリアでは長年少数派のアラウィー派(人口の1割強)が多数派の
スンナ派(人口の約7割)を支配する体制であったことから、現在反体制派の中核を
多数派のスンナ派が占めてます。
そしてアラブ諸国の大半はスンナ派が権力を握っているから、今回の内戦でも周辺
国は多くが反体制派を支援し、シリア国民連合を正当政府として支持しています。
それを考えればアメリカがアサド政権を攻撃しても、イランを除くイスラム圏で
強い反発が出る可能性は低いでしょう。
もちろんインドやブラジルにとっては「対岸の火事」でしかありません。

15. 2013年8月27日 20:36:31 : FfzzRIbxkp
米国民はシリアの軍事介入反対している人が多いのになんでよ。
ここもまた、TPPみたいなグローバル軍事産業の仕業なの?

アレクサンドリア図書館が破壊されていることに、むっき〜!!愚か者!!
って感じなのに、やめてよ。

太陽に突っ込む彗星が増えているのだから、
地球上で争っている場合じゃないでしょ。

古代の知恵を見つけるのに戦争してたらダメ。 ちゃんと土着の民族から教えてもらわないと、土地に眠る遺跡を発見しても内容がわからないでしょ。


16. 2013年8月27日 21:35:55 : A3JlTn16kQ
今日のイギリスのインディペンデント紙が、サウジアラビアの戦争工作について暴露記事を載せています。シリアに対する米英仏の攻撃準備の裏に、サウジアラビアの工作があるというものです。

The Independent
MONDAY 26 AUGUST 2013
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/syria-the-saudi-connection-the-prince-with-close-ties-to-washington-at-the-heart-of-the-push-for-war-8785049.html

王家に連なるバンダール・ビン・スルタンという人物が、サウジアラビア政府の命を受け、シリア反政府勢力への武器や訓練の支援、米国や欧州政界に対する工作をしているとのことです。この人物は米国の歴代大統領にも強いコネを持ち、過去にはイラン・コントラ事件にも関与した人物とのことです。

今回の毒ガス兵器事件の後ろに、サウジアラビアと米国情報機関がいることを強く疑わせます。


17. 2013年8月27日 22:43:34 : k1eWV8YcO6
皆さん素晴らしい洞察ですね。
私は独立党のファンの一人なのですが、シリア問題、
エジプト問題もイスラエル、ユダヤ金融資本が裏で動いている
現在最重要の問題です。アメリカ、フランス、イギリスが
参戦するかの正に今は瀬戸際です。それをプーチンは、必死に食い止めて
いる。
なぜ、リチャードさんは、この問題やエジプトの問題に
100%触れないのでしょうか?
独立党っていったい何物なんでしょう?
ただ陰謀論を振り回すだけで何も役にたっていないと思うのは
私だけじゃないと思います。

18. 2013年8月28日 08:54:06 : 9OiAGiJuxM
シリア空爆はおそらくあっても限定的なもので終わるだろう。
ひとつはアメリカにとって反体制派の中に好ましくないスンニ原理主義のグループが居ることが上げられる。
彼らを利することは回りまわって、自分たちに不利を被る契機を与えるだけなのはアメリカがいかにアホでもさすがにわかる。
トルコの支持する反体制派も主流と反主流がヘゲモニー争いで一枚岩ではない。
なによりシリア政府がこの二年余に渡るこうした破壊活動を耐え抜き、無数の難民を生みながらも国体を護持し続けている事実は、反体制派の正体とその苦境を欧米が見過ごせなくなったゆえの脅しが空爆情報ともいえるわけで、不誠実な連中が起こす不誠実な正義はここにきてアラブの春がガランドウのハリボテでしかないことを示している。

もうひとつはイスラエルにとって仇敵のヒズボラがシリアに援軍を送り、反体制派と戦っている事実、実はこちらのほうがアメリカの空爆の本音なんではあるまいか。
シリア攻撃はやれば確実に周辺国の情勢が劇的に変化せざるを得ない。
たとえば空爆はミサイル攻撃によるものだろうが、シリア軍にロシア軍顧問団を送っている立場のロシアは自国のシリア国内の軍事権益を破壊される恐れを主張し、権益に被害が被れば正当な権利として反撃するだろうし、イランも黙ってはいまい。
イランとシリアの盟約は強固なもので、とくにアメリカ、イスラエルが絡んだ場合、発動するようになっている。
したがい、たとえばヒズボラに対しアメリカがシリア空爆の余勢を駆って攻撃を仕掛けた場合、イランの権益を侵したと判断すれば参戦するだろう。
勿論イスラエルがこの攻撃に参戦した場合は即発動するが、アメリカはそれを極度に怖れイスラエルに自制を求めるはずだが、イスラエルにとって仇敵ヒズボラを一掃するチャンスをのうのうと見過ごすはずもないので気に乗じることもやぶさかではないのではないか。

以上、アメリカの空爆がいかに腰の引けたコケオドシでしかないものになるかを書いてみたが、いずれにせよ追い詰められているのは反体制派やそれを支援支持する欧米、他周辺国家であることは言を待たない。
貧すれば鈍す、である。


19. 2013年8月28日 17:35:20 : n6OIOF8ycM
みんな馬鹿な発言で呆れ果てます。

イスラエルにサウジ並みの油田が見つかれば必要なモノが出てきます。

政治の安定と安全地帯の確保は確実にしなければならない!

シリアに蔓延る反政府軍の危険極まりない行動はイスラエルの安全が損なわれる。

空爆を開始してイスラエルの安全を確保するが正解!

トルコ共和国が参戦した理由も同じ理由になります。

トルコ全域で石油採掘が始まれば政権不安定な国家には退場してもらうしかない。

今回、シリア以外の第三国は目的が重なり利益相反を嫌がる原因になる。

因ってイギリスとアメリカが手を出さざるを得ない問題に発展した。

日本が尖閣列島で石油を採掘しない理由は、石油依存の産油国を守る為に掘る事を躊躇っている。

シナの阿呆は私利私欲に走る、自国の優位さを得たいが為に石油採掘を狙っている。

勘違いされても困るが日本国は石油生産を行えば産油国が干上がり、アメリカの威信も崩れるから行わずに見ている。

ユーロは未だに石油を必要とする、旧植民地に頭を痛め石油確保に走っている。

今回はイスラエルとトルコの2カ国が産油国に名乗りを挙げる事になるだろう。

世界経済を見ないで宗教に振り回されても締まらないよ。

もう少し勉強しなさい!


20. おじゃま一郎 2013年8月28日 19:24:17 : Oo1MUxFRAsqXk : EaGzwl2zcg
>アメリカがシリア攻撃をすると、、、。

ドルが、安全な地域に逃避して売られるのか、それとも有事の
ドル買いなのか? それしか興味がない。


21. 2013年8月28日 21:18:05 : mOla0sb2BU
田中宇の国際ニュース解説 無料版 2013年8月28日 http://tanakanews.com/mail/

●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
サウジとイスラエルの米国離れで起きたエジプト政変 http://tanakanews.com/130823egypt.php
終戦記念日に考える http://tanakanews.com/130816japan.php
国際情勢の夏休み http://tanakanews.com/130814world.php

━━━━━━━━━━━━━
★無実のシリアを空爆する
━━━━━━━━━━━━━

 米国が英仏の賛同を得て、早ければ8月29日にシリアを空爆するという。
首都ダマスカスの近郊で、8月21日に化学兵器によって市民が攻撃され多数
の死者が出たとされる件について、米政府は「シリア政府軍の仕業に違いない」
と断定し、国際的に違法な化学兵器の使用に対して制裁する目的で、シリア沖
の地中海にいる米軍艦や、英軍の潜水艦から、トマホークなどのミサイルを
発射して、シリア軍の基地などを破壊する予定と報じられている。攻撃対象が
多くなる場合、B2ステルスなど、ミサイルより多くの爆弾を落とせる戦闘機
を使う予定だという。

http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/171340
Strike on Syria `As Early as Thursday'

 攻撃の時期については、9月1日以降との説もある。時期の早晩があるかも
しれないが、米政府の高官がマスコミに攻撃を明言しており、言葉だけでなく、
いずれ攻撃が行われる可能性が高い。攻撃は2日間行われる予定だ。世論調査
では、米国民の9%しか、シリアに対する軍事攻撃を支持していない。

http://rt.com/usa/us-syria-strike-chemical-060/
Obama reportedly considering two-day strike on Syria

 取り沙汰されている空爆の理由は「シリア政府軍が化学兵器を使って無実の
市民を大量殺害したから」だが、シリア政府軍が化学兵器を使ったという確た
る証拠を、米英仏は持っていない。8月21日に市民への化学兵器による攻撃
が行われたとされる根拠は、ユーチューブなどに、被害者を撮影したとされる
映像が掲載されたり、現場の地域(Ain Tarma、Zamalka、Jobar。いずれも反
政府派が強い)の病院に医薬品などを供給している「国境なき医師団」が、現
場の病院の医師から、化学兵器の被害を受けたと思われる多数の市民を手当し
ているとの報告を受けたりしたことだ。

http://www.washingtonpost.com/world/national-security/kerry-obama-determined-to-hold-syria-accountable-for-using-chemical-weapons/2013/08/26/599450c2-0e70-11e3-8cdd-bcdc09410972_story.html
After Syria chemical allegations, Obama considering limited military strike

 しかしこれらの証拠は、化学兵器を使ったのが政府軍であるということの証
明になっていない。証拠とされるユーチューブの動画の中には、事件の前日の
8月20日にアップロードされたものもあり、ユーチューブのサーバーがある
米国とシリアとの時差を考えても、動画が事件前にアップされていたという指
摘がある。

http://rt.com/news/syria-chemical-prepared-advance-901/
Materials implicating Syrian govt in chemical attack prepared before incident - Russia

http://investmentwatchblog.com/news-of-chemical-weapons-attack-in-syria-published-one-day-before-massacre-happened/
News of chemical weapons attack in Syria published one day before massacre happened

 また、アップされた動画を見た英国の科学捜査の研究機関(Cranfield Forensic
Institute)の専門家(Stephen Johnson)が、写っている被害者の容態が、
化学兵器の被害を受けたにしてはおかしいと思われる点が複数あると指摘して
いる。写っている負傷者は、身体に白い気泡(水ぶくれ?。foaming)ができ
ているが、報じられているような化学兵器の攻撃を受けた場合、気泡はもっと
黄色か赤っぽくなるはずで、白い気泡は別の種類の攻撃を受けた症状のように
見えるなど、シリア軍が持っている化学兵器が攻撃に使用されたと結論づける
のは早すぎる。専門家はそのように指摘している。

http://www.euronews.com/2013/08/21/expert-casts-doubt-on-chemical-weapons-footage-from-syria
Expert casts doubt on Syria chemical weapons footage

 また、現場の「国境なき医師団」がシリア政府軍の攻撃であると証言したよ
うな報道があるが、実のところ医師団は「化学兵器攻撃の可能性が高いが、誰
が攻撃してきたかはわからない」と言っている。また、米国の金融界や大企業
の献金を受けて活動している同医師団について、戦争で儲けたい米国の勢力の
意向を代弁している疑いがあると見る向きもある。

http://www.activistpost.com/2013/08/doctors-behind-syrian-chemical-weapons.html
"Doctors" Behind Syrian Chemical Weapons Claims are Aiding Terrorists

 シリアでは今年3月にも化学兵器による攻撃があり、シリア政府や、同政府
を支持するロシアなどは「反政府勢力が化学兵器を使った」と主張する一方、
反政府派や彼らを支持する米欧などは「政府軍が化学兵器を使った」と主張し、
対立してきた。シリア政府軍は化学兵器を持っていることがわかっているが、
反政府勢力は持っていないと、当初思われていた。だがその後、シリアに隣接
するトルコの当局が、トルコ国内のシリア反政府勢力の拠点で、化学兵器の
材料を押収するなど、反政府派による犯行の可能性が高まった。国連は、シリ
アに専門家の調査団を派遣することを決め、調査団は8月中旬にダマスカスに
到着した。その数日後の8月20日、調査団が滞在するダマスカスのホテルか
ら15キロしか離れていない地域で、化学兵器による攻撃が起きたとされている。

http://www.activistpost.com/2013/08/propaganda-overdrive-suggests-syria-war.html
Propaganda Overdrive Suggests Syria War Coming Soon

http://www.tanakanews.com/130625mideast.htm
悲劇から喜劇への米国の中東支配

http://tanakanews.com/130507israel.php
大戦争と和平の岐路に立つ中東

http://tanakanews.com/121212syria.php
シリアに化学兵器の濡れ衣をかけて侵攻する?

 3月に化学兵器を使ったと疑われているアサド政権が、国連の調査団が到着
した直後のタイミングをわざわざ選んで、調査団の滞在場所からすぐ近くで、
一般市民を化学兵器で攻撃するとは考えにくい。シリアの内戦は今年に入り、
アサドの政府軍が優勢になり、政府軍は、各地の反政府派の拠点を奪還してい
る。しかも政府軍は空軍を持っており、化学兵器でなく通常兵器による空爆の
方が、反政府派を効率的に駆逐できる。政府軍が、自分らが優勢な時に、非効
率的な化学兵器を使うとは考えにくい。反政府派が、これまでも自分らに有利
な偏向報道をしてくれてきた米欧のマスコミが「政府軍の仕業だ」と決めつけ
てくれるとの見通しで(もしくは米国側から持ちかけられて)、国連調査団の
目前で化学兵器を使ったと考える方が納得できる。

http://www.globalresearch.ca/us-sponsored-rebels-in-syria-have-been-defeated-government-forces-are-restoring-peace-throughout-the-country/5346632
US Sponsored Rebels in Syria have been Defeated. Government Forces are Restoring Peace throughout the Country

 事件後、米英マスコミの多くは、政府軍の仕業と決めつけて報道し、化学兵
器による死者の数を「60人」「600人」「1400人」などと、競ってつ
り上げて報道した。

http://voiceofrussia.com/2013_08_21/Chemical-weapons-use-in-Damascus-only-a-fool-can-believe-it-expert-5491/
Chemical weapons use in Damascus: 'only a fool can believe it' - expert

http://21stcenturywire.com/2013/08/22/chemical-weapons-media-propaganda-in-us-uk-is-designed-to-hide-the-truth-in-syria/
`Chemical Weapons' media propaganda in US, UK is designed to hide the truth in Syria

 事件直後は米国政府(国務省報道官)も「誰が化学兵器を使ったかまだわか
らない」と慎重姿勢だったが、マスコミはそんなのおかまいなしだった。03年
の米軍イラク侵攻の直前、米英マスコミが、実は存在していないだろうと最初
からわかっていたイラクの大量破壊兵器の脅威をでっち上げ、競って報じて
いたのとまったく同じ姿勢だ。イラク戦争の失敗後、米英マスコミは、戦争を
起こすプロパガンダ機関になったことを反省し、姿勢をあらためたはずなのに、
今回またシリアで、03年と同質の扇動が繰り返されている。

http://www.reuters.com/article/2013/08/22/us-syria-crisis-usa-state-idUSBRE97L0Z620130822
U.S. says unable to conclusively determine chemical weapons used in Syria

http://www.reuters.com/article/2013/08/27/us-syria-crisis-china-idUSBRE97Q09420130827
Remember bogus U.S. excuses for Iraq war before attacking Syria: China's Xinhua

 FT紙はご丁寧にも「イラクへの侵攻は、イラクの体制を転換する意図(米
英によるおせっかい)で行われたが、シリアへの侵攻は、独裁のアサド政権を
倒そうとするシリア人自身の活動を支援する(良い)ものだ。イラクとシリア
はまったく意味が違う(イラクは悪い戦争で、シリアは良い戦争だ)」という
趣旨の記事を載せている。

http://blogs.ft.com/the-world/2013/08/why-syria-is-not-iraq/
Why Syria is not Iraq

 FTの記事は間違いだ。今のシリア反政府勢力の参加者のほとんどは、シリ
ア国民でない。他のアラブ諸国やパキスタン、欧州などから流れてきたアルカ
イダ系の勢力で、トルコやヨルダンの基地などで米欧軍などから軍事訓練を受
け、カタールなどから資金をもらっており、事実上の「傭兵団」だ。外国勢力
が傭兵団を使ってシリアに侵攻している。FTなどが妄想している「シリア市
民の決起」とはまったく違う。シリアの一般の国民の多くは、長引く内戦にう
んざりし、アサド続投で良いから、早く安定が戻ってほしいと考えている。

http://www.washingtonsblog.com/2013/08/medias-reporting-on-syria-as-terrible-as-it-was-on-iraq.html
Media's Reporting on Syria as Terrible as It Was on Iraq

http://edition.presstv.ir/TextOnly/detail.aspx?id=254692
`None of insurgents were Syrian'

http://tanakanews.com/120613syria.htm
シリア虐殺の嘘

 シリア反政府勢力が良くない存在であることは、米軍のデンプシー参謀長も
明確に認めている。デンプシーは「シリアの反政府勢力は過激なアルカイダが
多く、彼らを支援して政権をとらせることは、米国の国益にならない」と断言
している。マスコミの歪曲はひどい。「ジャーナリズム」の「あるべき姿」は、
世界的に(もちろん日本でも)すでに消滅して久しい。今の(もしかすると
昔から?)ジャーナリズムは全体として、読者や視聴者に間違った価値観を与
え、人類に害悪を与える存在だ。(マスコミは昔から戦争宣伝機関の機能を持
っていたが、近年までうまく運用され、悪さが露呈しにくかった。911後、
宣伝機能が自滅的に過剰に発露されている)

http://news.antiwar.com/2013/08/21/gen-dempsey-syrian-rebels-wont-be-us-allies-if-they-seize-power/
Gen. Dempsey: Syrian Rebels Won't Be US Allies If They Seize Power

 米政府はシリア空爆を決めた後、ケリー国務長官が「シリア政府軍が化学兵
器を使ったことは否定しようがない」「それを疑う者は不道徳な陰謀論者だ」
と表明し、根拠なしに政府軍犯人説を主張した。しかし他の諸国は、もっと慎
重な姿勢だ。

http://news.antiwar.com/2013/08/26/no-proof-but-kerry-insists-syria-allegations-undeniable/
No Proof, But Kerry Insists Syria Allegations `Undeniable'

http://21stcenturywire.com/2013/08/27/john-kerry-delivers-obamas-war-declaration-against-syria/
John Kerry Delivers Obama's War Declaration Against Syria

 フランスの外相は、シリア政府軍の拠点を空爆することを強く支持した。し
かし、そこには「もし化学兵器を使ったのがシリア政府軍であるとしたら」と
いう条件がついている。英国の態度も同様だ。イタリアは、国連で化学兵器の
使用者が確定しない限り、空爆に参加しないと表明した。ドイツなどもこの線だ。

http://edition.presstv.ir/TextOnly/detail.aspx?id=320003
`US unclear on Syria chemical arms use'

http://www.thelocal.it/20130827/italy-rules-out-action-in-syria-without-UN
Italy rules out action in Syria without UN

 今年3月に反政府派が化学兵器を使ったと指摘するロシアは「誰が化学兵器
を使ったか確定するのが先だ」と言っている。決めつけを表明した米国以外は
「もしシリア政府軍が化学兵器を使ったのなら、政府軍の基地を空爆すべきだ
(もしくは空爆もやむを得ない)」と言っているが、マスコミは「もし」の部
分を意図的に小さく報じ「空爆すべきだ、空爆はやむを得ない」と報じている。

http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23845800
Syria crisis: Russia and China step up warning over strike

 シリアにはちょうど国連の化学兵器調査団がいる。彼らは当然ながら、8月
21日の化学兵器使用現場を調査しようとした。しかし現地に向かう途中、反
政府派から狙撃され、引き返さざるを得なかった。その後、日を変えて再び現
場に向かい、2度目は現場を検証できた。だが、調査結果を持ってダマスカス
から米欧に戻ることができないでいる。米国が国連事務総長らに圧力をかけ、
調査団のシリアからの帰国を阻止している。この指摘は、米国の元大統領補佐
官のポール・クレイグ・ロバーツが発したものだ。以前から彼の指摘は的確で、
注目に値する。

http://www.paulcraigroberts.org/2013/08/26/syria-another-western-war-crime-in-the-making-paul-craig-roberts/
Syria: Another Western War Crime In The Making - Paul Craig Roberts

 対照的にFTは「シリアの独裁を倒すために立ち上がろう」と題する、昔の
共産党機関誌顔負けの扇動的な題名の記事で「シリア政府が調査団の現地訪問
を阻止している」と指摘している。当然ながら、信憑性に疑問がある。

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/710d67fc-0be6-11e3-8840-00144feabdc0.html
We must stand up to Syrian tyranny

 別の報道で「米英は、早く調査団を現地に訪問させろと言っているが、国連
事務局が、治安の問題を理由に、訪問を先延ばしにしている」という指摘もあ
る。これまた疑問だ。国連など国際機関の内部の議論を一般人が検証できない
ことを良いことに、誰が賛成して誰が反対しているかを逆に書くのは、昔から
英国が得意とするプロパガンダ手法だ。

http://thecable.foreignpolicy.com/posts/2013/08/23/un_blocking_its_own_chemical_weapons_investigation_into_syria
U.N. Slowing Its Own Chemical Weapons Investigation In Syria

 現在の米政府の姿勢は「国連の調査団は来るのが遅すぎた。反政府勢力の証
言から、シリア軍の犯行であるのは、すでに間違いない。いまさら調査しても
意味がない」というものだ。ケリー米国務長官は「国連の調査は重要だが必須
でない。すでに(政府軍が犯人だということで)結論が出ている」と言っている。

http://news.antiwar.com/2013/08/25/obama-administration-accepts-rebels-account-on-syria-prepares-for-war/
Obama Administration Accepts Rebels' Account on Syria, Prepares for War

http://www.smh.com.au/world/obama-considering-limited-military-strike-on-syria-20130827-2snl8.html
Obama considering limited military strike on Syria

 なぜ米国は、国連の調査を妨害するのか。もしケリーが断言するとおり化学
兵器使用の犯人がシリア政府軍であるなら、国連調査団をさっさと現地に行か
せて米国に帰国させ、国連総会で真相を発表させれば良い。それをせず逆に、
調査団の帰国を遅らせ、妨害しているのは米政府自身なのに、アサドが妨害し
ているんだとマスコミに歪曲報道させている。真相は、化学兵器を使ったのが
反政府勢力だということだろう。それが国際的に暴露されると、米英が支援し
てきた反政府勢力の信用失墜と崩壊が進み、アサド政権が内戦に勝ってしまい、
ロシアの言いなりでアサド続投を認知する国際会議をやらねばならなくなる。

http://rt.com/news/russia-syria-chemical-attack-801/
Russia suggests Syria `chemical attack' was `planned provocation' by rebels

http://www.presstv.ir/detail/2013/08/26/320509/antisyria-western-axis-coming-apart/
Anti-Syria Western axis coming apart

 反政府勢力の犯行を隠すため、米国は国連調査団を帰国させず、彼らが帰っ
てくる前に空爆を開始し、真相をうやむやにしつつ、シリアの空軍力を壊滅さ
せ、混乱のうちに反政府派を反攻させ、米軍の地上軍派遣をやらずに、アサド
政権を倒すまで持っていきたいのだろう。ロイター通信も、そのような筋書き
を報じている。米軍は、イラクやアフガンよりひどい占領の泥沼になるシリア
への地上軍侵攻に猛反対している。

http://www.activistpost.com/2013/08/reuters-us-to-strike-syria-before-un.html
Reuters: US to Strike Syria Before UN Evidence Collected

 イラクとアフガンの失敗以来、米英などでは、政界や世論が、シリアやリビ
アなど中東の紛争地で戦争をすることに反対する傾向が増している。米英政府
が、議会でシリアとの戦争の必要性についてきちんと議論すると、空爆ができ
なくなり、反政府派の悪事が国際的に暴露されていくのを看過せねばならなく
なる。だから米英政府は、自国の議会が夏休みの間に、急いで空爆を実施しよ
うとしている。本来、米国も英国も、戦争するには議会の承認が必要だ。

http://news.antiwar.com/2013/08/27/war-on-syria-imminent-us-wont-seek-un-or-nato-vote/
War on Syria Imminent, US Won't Seek UN or NATO Vote

 米国では911事件以来、大統領が「テロリストとの戦い」を開始する権限
を持っている。だからオバマは合法的にシリアを空爆できる。しかし英国では、
議会の決議を経ずに首相が勝手に戦争を開始できない。特に英国は、03年に
米国のイラク侵攻につきあって大失敗して以来、開戦権について議会が厳しく
なっている。あと一週間もしたら、英国は議会がシリア空爆を阻止する決議を
して、米国と一緒にシリアを空爆できなくなる可能性が高い。だから、米国の
オバマより英国のキャメロンの方が、シリア空爆を急いでいる。英国はこの
10年ほど、米国に冷たくされ、何より大事だった英米同盟が希薄化している。
シリアに濡れ衣をかけて空爆する悪事を米国と一緒にやれば、英米同盟を立て
直せるかもしれないと、英政府は考えているのだろう。悪事を一緒にやった者
同士は(悪事の悪さが大きいほど、強い)運命共同体だ。

http://news.antiwar.com/2013/08/25/us-britain-and-france-agree-to-attack-syria-within-two-weeks/
US, Britain and France Agree to Attack Syria Within Two Weeks

 米政府は、国内・国際的な反発を減らすため、空爆によってアサド政権を倒
す目的でなく、使用禁止の大量破壊兵器である化学兵器を使った「罰」を与え
るのが目的だとしている。だからアサドの大統領官邸やシリア政府の役所など
は空爆対象にならないという。だが真の目的は、シリアが100機ほど持って
いる空軍の戦闘機を、空爆によってできるだけ多く破壊し、反政府軍に対する
シリア軍の優勢を壊すことだろう。反政府軍は地上軍だけなので、空軍力があ
る政府軍に勝てない。政府軍の戦闘機やヘリのほとんどを破壊すれば、内戦は
地上軍どうしの戦いになり、政府軍の優位が減る。米英などは最近、シリアの
南隣のヨルダンの基地を使って、シリア反政府派を軍事訓練し、シリアに戻す
ことに力を入れている。

http://www.haaretz.com/news/middle-east/1.543880
Obama's Syria options: From a symbolic strike to wiping out Assad's air force

http://news.antiwar.com/2013/08/25/report-claims-us-israeli-trained-rebels-moving-toward-damascus/
Report Claims US, Israeli Trained Rebels Moving Toward Damascus

 今後、米英仏が本当にシリアを空爆するかどうか注目が必要だ。この戦争に
は、イランやイスラエル、ヒズボラ、サウジなど、他の勢力も関係している。
今回は書ききれなかった、パレスチナ和平交渉との関係もある。それらは次回
に、有料記事で書くつもりだ。

【続く】

この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/130828syria.htm


22. 2013年8月28日 23:41:46 : HvOT2WBNTg
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013082800894&g=pol


軍事の素人安倍晋三内閣総理大臣の頭は大丈夫なのか?


23. 2013年8月29日 00:56:06 : n6OIOF8ycM
>>21
記事の垂れ流しの意味は、俺の記事が的中したのかwww。

イデオロギーなどと称して宗教や政治が商売になるから情けない。

反政府軍が化学兵器を使用したのは本当のようだね。

反政府軍の大半はユーロで職に就けない阿呆が大半と聞く。

覇権主義は宗教と密接に繋がる用件であり、破綻間際の政権には起爆剤になる。

戦争や紛争を毎日の糧にしなければ生きて行けないサガと見るのが妥当であろう。

現代の戦闘行為に大半は地域紛争に狭く戦う必要性がある。

理由は火の粉が自分自身に燃え広がらないようにする為らしい。

国民に責任はないが政府には責任が伴う。

アメリカは戦術核を日本国に使用してトラウマになり後悔したとも聞こえてきた。

それでも国民を飢餓に苦しませることは出来ない。

その点今回のシリアは飯の種になる、イスラエルの近所なら喜んでいくだろう。

叩けば確実にイスラエルが資金提供の義務が生ずる。

守らなければならない理由はそこにあることを垂れ流しの記事が証明した。

石油に群がる世界資本の本音はそんなところである。

日本国に生まれた二宮尊徳『道徳のない経済は犯罪である』と唱えた。

アダムスミスは『道徳的な経済は発展する、非道徳的な経済は破綻する』と述べたと教わった。

不思議な事があるもんだ、経済学で有名なアダムスミスは本来、哲学者であった。

日本の竹中平蔵に道徳はない!

小泉純一は政治家だったが経済にかんして彼は素人だったwww。


24. 2013年8月29日 01:13:02 : n6OIOF8ycM
追記!!:

ドルを集めてどうするの本当の馬鹿だね!

金の現物が一番です。

高校生でも判る経済学を聞きたいなら少しだけ教える。

日商岩井の前進鈴木商店は世界中の商品を買い求めたと聞く。

現代なら金以外に当てになる商品はない。

1g4500円もする金を買い集めてもたかが知れている。

何を買えば正解なのか?

自分の頭に何か浮かぶならそれはダメと言うことになる。

なぜならそれは、誰でも考え付くから買っても意味がない。

逆に誰でも買い求める商品の現物で小さく纏る物は何か?

金しかないみたいだね。


25. 2013年8月29日 09:07:14 : el20kW90Eg
マスコミに載らない海外記事
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-6546.html

シリア: 進行中の次の欧米戦争犯罪

2013年8月26日

Paul Craig Roberts

改訂版:

ワシントンや他の欧米首都にいる戦犯連中は、シリア政府が化学兵器を使用したという嘘を断固主張し続けることに決めている。シリア入りした国連化学兵器調査団を恫喝する企みに失敗し、調査団が証拠を評価し、報告書が作成される前に、化学兵器調査団を撤退させるよう、アメリカ政府は潘基文国連事務総長に要求した。国連事務総長は、ワシントンの戦犯連中に逆らって、連中の要求を拒絶した。

アメリカとイギリス政府は、シリア政府が化学兵器を使用したことについて彼等が持っているという“決定的証拠”の何一つ明かしていない。連中の声を聞き、連中のボディー・ランゲージを見、連中の目をじっと見つめれば、ジョン・ケリーと、イギリスとドイツの傀儡が真っ赤なうそを言っていることは実に明白だ。これは元国務長官コリン・パウエルが、イラクの大量破壊兵器について国連で語ったとんでもない嘘より、遥かに恥ずべき状況だ。コリン・パウエルは、ホワイト・ハウスに騙されていて、自分が嘘をついていることを知らなかったと主張している。ケリーと、イギリス、フランスとドイツの傀儡連中は、自分達が嘘をついていることは十分に承知している。

欧米が世界に見せている顔は、嘘つきの鉄面皮顔だ。

アメリカ政府と、そのイギリスとフランスの傀儡政権は、もう一度、彼等の犯罪性を暴露する準備を整えている。戦犯としての欧米のイメージは、欧米の敵達が作り出したプロパガンダ・イメージでなく、欧米が自ら描いた自画像だ。

イギリスのインデペンデント紙は、国連からのいかなる承認が無いにもかかわらず、また、大半がシリア政府打倒を狙う外部勢力であるアメリカ政府が支援する“反政府勢力”に対し、シリア政府が化学兵器を使用した、というアメリカ政府の主張に役立ついかなる証拠も無いにもかかわらず、今週末、オバマとキャメロンとオランドは、二週間以内にシリア政府に対し、巡行ミサイル攻撃を行うことに同意したと報じている。

実際、戦争を急ぐ一つの理由は、アメリカの主張を論破し、一カ所に大人数の子供を集め、化学物質で殺害する“反政府勢力”による偽装攻撃で、シリア政府に、アメリカが責任を負わせることに対する、アメリカ政府の関与をも明らかにしかねない、国連調査を妨害することにある。

戦争を急ぐもう一つの理由は、トニー・ブレアがジョージ・W・ブッシュに対し、隠れ蓑を提供し、見返りに、ブレアがしっかり褒賞を得たと同じ形で、オバマの戦争犯罪に、イギリス首相キャメロンが隠れ蓑を提供するのをイギリス議会が阻止する前に、戦争をしたいということがある。キャメロンは、退任後、5000万ドルの富が待ち受けているのに、シリア人の命など思い煩うことがあろうか。
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/syria-un-weapons-inspectors-attacked-as-they-try-to-enter-poison-gas-attack-site-8784435.html

自分達が化学兵器事件に関与していないことが分かっているシリア政府は、使用された物質と、物質の送達手法を判断する為、国連が化学兵器調査団を派遣することに同意した。ところがアメリカ政府は、国連調査団は“遅すぎる”と主張し、アメリカ政府は、シリア政府が民間人を化学兵器で攻撃したという、アルカイダとつながる“反政府勢力”の虫の良い主張を受け入れている。http://news.antiwar.com/2013/08/25/obama-administration-accepts-rebels-account-on-syria-prepares-for-war/ 下記も参照。http://news.antiwar.com/2013/08/25/syria-accepts-un-inspectors-us-spurns-call-as-too-late/

現場に到着した国連化学兵器調査団が仕事をするのを妨害する策略として、調査団は“反政府勢力”が支配する地域から狙撃兵に銃撃され、現場を離れることを強いられた。RTの新たな報道で、調査団は調査を行うため、現場に戻ったと報じられてはいるが。http://rt.com/news/un-chemical-oservers-shot-000/

堕落したイギリス政府は、セルビアやリビアが国連の承認無しに軍事攻撃されたと同様に、シリアも国連の承認無しに攻撃され得ると宣言した。言い換えれば、欧米民主主義は、国際法違反の前例を確立しているのだ。“国際法? 我々には、腐った国際法など無用だ!”欧米はたった一つのルールしか知らない。力は正義なり。欧米に力がある限り、欧米に正義があるのだ。

アメリカ、イギリスとフランスが、シリア攻撃を準備しているというニュース報道に応えて、ロシアのラブロフ外務大臣は、そのような一方的な行為は“重大な国際法違反”であり、しかも違反は、法的のみならず、倫理的、道徳的な違反だと述べた。ラブロフ外務大臣は、セルビア、イラクやリビアに対する軍事攻撃での重大な国際法侵害を正当化する為に、欧米が駆使した嘘と欺瞞と、イラクやリビアやシリアの平和的解決に対するあらゆる希望を損なうべく、アメリカ政府がいかに先手を打ってきたかについて触れた。

アメリカ政府は、またもや平和的解決のあらゆる希望を、先手を打って阻止したのだ。間近に迫った攻撃を宣言することによって、アメリカは、シリア政府との和平交渉に参加しようという“反政府勢力”の気持ちを完全に削いでしまった。こうした交渉がまさに始まろうとする時に、欧米軍隊が救援にやってきてくれるので、“反政府勢力”に、今や和平交渉に参加する動機は皆無だ。

記者会見で、ラブロフ外相は、アメリカ、イギリスや、フランスの支配政党が、いかにして情報に乏しい国民の感情をかきたてているか、一度かき立ててしまった後は、戦争によって、満足させるしかないかについて語った。これは、もちろん、アメリカがアフガニスタンとイラクを攻撃する為、国民を操作してきた手法だ。だがアメリカ国民は、狙いが決して明らかにされない戦争に飽き飽きしており、政府が更なる戦争を正当化するのを不審に思い始めている。

ロイター/イプソス世論調査で、“アメリカ人は、シリア内戦へのアメリカ介入に強く反対しており、例えシリア政府が民間人攻撃の為に、致命的な化学兵器を使用したことが確認されたと報道されようとも、アメリカ政府は紛争に関与すべきではないと考えている”ことが明らかになっている。http://news.yahoo.com/syria-war-escalates-americans-cool-u-intervention-reuters-003146054.html ところが、オバマは、国民のわずか9パーセントしか、彼の戦争挑発を支持していないことなど、どうでも良いのだ。元大統領ジミー・カーターが最近述べた様に“アメリカには、機能する民主主義は存在していない。” http://rt.com/usa/carter-comment-nsa-snowden-261/ アメリカにあるのは、自らを法と憲法よりも上位に位置づける行政府を持った警察国家だ。

この警察国家は、現在、更に次の、挑発されてもいない一方的侵攻を行うという、ナチス風戦争犯罪を犯そうとしている。ニュルンベルク裁判で、オバマやキャメロンやオランドが行っているのと、まさに全く同じ行為ゆえに、ナチス連中は死刑を宣告された。被告人席に置かれる目にあうのを防ぐ為、欧米は正義ではなく、力に頼っている。

アメリカとイギリスとフランス政府は、欧米が始めた戦争で、現地の人々が、劣化ウランで作られた爆弾か、化学兵器か、他の兵器のどれかで殺戮されることが、一体なぜ問題なのか、説明したことがない。始めから、オバマが、シリア政府攻撃を計画していたことは明白だった。オバマは、化学兵器を悪しきものとして表現するが、アメリカがイランに対して使用する可能性がある、核“バンカー・バスター爆弾”についてはそうしない。そして、オバマは越えてはならない一線を引き、シリア人による化学兵器使用は、実にとんでもない犯罪なので、欧米はシリア攻撃をせざるをえないと主張している。アメリカ政府のイギリス傀儡、ウィリアム・ヘイグとキャメロンは、この馬鹿げた主張を繰り返しているに過ぎない。http://rt.com/news/uk-response-without-un-backing-979/ でっち上げの最終段階は、化学兵器事件を画策して、シリア政府のせいにすることだった。

欧米の本当の狙いは一体何だろう? これは問われておらず、答えられてもいない疑問だ。明らかに、自分達の狙いに役立つ独裁政権を継続的に支援してきたアメリカ、イギリスとフランス政府は、独裁制に特に不快感を持っているわけではない。連中は、情報に暗い欧米の大衆に向け、アサドを悪魔化して表現する為、独裁者というレッテルを貼っている。ところが、アメリカもイギリスもフランスも、バーレーンやサウジアラビアの政権の様な多数の独裁政権を支持しており、また現在、エジプト軍事独裁政権が、エジプト国民を残酷に殺害しているのに、“自国民を殺害している”かどで、エジプトを侵略しようと言う欧米政府は皆無だ。

欧米による、間近に迫ったシリア攻撃は、自由と民主主義が、イラクとリビア攻撃の理由だったのに、どちらの国も、いかなる“自由と民主主義”も得ることができなかったと同様、シリアに“自由と民主主義”をもたらすことと一切関係ないのも明白だ。

欧米のシリア攻撃は、人権、正義や、欧米が、それで自らの犯罪性を包み隠そうとしている、高尚に聞こえるどの大義とも全く無関係だ。

欧米マスコミ、そして少なくともアメリカの全売女マスコミは、オバマやキャメロンやオランドに、一体何が本当の狙いなのか、決して問わない。シリアに“自由と民主主義”をもたらしたり、シリア政府を転覆しようとしている残忍な殺し屋達に、化学兵器を使用したとされることに対し、アサドを懲罰したりするのが狙いだ、等と言うのを信じるほど、記者諸氏が十分愚劣だったり、騙されやすかったりするとは考え難い。

もちろん、この質問は、例え尋ねても、答えは得られまい。しかし質問をするという行為は、見た目以上のものが企まれていることに、国民が気付く助けにはなるだろう。もともとアメリカの戦争の口実は、アメリカ人をテロリストから守る為ということだった。今、アメリカ政府は、聖戦テロリストが、非宗教的で、テロリストではないアサド政権を打倒するのを手伝い、テロリスト連中にシリアを引き渡そうと努力している。アメリカがテロを支援する背後の狙いは、一体何だろう?

おそらく、戦争の狙いは、イスラム教徒を過激化させ、それによって、ロシアと中国までも不安定化させることだ。ロシアには多数のイスラム教徒がおり、イスラム教国家と国境を接している。中国にも多少はイスラム教徒がいる。過激化によって、紛争がアメリカの世界覇権の障害となり得るたった二つの国の中に拡がるにつれ、欧米マスコミ・プロパガンダと、“人権”団体のふりをしている、アメリカ政府の資金援助を受けている多数のNGOが、ロシアと中国政府による“反政府勢力”への手荒な措置を口実に、両国を悪者扱いしてくれることを、アメリカは期待できる。

イスラム教徒を過激化するもう一つの利点は、現在イラクとリビアがそうなっている様に、旧イスラム教国家を長期的混乱や内戦状態にしておくことができ、イスラエルの狙いの障害となる組織的国家権力を排除することができることだ。

ジョン・ケリー国務長官は、賄賂と脅しを用い、電話で、シリアに対すして起きつつあるアメリカ戦争犯罪に対して、支持ではないにせよ、受容させる活動をしている。

アメリカ政府は、冷戦時代の最も危険だった時期以上に、世界を核戦争へと押しやっている。アメリカがシリアでけりをつけた後は、次の標的はイランだ。ロシアと中国は、もはや何らかの国際法制度やら、欧米の犯罪性には自制があると、自らをごまかすことが不可能になろう。既に欧米の攻勢は、両国に、戦略的核戦力を開発し、“人権団体”のふりをしてはいるものの、実際はロシアと中国の政府の正統性を破壊する為に、アメリカ政府が利用可能な第五列役を果たす、欧米が資金援助するNGOを抑圧することを強いている。

アメリカ合州国との交渉で、ロシアと中国は極めて不用心だった。基本的に、ロシアの反政府政治勢力は、アメリカ政府から資金を援助されている。中国政府すらも傷つけられつつある。アメリカ大企業が中国に会社を設立する際には、中国に役員会を設置し、現地の政治権力者の親戚を押し込む。こうした役員会は、地方や地域の党幹部の決定や忠誠心に影響を与える金銭支払いのパイプとなる。アメリカは、中国の大学や知識界に入り込んでいる。ロックフェラー大学は、ロックフェラー慈善事業同様、中国で活躍している。中国政府に反対する、異議を唱える声が作り出されつつある。“自由化”への要求は、地域的、民族的な違いを蘇らせて、中央政府の結束を弱体化させかねない。

ロシアと中国が、自分達がアメリカの第五列によって引き裂かれ、外交的に孤立化させられ、軍事的に打ち負かされていることに気がつけば、核兵器が両国主権の唯一の保証人となる。これは、人類が地球温暖化やら、増大する政府債務に屈するよりずっと前に、核戦争が人類を絶滅させる可能性が高いことを示唆している。

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2013/08/26/syria-another-western-war-crime-in-the-making-paul-craig-roberts/

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『はだしのゲン』、開架にもどされるようだ。おかげで売上倍増という。今までが少なすぎた。日本軍兵士の行動の描写や、天皇制に反対する部分が陳情の主題だったようだ。宗主国でも翻訳版が刊行されている。宗主国の小中学校図書館にも置いてあるかも。英語の陳情書類が必要と、発端の市民の方は、お考えかも知れない。

横須賀では、宗主国の基地のお祭で、子供が銃を持って楽しんでいる。

宗主国では、志願兵募集の為、オンライン戦争ゲームや、バーチャル体験の機会を提供している。

基地のお祭で銃を持って楽しんだ子供達が成人する頃には、いやもっと早く、集団自衛権、実質、先制侵略攻撃権(そんな権利は誰にもあるはずがないが)のおかげで、遊びでなく、実体験を存分に満喫できるようになっているだろう。たとえばシリアで?

この記事の著者、『シリア: ワシントンの最新の戦争犯罪』Syria: Washington’s Latest War Crimeを約一年前、2012年7月26日に公開している。そこで今回記事を「改定版」としたのだろう。

電波媒体も、紙媒体も、属国大本営広報部、ひたすら宗主国大本営広報部として大活躍。ワシントン特派員解説をたっぷり拝聴できる。なぜかシリア特派員解説も、モスクワ特派員解説もない。

おりしも首相はシリアやエジプトのような共和制が邪魔でしょうがない湾岸専制王政国家を、原発営業活動で歴訪中?

宗主国、意に沿わないイスラム国家、アラブ国家は、理由なく侵略、爆撃して破壊する。

宗主国の意のままの属国は、攻撃されずとも、進んで自治領化への道をまっしぐら。

シリアの庶民は、アメリカが支援するテロリストにより、化学薬品や銃撃で殺される。

日本の庶民は、アメリカ傀儡政治家が導入する協定・法律で、末代まで搾取される。正規雇用につけず、医療保険も空洞化するだろう。軽自動車は禁じられ、大型アメリカ車で、ボディーを疵だらけにしながら、狭い道を走らされることになる。アメリカ様の巨大自動車が走れない道は、非関税障壁だということで、道路沿いの家、軒並み戦車で破壊されるようになるのかも知れない。

もちろん、「ただちには問題はない。」 副総理がおっしゃる通り、ふと気がつくと茹であげられているだけのこと。進行中の自治領化へ手口、たとえば下記記事をお読み頂きたい。「放射能汚染した水や、野菜や、果物や、魚が恐ろしい」のは事実だ。しかし、TPP、食べようが、食べまいが、日本に生きているだけで宗主国大企業搾取から、逃れられなくする奴隷化政策。原発同様に危険な代物だ。困ったことに、マスコミによる徹底した隠蔽工作のおかげで、関心ないかたが大部分。

中日新聞「ブラックな『雇用特区』」(8月24日) 先取りされるTPP・日米FT2013年8月27日 (火)
TPP年内妥結は愚の骨頂 民主主義破壊の売国2013年8月25日 (日)

大本営広報の中では比較的皆様の評判が良い新聞にも逸材はおられる。典型的記事。

安保防衛としてのTPP 2013年8月21日

TPPなるもの、「守って頂いているのだから、宗主国の命令は全て丸飲みする」為の経済・政治奴隷協定であることがよくわかる良い記事。

売国奴は愛国者だ。
無知は力だ。
属国は独立国だ。

大本営広報の宗主国宣伝の日本語翻訳を聞いているとノウミソは確実に劣化する。

洗脳番組ではない下記番組をお勧めする。ただし長時間。複雑な中東情勢の理解、即席ラーメンのようにはゆかない。

IWJ 13/08/28 岩上安身によるシリア情勢についてのインタビュー お相手は『混迷するシリア 歴史と政治構造から読み解く』の著者、青山弘之教授
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98635


26. 2013年8月29日 09:21:00 : cKftockbJN
>>そもそも、2001年からのアメリカのやり方は人の道に反している。こういったやり方ではたとえ途中経過がうまく行っても最終的には仲間内で分裂が起こり、内部抗争からの滅びに至るだろう。


だからスパイだったスノーデンさんみたいな裏切り、アメリカの軍隊の若者はNATOにNOデモが活発に行われるようになってきたんでしょ?

アメリカも若もんの反乱というか、国家自体が結構危ういように見えるね。
あそこは国民が銃もっているから騒動があると相当な騒ぎになると思うな。



27. 2013年8月29日 13:14:22 : Z4gBPf2vUA
この勝負ゲームオーバーだ

シナ・チョン・ユダヤが70%死んだ【天然痘(ペスト)】がこともあろうにキルギスで出たシナと中東の間の国よ
飛沫感染から移動するんだよ
もう逃げる用意しないと大変デンジャラス
ちなみに日本は3000万人口があった江戸時代は天然痘はインフルエンザみたいな感じだった
イスラエルまで到達はいくらの時間が必要なのか?
神はシリアを助けた

キルギス人3人に腺ペストの兆候
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_28/120353227/


28. 2013年8月29日 19:15:29 : x1rgKWWR2o
まあ国際情勢の裏カラクリを知ってる者なら、イスラエルがばら撒いたかと思うだろう。少なくとも反政府側は毒ガスの材料をイスラエルに連なるルートで手に入れたと。
リビアと違ってシリアは簡単に落とせなくなった。
おまけに2006年のイスラエルのレバノン攻撃で果敢にイスラエルと闘い互角の戦果を挙げたヒズボラが政府軍支援に回って、ますます反政府のテロリストども、そしてそれを密かに支援するイスラエル・モサドとアメリカCIAとは完全な目算外れ。
で、またまたイラク攻撃で世界にその幼稚な茶番が暴露され見透かされてる「大量破壊兵器を持ってる」という単純理由でイラク攻撃の二の舞を演じようという性懲りの無さ。
アメリカさん、イスラエルさん。
もうあんたらの遣り口はネット時代の今、バレバレですよ。
いい加減にしなさい。
こんな幼稚な見え透いたやり方は。

29. 2013年8月29日 19:26:07 : x1rgKWWR2o
>>26
そりゃネット時代の今、アメリカ人の中にも911以来の欺瞞を知ってる人は結構居るでしょう。
日本のマスゴミ同様、アメリカのマスゴミぶりも酷いからね。
しかし日本より健全なのは、アメリカ人はマスゴミ報道を信じないという人たちが半数近く居るということ!
これはほんの少し光明?

またイギリスでアンケート調査して「世界で嫌いな国」に、1位イランとか、さもありなんだけど、堂々? 6位に「イスラエル」が入ってること!
知ってるんですよ。
米英の中でも、ちゃんと薄々「胡散臭さ」を感じてる人多いんです。
日本でも欧米でも、真の国民世論と政府との意識の乖離、これがどうにも溝埋まらない感じで、ほんと「民主主義」なるものの「制度疲労」を感じてならない。


30. 2013年8月30日 09:01:05 : x1rgKWWR2o
イギリス国民とイギリス議会は、「良心」を持ち合わせていた!
イギリス市民は声を上げてプラカードを掲げ、「シリアへの軍事介入反対」をはっきりと示した。

そしてキャメロン首相の議会への「軍事行動」提案をイギリス議会否決!
喝采! 喝采! 快哉! 快哉!

まだまだ「民主主義」を信じていいかな?


31. 2013年8月30日 12:53:22 : x1rgKWWR2o
イギリスはすんでのところで「狂気」から覚め、「正気」を取り戻したようだな。
フランスも正気を取り戻せるか?
アメリカはやっぱり「狂気」のままに突っ込んでいくのか?

32. 平和を願う者 2013年8月30日 19:21:33 : 5sjhiKAQvj1P. : MohxEazYDA
中東の国の歴史地図を見てみると、

サウジアラビア、エリトリア、イエメン、オマーン、エジプトはイギリスを中心と
した西欧諸国の植民地であった。現在も経済植民地であり、その影響下にある。

そして、アメリカの侵略計画で残っているのは、シリア、レバノン、スーダン、
ソマリア、イランである。

すでに、イラク、アフガニスタン、リビアは取った。

残っている、それらの国が侵略され、傀儡政権によって経済植民地化されれば、
地中海、黄海、ペルシャ湾すべてを通るルートは確保され、中東はイギリスの
完全なる植民地になる。

しかしながら、15世紀から始まった白人の残虐非道侵略の上に築かれた繁栄と
権益は、21世紀の今、皆が気づいてしまった。

これからの戦争の恐ろしさは、次のようなことがおこることである。

つまり、シリアをアメリカが空爆したとしても、その報復は、アメリカに向かわずにアメリカの宗主国イギリスに核爆弾、フランスのパリに核爆弾、西欧の金庫スイスに核爆弾といった報復になる可能性がある。もちろんアメリカ追従の日本にも
いきなり核弾頭かミサイルが飛んでくる可能性がある。

もはや、西欧諸国は、侵略の歴史を認め、過ちを反省し、そのうえで国益を堂々と
分かち合えばいいのである。狡猾な手口を使わなくても日本なら、多少国益を損なって貢だろう。平和であることが大事なのだ。

そして、中国は、現在もイギリスの植民地である。その証拠はこのキチガイ国家が核兵器を持ったことである。アヘン戦争以来、西欧諸国から良いように食われ、現在は、イギリス、アメリカによる核兵器管理のもと、同じ白人強盗ロシアをけん制
するために核兵器を意図的に持たせた。中国=イギリスである。

インドもしかり、独立をしたのは確かだが、イギリス傀儡政権によって経済植民地
になっている。イギリス植民地時代からのタタ財閥が生きていることがその証拠で
ある。やはり、イギリスに意図的に核兵器を持たされた。

これから憎悪の矛先が、いつどこに行くのか分からない時代に入る。
平和を願っているが、その解決は西欧諸国が強欲から解放される必要がある。



33. 2013年8月31日 04:01:15 : 30Epi0KlKA
どちらが化学兵器を使ったのか?という疑問より、
どうもアルカイダの下部機関である猿のような部隊に取り扱い方どころか
これがなんであるのかさえ伝えないで 自爆事故を半ば故意に誘発させた
と言うのが真実らしい。勿論裏にはエジプトを手なずけたモサドがいる。

http://www.infowars.com/rebels-admit-responsibility-for-chemical-weapons-attack/


34. 平和を願う者 2013年8月31日 16:19:42 : 5sjhiKAQvj1P. : MohxEazYDA
喧嘩相手に殴られた男は、その仕返しに相手の子供を妻を親戚を、そして年老いた
両親を殴り、あるいは見ず知らずの人々に危害を加えたとする。

けんか相手は逆上するが、やはりその仕返しは自分ではなく、自分の関係者にさらにひどい報復がなされる。

宗主国イギリス(国会議員)は、自分の手を汚すことなくアメリカ(国会議員に雇われたヤクザの親分)に、侵略行為としての策略、戦争を仕掛けさせ、すべてを金儲けに変えている。

もはや、アメリカの行為は、イギリスの行為として、イコールと思われ、その報復は、アメリカではなく西欧諸国すべてに向かうと思われる。国家への報復、政府関係者個人への報復などである。アメリカが宣伝している偽テロとの戦争は、本物になるかも知れない。

強欲による極悪非道な侵略は終焉を迎えつつある。本当の平和が訪れてほしいと願うが、白人、中国人、朝鮮人の歴史を顧みるとこれらの人種が平和国家を築けるとは思えない。これらの国は鎖国して、自治のみしてもらいたい。たぶん内戦状態になり、ムリだろうけど。

国連の常任理事国のメンバーは5か国、
イギリス(アメリカの宗主国)
アメリカ(イギリスの子分マフィア)
フランス(核兵器のマフィア)
中国(イギリス、アメリカの手下)
ロシア(独立独歩のマフィア)

これらの国に正義があるはずもない。また、西欧諸国は隣接するロシアをけん制するためにキチガイ国家中国とインドに核兵器を持たせた。その鉾先はロシアに向いている。韓国は自国の判断で軍隊を動かすことができない。それは、軍の指揮権が
アメリカにあるからだ。さすがのアメリカも韓国人のキチガイぶりに、制限したと
思われる。だから、韓国の日本に対する行動はすべてアメリカの意思か、許可に基ずくものである。中国もしかり、アヘン戦争以後、中身はイギリスなのだ。
いずれ、西欧諸国とロシアが戦争することはない。黄色人種が絶滅するまでは。

世界地図をよく見てみよう。各国の歴史も見てみよう。まさに西欧諸国の侵略の歴史が刻まれている。これにグローバル企業の勢力図を重ねてみよう。本当の強欲、侵略とはこれらのことだ。

白人は、長い侵略戦争の果てに、狡猾なる知恵と武器を手に入れた。
狡猾なる知恵とは、「宗教」である。キリスト教は悪者にひざまずけというものであり、気が付いたときは死ぬ寸前というもので、洗脳と不満分子を作成し、内乱をおこし国を弱体化させる道具として利用される。

人間に宗教など必要ないのである。自然の一部である人間は、ただ平和に暮らしたいと日々心掛けて生活すれば良いだけであり、日本が平和国家である要因は、日本人の死生観と宗教にこだわらないことである。


35. 2013年8月31日 22:59:45 : HvOT2WBNTg
対シリア攻撃は、地上軍を派遣しない。(特殊部隊は除く)政権転覆が目的ではなく、化学兵器を運搬するシステムや手段を撃破する。シリア軍の指揮命令系統の破壊とマーヘル・アサドの支配下の、精鋭部隊である、第4軍団と大統領警護隊を撃滅する程度。政権を潰そうとすれば、大統領宮殿もターゲットにするが、今回はしない。

巡航ミサイルだけでは、アサド政権を崩壊させるのは無理、ただし、シリア軍が報復でイスラエルを叩けば、完膚なき程に同国や米軍に反撃される。限定空爆対して、イランやヒズボッラーやロシアがどう出るかは不明。

※オバマ大統領は極めて困難な選択を迫られているのは確か。このまま内戦が続いて、シリアの破壊と殺戮が続く事は、シリアにとっても、周辺の難民受入国にとっても最悪。


36. 2013年8月31日 23:10:05 : T61OgToj7o
オバマは化学兵器など眼中にない。攻撃目標はシリア空軍だよ。
「イラクの友」に飼われている外人傭兵部隊「自由シリア軍」は地上部隊しかなく、それでは空軍を持つシリア軍に絶対勝てない。空軍を潰して制空権を持てば地上戦が互角に戦える様になる。トマホークの目標は空軍基地の戦闘機とミサイル基地だよ。

37. 2013年9月01日 01:01:48 : OWd6o0DiVc

映画『タイタンの戦い』 
http://www.youtube.com/watch?v=MqpT7hJh7_0

映画『タイタンの逆襲』
http://www.youtube.com/watch?v=S4saWHDKBBo

映画『プロメテウス』
http://www.youtube.com/watch?v=3x2Ufp4KaUI

TVアニメ「進撃の巨人」
http://www.youtube.com/watch?v=KKzmOh4SuBc

ヘルモン山 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘルモン山

歴史
最高点はシリアが支配しているが、南部の稜線にあたるゴラン高原は1967年の第3次中東戦争以降イスラエルの支配下にある。

聖書地名としてのヘルモン山
エノク書では、ヘルモン山はグリゴリ(見張り)と呼ばれる堕天使の一団が地上に降り立った場所である。彼らはこの山上で、人間の娘たちを娶りここに戻ろうと誓い合った(エノク書 6)。
 
 
 
 
3章 『第一エノク書』とその概要
http://www1.ocn.ne.jp/~koinonia/apoca/4enochoutoline.htm

3章 『第一エノク書』とその概要

■成立過程について
 『エチオピア語エノク書』は『第一エノク書』(1 Enoch)とも呼ばれています。現在全体としてまとまって残っているのは、エチオピア語のものだけですが、これのほかに、クムランの洞窟から発見されたヘブライ語の断片やアラム語の断片、またギリシア語やラテン語の断片があり、さらに、エチオピア語訳よりも短くまとまったスラブ語訳のもあります。現在では、『第一エノク書』(『エチオピア語エノク書』)は、その大部分がアラム語で書かれ、これがギリシア語訳を通してエチオピア語へと訳されたと考えられています〔村岡崇光訳『エチオピア語エノク書』〕。
〔注記〕引用した『第一エノク書』の訳文は、この岡村氏の版からのものと、Nikelsburg(3)に基づく私訳とを併せ用いています。また、岡村訳で用いられている「寝ずの番人」という訳語は、わたしなりに「見張りの天使」と訳し変えてあります。この点ご了承ください。
 この書の内容からその成立過程をたどると、その起源は古く、古代バビロニア語の賢人の文書やバビロニアの神話『アトラ・ハシース』、それにバビロニアの天文学へさかのぼると見られています(紀元前1800〜600年)。なお『第一エノク書』を構成する諸文書は、独立して区別されているのではなく、内容的に互いに重複します。上記の古代バビロニアの伝承から、ヘブライ語の創世記6〜9章が書かれました(前10世紀か)。創世記6章4〜5節にでてくる神々と人間との結婚話は、エジプトにも、またバビロニアのギルガメシュ神話にも見られます〔Wenham Genesis.6:4〜5〕。ただし、創世記のネフィリム(巨人)に関する記事は、バビロニア型ではなく、ウガリットやギリシアなど、地中海系の神話につながるもので、このことはヤハウェ資料が地中海系の伝承ともつながりを持っていたことを意味します〔関根訳(注)165〕。
 創世記のこの部分とバビロニアの天文学から、『第一エノク書』の「ノア書」にあたる部分(6〜11章/同65〜67章/同83〜84章/同106〜7章)が成立し(前4世紀)、さらにこれらバビロニア語とヘブライ語の諸文書から、「エノクの旅」(同17〜36章)と「エノクの幻」(同6〜16章)と「エノクの天文の書」(同2〜5章/同72〜82章)がアラム語で書かれました(紀元前3世紀)。エノク伝承のこれら三つの書から、「見張りの天使たちの書」(同1〜36章)がアラム語で書かれ(前4世紀末?〜前3世紀)、「見張りの天使たちの書」を始め上記の諸書から「巨人の書」が書かれ、また「エノク書簡」(同91〜105章/108章)と「エノクの夢」(同83〜90章)と「エノクのたとえ」(同37〜71章)が、やはりアラム語で書かれました(前2世紀)。これら三つのエノク文書をもとにして、ギリシア語で「エノク諸書」が書かれます(紀元1世紀頃)。ただし、「巨人の書」だけは、上にあげた三つのエノク文書とは別個に伝えられて、この「巨人の書」と「エノク諸書」とから、マニ教の聖典となったペルシア語の「巨人の書」(紀元250年頃)が成立したと考えられます。「エノク諸書」と先の「見張りの天使たちの書」から、ヘブライ語かギリシア語?で「エノクの奥義」が書かれました(紀元1〜2世紀)。エチオピア語版のエノク書は、「エノク諸書」のギリシア語版から訳されたと推定されます(紀元4世紀〜5世紀)。これに遅れて、その後スラブ語の「エノクの奥義の書」が書かれています(紀元9〜16世紀)〔フォーサイス220〜21〕。
 以上で分かるとおり、『第一エノク書』は、長期間にわたって複雑な過程を経て成立した文書です。この文書は「ギリシア・ローマ時代を生き延びた最も重要なユダヤ教の文書」〔Nicklesburg (3) vii〕と言われるほど多様で豊かな内容を含む書です。特にイスラエルの黙示思想を探る上では、重要な文書と見なされています。以下にその内容をできるだけ分かりやすくまとめてみたいと思います。まとめは、村岡崇光訳とその解説『第一エノク書』『聖書外典偽典』(4)に基づきながら、さらにこれを Nicklesburg: 1 Enoch. A New Translation. Fortress Press (2004).と照合してあります。

■(1)序の書:1〜5章(ペルシア時代からヘレニズムの初期)
ここは1〜36章(前250〜前200年)までの導入部分です。神から啓示を受けた義人エノクは、終末の苦難の時に選ばれる義人と追放される不敬虔な者たちについて、天使たちから見聞します。最初に、主なる神が、シナイより天の軍勢を従えて顕現し(申命記33章1〜2節)、その栄光によって、山々はふるえもろもろの丘は低くされます(第三イザヤ56〜66章)。次に来るべき遠い時代のことが語られます。神が創造された宇宙では、星の運行も四季の巡りも樹木の葉が落ちるのも落ちないのも、すべて神の定めの通りに行なわれています。ところが人間は神の定めに従わず、傲慢に陥り平和を失ったのです。
このため、人間たちに終末の裁きが臨み、義人と選ばれた者たちは知恵と命を授かり、地を受け継いで長寿を全うし、老いてしあわせな年月が与えられます。しかし不敬虔な罪人らは不義を告発され、堕落天使たちは恐れおののくのです。ここでは、終末の裁きはこの地上において行なわれます。その結果、選ばれた幸いな義人は祝福を与えられ、不敬虔な者や堕落天使たちは呪われるのです。

■(2)見張りの天使たちの書:6〜36章(前300〜200年)
創世記6章の記事に基づいて、見張りの天使たちが(シェミハザやアサエルなど200名)、結束して誓いを立てますが、この時にアサエルはすでに反逆の兆しを口にします(村岡訳『エチオピア語エノク書』では、「アサエル」ではなく「アザゼル」と読んでいますが、この点は第6章で説明します)。彼らは、ほんらい人間を教え監督する「見張り役」であったのに、神に反逆して堕落して、人間の女たちと通じて巨人たちを生みます。その結果生まれた巨人たちは、人間たちを食らい、互いの血をすすり合い、結果として暴虐が地に満ちることになります(巨人たちは作者の時代のヘレニズムの王たちを反映)。アサエルたちは、金属(武器など)、染料、魔術(薬草類)、天体のしるしや占星術など文明の技能を人間に教えますが、この結果、人々は道を踏み外して堕落します(禁じられた秘義の啓示という神話的なテーマで、アサエルはギリシア神話プロメーテウスを反映)。
ガブリエルとミカエルとラファエルとサリエル(ウリエル)の四天使は、地上の暴虐を見て、この有様を主なる神に報告し、暴虐の犠牲となった死者の魂の叫びが天の門に届いていると告げます。彼らは、諸時代の主である神に裁きを祈り求めます(9章)。聖なる至高者は、アルスヤラルユル(天使ウリエルのこと?)をノアに遣わし、大洪水が起こってこの地に終わりが来ることを彼に告げるように命じます。また主は、ラファエルに、アサエルを縛って、終末の審判の時まで暗闇に投げ込むように命じ、ミカエルに告げて、シェミハザたちを永遠の審判が終わるまで「丘の下へ」つないでおくように命じます。堕落した人間たちは、やがて大洪水によって滅ぼされ、堕落天使たちの子らは火の拷問にかけられるのです。裁きが行なわれるその時には、新しい時代が始まり、正義と道理の木が生え、地は豊かな実を結び、人々とが老年まで安らかに暮らす時が来るのです。その時、人の子らはすべて正しくなり、すべての民は主を崇めるようになり、天は祝福の藏を明け、平和と道理が一つになります(6〜11章)。
 天にいる見張りの天使たちは、天にいるエノクに向かって、地上で堕落した天使たちに断罪が臨むことを告げます。エノクが降って、アサエルたちに裁きを告げると、彼らは恐れおののいて、赦しの嘆願書を書いてくれるようエノクに懇願します。しかし、「聖にして大いなるお方」は、彼らには赦しがないことを文書に書いて堕落天使たちに渡すようエノクに命じるのです。彼らの裁きはすでに終わっているからです。彼らは二度と天に戻ることができません。天上の霊と地上の肉とを区別する神の掟を破ったために、地上の堕落天使たちは、地上で悪霊に変じることになります(6〜11章で彼らが滅びるとあるのとは少し異なる)。エノクは、彼らが燃えさかる火の海に投げ込まれる幻を見ます。地上では、巨人たちが死ぬと、その死体から悪霊どもがでてきます。だから、巨人たちの肉の存在は、死ぬまで裁かれることがなく、人々は大いなる裁きの日まで、堕落した生活を続けるのです。この部分には、おそらく当時のエルサレムの祭司たちへの非難がこめられているのでしょう(12〜16章)。
 エノクは、天使たちに連れられて地の果てにある火の川を見、深淵の水が注ぎ込む場所を見、また太陽とすべての星の回転を西の空に没せしめる風を見ます。そこは神に背いた天の軍勢(堕落した星々たちのこと)が閉じ込められる場所です。この部分は、ギリシア神話にでてくる黄泉にある処罰の場所巡りと共通することが指摘されています(「火の川」とは、ギリシア神話で黄泉の国へ渡る時に通るスキュテス河か)。また堕落天使たちと通じた女たちも魔女にされます(17〜19章)。
 第二の旅が始まり、エノクが見ると、ウリエル(タルタロスを見張る)とラファエル(人間の魂を見守る)とラグエル(世界と天体に復しゅうする)とミカエル(選民たちを護る)とサラカエル(罪に誘う人間の魂を見張る)とガブリエル(蛇とエデンの園を見張る)の6人の天使たちがいます。またエノクは、混沌の荒れ野を見ます。そこでは、「天の七つの星たち」が、彼らの「罪の日数が満ちるまで」神によって縛られています。次に燃えさかる炎と大きな火の柱を見ます。そこは堕落天使たちが永遠に留め置かれる場所です。さらに行くと、高い山とその回りに四つの窪地があります。そこは、死者の魂が、定められた時に裁きを受けるまで留まる場所です。また「死んだ人の子たちの霊魂の叫び」を聞きます。それはカインによって殺されたアベルの(すなわち殉教者たちの)叫びです。
 四つに区切られた場所では、死者の霊魂が、選り分けられてそれぞれの場所に住んでいます。悪人は、「裁きの日に殺されることもなく、ここから連れ出してもらえない」のです。ここで「復活」がでてきますが、ここで言う復活とは、再び地上に戻ることを意味しています。彼はさらに、駆けめぐる火と、火の山を見、美しい七つの山を見ます。真ん中の山は、主のみ座にも似た高い山で、薫り高い木に囲まれています。「すべてのことについて知りたい」エノクは、その場所に、裁きと復しゅうの時に選ばれた者に与えられる命の木の実を見ます。それらの実は、艱難がなく先祖たちのように長生できるようにと永遠の王が創られた木なのです。祝福の土地があり、そのまわりに呪いの谷が見えます。そこには裁きの木があり、またサリラとかカルバネンとか呼ばれる水があります(ギリシア神話の神々の飲み物ネクタルに似ている)。また義人の園と知恵の木を見ます(これはかつてアダムとエヴァが食らい、知恵を知り、目が開いて裸であることを知った木)。エノクはそこから、天の門が開いて、星の運行や霜や霞や雪や雨の降るのを見、全地の果てにいたるまでを見るのです。エノクの天体への旅(33〜36章)は、後の72〜82章の描写と重なり、これのまとめと見ることができます(20〜36章)。

■(3)たとえの書:37〜71章(前40年?〜後50年?)
 エノクの系図がでますが、アダム→セツ→エノス→カイナン→マハラレル→ヤレド→エノクとあります。ヤハウィストのこの系図は、創世記5章21節のイエレド→エノク→メトシェラ→レメクから来ています。ところが創世記4章17〜18節には、カイン→エノク→イラド→メフヤエル→メトシャエルとあります。エノクには、このようにセツ系とカイン系との二つの系図があります。なお、エノクの名前の語源は「賢く訓練された」あるいは「捧げられ聖別された」のふたとおりに解釈されています。
 創世記5章で、エノクは「神と共に歩んだ」とあり、神によって天へと引き上げられたとあることから、知恵の人エノクの伝承が生まれました(彼が365年生きたとあるのは、捕囚期のバビロニアの天文学がエノク伝承に関わっていることを示唆)。エノクが神の領域へと引き上げられたとあるのも、ジウスドラ→ウト・ナピシュティム→アトラ・ハシースというバビロニアの知恵の人の系譜につながるのでしょう〔フォーサイト219〕。この知恵の人エノクの伝承が、エノクの幻による天界の旅へもつながることになります。以後の幻が「知恵の幻」と呼ばれ、「もろもろの霊魂の主」(天使と人間の両方の霊の主という意味で「神」のこと)から授かる「知恵のことば」を語り、これが「知恵のはじめ」であると言われるのです(37章)。
 「たとえの書」は、選ばれた義人たちと暴虐な王や権力者たちの両方への神の裁きを語るもので、いくつかの別個の文書がまとめられていると考えられています。これの成立年代については、紀元270年頃〔村岡164〕という説もありますが、56章5節などから判断すると、世紀の変わり目である前40〜後50年頃と見ることができます〔Nicklesburg (3)6〕〔Stegemann93〜94〕。したがってこの部分はキリスト教成立前後にあたることになります。ユダヤ教においては、この「たとえの書」で初めて、「人の子」が神の権威を帯びた個人像として現われることになります。これはイエス直前のユダヤ教の歴史的宗教的背景から生まれたものでしょうか? それとも原初キリスト教会から影響された後のものでしょうか? この点が目下議論されています。
〔第一のたとえ〕もろもろの霊魂の主(ヘブライ語の「天の軍勢の主」からでた言葉で、「神」を意味します)に従う義人・聖者たちが顕れる時には、罪人たちは追い払われ、権力者の命運が尽きます。その時には、主は、天使と人とが結ばれて生まれた種を憐れむことをしません。天の果てには聖者たちの住処があり、「義と信仰の選民」が住んでいます(ここで、彼らの住む「場」と「時代」とが重ねられている点に注意)。主の御前には終わりがなく、世界が創造される以前から、それがどのように変わるかも主によって知られているのです。エノクには、主の御前に立つ四天使が見えますが、「選ばれた者」(単数)であるメシアも現われます。それから「天のすべての秘密」、すなわち選民の住処と罪人への稲妻による刑罰(ギリシア神話でゼウスが巨人ティタンたちを退治する雷光を想わせる)、霧や霞、太陽と月の運行が見えます。ここでは、「光と闇との間の隔て」が、人間の霊的な「光と闇」に対応されています(41章)。「知恵」は、人間の間に住もうと降りますが、自分の住居を見いだせないまま、再びみ使いたちのところへ戻ります(シラ書24章3〜10節)。するとエノクは、別の空に、稲妻と空の星を見ます。それらの星は、主を信じる義人たちの名前で、それらは、ちょうど天体の運行のように、その場と時とを定めて姿を現わすのです(43章)。
〔第二のたとえ〕「選ばれた者」メシアが、栄光の座に座り主を否定する罪人たちを裁き、選民を住まわせ、平安を与えます。次に「高齢の頭」(ダニエル書7章9節の「日の老いたる者」)と人の子が現われます。人の子には義が宿り、彼はすべての秘密の藏を開き、王と権力者たちの高ぶりと横暴を砕くのです。彼らは、富と権力を頼んで暴虐をあらわにしたために、暗闇とウジ虫の中に住まわせられます(46章)。義人たちの祈りと血とが主の前に届き、天に住む聖者たちは義人たちの血と祈りのゆえに、彼らのために裁きを行なうよう主に懇願します。「高齢の頭」(「神」を指すと思われる)が栄光の座について、「生ける者の書」がその前に開かれます。「義の数」(正しい者のための裁きの時のこと)がめぐってくると義人たちの祈りが聴かれて、彼らの心は喜びます。それから義の泉といくつもの知恵の泉が見えてきます。渇く者はこれを飲んで知恵にみたされ、彼らは、聖者と選ばれた者たちと義人たちと共に住みます。人の子の名前が、高齢の頭の前にあります。この人の子の名前は、「太陽としるし」が創られる以前から存在していたのです。世界が創造される以前から、彼は選ばれ、主の御前に隠され、永遠に主の御前にいるのです(イザヤ49章3節)。主の知恵が、聖者や義人たちに人の子の姿を顕わし、彼らは救われ、彼らの命を奪った者たちはその報復を受け、主とその油注がれた者(メシア)を否定した者たちは、義人たちの前で、火に投げ込まれます(48章)。メシアの前では、知恵が水のように注ぎ出され、暴虐は影のように過ぎ去り、知恵の霊、悟りに導く霊、教えと力の霊が彼に宿ります(イザヤ書11章2〜3節を参照)(49章)。その(メシアの)時に、罪人たちは主の御前に悔い改めて憐れみを受けますが、悔い改めない者に憐れみはありません。その時、黄泉は与っていた死者を主に返し、地獄も借りていた者を返し(ここには人類全体の復活が予測されている)、メシアは知恵の奥義を口から語り、人々の中から義人と聖人を選び出します(51章)。
 エノクは、地上に起ころうとするすべてを見ます。鉄、銅、金、軟金属(鉛や錫)の山々が見えます。これらは地上の権力を象徴するもので、メシアが姿を顕わす時に、地の面からことごとく消滅するのです。そこには深い谷があり、大地に住む民がメシアに贈り物を持って来ますが、谷は埋まりません。正直者が稼ぎ出したものを不法な者が食い荒らすのが見えると、サタンが責め具を用意しているのが見えてきます。責め具は地上の王たちと権力者たちを滅ぼすためのものです。別の方には、火の燃えさかる深い谷があり、王たちや権力者たちが投げ込まれます。ミカエルとガブリエルとペヌエルが、アサエルの軍勢を地獄の深みへ投げ込み、サタンの手下となって地に住まう者たちに刑罰が降されます。
 上にある天の水と地下にある水の泉が開かれます(水はバビロニアの宇宙論では原初のもの)。高齢の頭はこれを見て、二度と水で滅ぼすことをしないと言います(ノアに与えられた主の約束と同じ)。主は、「程なく選ばれたメシアを見るだろう。彼は、わたしの栄光の座に坐り、アサエルとその手下たちを裁く」と告げます(54〜55章)。懲罰のみ使い団が、青銅の鎖を持って歩いてきます。彼らは、それぞれが選んだ者たちのところへ行くと、王たちを王座から揺さぶり落とします。すると王たちは、狼のように、み使いが選んだ土地/国を踏みにじるのです。56章5節には、「パルティア、メディアのほうへ王が向かう」とありますが、これはヘロデ大王を指すと考えられています。前40年にハスモン家のアンティゴノスがパルティアと組んでパレスチナを占拠した時、ヘロデはローマへ逃れてそこで「ユダヤの王」に任ぜられました。その後、前39〜37年に、彼はローマの援助を得てパレスチナに戻り、パルティアを追い出して東へ侵攻し、パレスチナの実権を握ることになります。王たちによる蹂躙の結果、人々は父母も子も見分けがつかなくなり、黄泉は口を開けて、人々を貪り食うのです。すると別な車の一隊がやってきます。その音が轟くと、全ての者が倒れ伏します。ここで第二のたとえが終わります(57章)。
〔第三のたとえ〕このたとえは、「幸いなるかな、あなたがた義人たち、選民たちよ」で始まります。義人たちと選民たちは太陽の光にあって永遠の命を与えられ、霊魂の主の前に暗闇は過ぎ去り光が確立されます(光と闇という時間的でかつ空間的な区別が、義人のためであることに注意)。ここでエノクに「稲妻の秘密」が教えられます。「稲妻の秘密」の法則とは、稲妻が、主のみ旨次第で祝福ともなり呪いともなることです(ヨブ36章32〜33節)。同様に雷鳴の響きは、主の御言葉次第で、祝福ともなり呪いともなります。
高齢の頭が現われると、憐れみ深かった主が、裁きを重んじない者のゆえに怒りの裁きを行なうとミカエルが告げます。すると海の怪獣レヴィヤタンと陸の怪獣ベヘモトが現われます。ここで「黙示」という言葉が「隠されたこと」を意味することが知らされます。黙示とは、「はじめのことと終わりのこと、天上にあることと地上の深みにあること、天の果てにあることと天の基にあること、風の藏にあること」なのです。そこで雷鳴と稲妻とがそれぞれ区分され、海の霊、霜の霊、雹の霊、雪の霊、霧の霊、露の霊、雨の霊が、それぞれ季節によって区分され、それぞれの藏から出されるのです(60章)。
 天使たちが紐と綱を持って飛んで行き、「地の深みに隠されたこと」(ゼカリア2章5〜6節)を測り、これを露わにします。これは人々が、選ばれた者メシア(単数)により頼むためです。メシアは栄光の座にあって、聖人たちの行ないを裁きます。聖人たちは声を一つにして、信仰の霊、知恵の霊、憐れみの霊、裁きと平安の霊、善の霊によって主を崇めます(61章)。栄光の座にメシアが座り、王と権力者と貴人たちを裁きます。彼らは栄光の座に人の子が坐るのを見るのです。義人たちは人の子と共に住み、主の剣が王や権力者たちの血で酔いしれます(62章)。王と権力者たちは、主の御前にひれ伏して懲罰のみ使いに嘆願し、メシアである人の子を崇めて「陰府の激しい炎に落ち込むのを防いでください」と嘆願します。すると別の顔、「人の子らを惑わして罪を犯させた」堕落天使の顔が隠れているのが見えてきます(63章)。
 ここでは、エノクではなく、ノアがでてきます。ノアは父祖エノクから、大地に住む者たちの最期を知らされるのです。エノクはみ使いたちの全ての秘密、サタンどもの全ての不法、魔術を行なう者の全ての力、悪魔払いの全ての力、鋳物の偶像を作る者たちの全ての力を知ったのです。これらの者たちは裁かれ、悔い改める可能性はありません。ただノアとその末裔だけは義をもって栄光の地位に定められます。エノクはノアに、懲罰のみ使いたちが地下水の力で裁きを行なうのを見せます。主のみ使いたちは、堕落天使たちを金と銀、鉄と錫などの山に閉じ込めます。すると山に水が波立ち、火の川が流れ、硫黄の臭いがします。硫黄が水と混合して燃え出すのです。堕落天使たちが裁かれます。水の泉の温度が変わると水が変じて火となり、大地の住民たちと支配者たちも「肉体の情欲に信頼をおき、主の霊を拒んだゆえに」裁かれます。エノクはここで、「すべての奥義の解釈」の本をノアに見せて、エノクに授かったたとえをノアに語ります。ミカエルとラファエルは、堕落天使にくだされる裁きの厳しさを語り合い嘆きます(65〜68章)。
 ここで、堕落天使たちの名前が列挙されます。彼らは、人の娘たちを惑わした者、エヴァを誘惑した者、人の子らに殺戮の武器を見せた者、また墨と紙で書くことを教えた者などです。なぜなら「人間は墨と筆で信仰を全うするように生まれたのではない」からであり、「知識のゆえに彼らは滅び、この知識の力のゆえに死はわたしを食い尽くす」からです。世界は創造の時から永久にその位置からずれることなく、日と月はその運行を完了し、星はその運行を完了するのです。大地の人々は霊魂の主を賛美し、人の子が啓示されたことをほめたたえ、人の子に裁きの権限が与えられ、悪が彼の前から消え去ったことを賛美します。ここで第三のたとえが終わります(ここは福音書にあるイエスの「人の子」像へつながる)。
 この後に、人の子メシアは、生きながら主のもとに上げられ(エノクと同じ)、エリヤのように「霊の馬車で」(列王記下2章11節)引き上げられます(70章)。エノクは霊的に(現実の肉体ではない)天に引き上げられます。すると衣装は白く顔は水晶のようなみ使いたち(の子ら)が歩いていて、二つの火の川が見えます。光の間に水晶で建てられたものがあり、セラフィームやケルビームたち、ミカエルやラファエルやガブリエルたち、そして、彼らと共に「高齢の頭」が現われます。「その頭は羊毛のように白く、その衣は形容を絶する」とあります。エノクがその前にひれ伏すと、高齢の頭は、エノクに向かって「あなたは義のために生まれた人の子である。義はあなたの上に宿り、高齢の頭の義はあなたを離れることがない」と告げます。こうして人の子は長寿を給わり、義人は平和を給わるのです(71章)。

■(4)天文の書:72章〜82章(紀元前3世紀?)
 この天文の書の原文はアラム語で、クムラン文書に含まれています。これの初期の原稿は前200〜150年頃と考えられるので、文書それ自体は前3世紀にさかのぼり、その内容はさらに前3世紀以前からのものと推定されます。したがって、「天文の書」は、『第一エノク書』全体で、最も古い部分になります。ただし、原文のアラム語版は、長大であり、エチオピア語訳は、これを縮小していると考えられます。これは、「種類、主従の関係、季節、名称、起源」について述べる書であり、天使ウリエル(名前の意味は「神はわたしの光」)がエノクに、「この世の全ての歳と、永遠に続く新しい創造ができあがる時までが、どのようにかかわるかを」示しています。
 1年は、30日からなる12か月ですが、第三、第六、第九、第十二の月は31日となります。太陽は東の六つの門から昇り、西の六つの門へと沈みます。太陽の運行は、12の窓に区切られて、昼と夜の長さと昼・夜の区分の変化について述べられます。昼が10区分、夜が8区分になる時、昼が最も長くなり、これが逆に、昼が8区分、夜が10区分へと変化します。1年はちょうど364日になります(創世記5章23節のエノクの年齢365と関連)(72章)。次に月の区分が、光を14区分に分けて、太陽の運行と比較して語られます(73章)。月の運行は七つに区切られ、太陽の運行と比較されます(この当時、ユダヤでは、太陰暦と太陽暦との関係が大きな問題になっていた)。「月の順に従って太陽が昇りまた没するのを見る」のです。5年間を合計すると、陽は月に対して30日分だけ超過が生じるから、5年の総計では、太陽が1年間に得る日は、最後には合計364日となる。だから月齢だと、5年間では50日不足することになります(ここで著者は太陰暦の視点から、29日の月が6か月あり、30日の月が6か月あり、1年で354日の月の暦を念頭に置いている。したがって、太陽暦に比べると、1年で10日ずつ、5年間で50日不足することになる)(74章)。
 さらに1年を360日とした場合に、4日を加える必要があると述べます。太陽と月と星の運行を「12の門」に分けて見ています(75章)。次に12の門から出る風を東、西、南、北に区分し、それぞれの方角をさらに三つに区分しています。それらの区分の四つから祝福と繁栄の風が吹きますが、八つからは、禍の風が吹き、それらは、滅亡、干ばつ、繁栄と雨と露、寒冷と干ばつなどの風となります(76章)。次ぎに東西南北、12の方角について述べます。西は光が減じるから「減少」と呼ばれ、北は人間の住居、海、森、雲を入れるところ、さらに「義の園」のある方角です(ここはテキストの読み方に問題がある)。また七つの大河について語られ、さらに「七つの大きな島を海と陸に見た。二つは陸に、五つは大海に」とあります(78章)。エノクは、これらを「わが子メトシェラに」見せていたことがここで語られます。天使ウリエルがエノクに見せてくれた「全ての発光体」がここで終わります。
 ウリエルはエノクに「罪人の時代」について啓示します。罪の時代では、一年は短く、地上で生起することは変化し、雨は遅れ、地は実らず、月もその秩序を変えて姿を見せず、星の頭どもは迷い、「彼らは天罰によって滅びる」のです(80章)。ウリエルは、エノクに「天の板」を示して、「そこに書き付けてあるのを読んで、一つ一つよく悟る」よう言います。エノクは、そこに書いてあることを全部読んで、書いてある一切のこと、人間と地上に住む全ての肉の子の行為を知り、未来永劫までも読み取ります。そして、善人は善人に義を告げ、罪人は罪人とともに死に、「義を行なう者は人間の行為のゆえに死に、悪人の行為のゆえに(この世から)断たれる」ことを悟ります(81章)。ここでエノクは、その子メトシェラに、自分の知識一切を啓示して、子孫に「彼らの思いも及ばないこの知恵」を伝えるよう伝授します。それは一か月を30日として、4日の日をこれに加えて、一年を364日と計算することです。著者にとって、これは神から啓示された大事な定めなのです。それから太陽、月、星などの天体の運行とその区切りを司る12の指導的な星とその名前があげられます(82章)。以上で分かるように、この書にはユダヤ教の祭日は一切語られず、安息日もでてきません。

■(5)夢幻の書:83〜90章(前164年)
〔滅びの幻〕83〜84章
 エノクは、自分の見た二つの幻をメトシェラへ語ります。その一つが、ここで語られる洪水による滅びの幻です(83章は61章と106〜09章に並行し、84章は9章に並行します)。エノクは、「天が崩れ、ばらばらにちぎれて地上に落ちてくる」のを見ます。すると口から「地が滅びた」という叫びがでます。エノクの祖父であるマラルエル(マハラルエル)は、孫のエノクに、その夢と幻は「地の全ての秘密にかかわることだ。地はやがて亀裂の中に沈み、完全に滅びる」と言い、「地上に一部を生き残らせてもらうよう」神に懇願するよう告げます。そこでエノクは、太陽の運行を定めた「裁きの主」を崇めて祈ります(83章)。エノクの祈り。「全地は永久にあなたの足代。知恵であなたの目につかぬものはありません。あなたは全てを知り、見通される方です。あなたの天使たちは過ちを犯しました。あなたの怒りは裁きの日まで、人の肉(ヨブ12章10節参照)に臨むでしょう。人の肉をすっかり抹殺せず、義と公正の肉は、永遠の種の木としてたててください。」(84章)。

〔牛と獣の幻〕85〜90章
 次の幻は動物の寓喩によるこの世の歴史です。先の幻を受けて、ノアの洪水が寓意として語られますが、これもエノクがメトシェラに語ることになっています。白い(罪がないこと)雄牛(アダムのこと)と牝牛(エヴァ)がでてきます。続いて黒い(罪人でカインのこと)雄牛と赤い(アベルの血)雄牛が来て、黒牛が赤牛を殺します。先の牝牛は、別に白い雄牛(セツ)を産み、多くの雄牛と黒い牝牛を産みます。白い雄牛(セツ)も多数の白牛を産みます(85章)。すると天から星が一つ(堕落天使アサエル)落ちてきて、牛たちの間に混じります。大きな黒牛が見えます。すると多くの星が天から落ちてきて、先の第一の星のところへ集まった。彼らの陰部は馬のようで、牝牛(人間の女たち)と交わり、象やらくだやろば(巨人たちを獣にたとえる)を産みました。彼らは互いに角で突いたり、かみつき合ったりしました。大地はこの争いで叫び始めました。すると天から白い人が3人に伴われて現われました。3人はわたし(エノク)を地上から引き上げて(創世記5章24節参照)、そびえたつ高い塔を見せて、象やらくだやろばや星や牛たちを見終わるまで、そこにいるように告げました。すると4人の一人が、天から落ちた最初の星を縛って恐ろしい谷に投げ込みました。象とらくだは互いに斬り合いを始めて、大地全体が大きく揺れます。先の4人の一人が、性器をぶらさげた巨星を集めて大地の裂け目に放り込みました(大洪水による人類の滅亡)(88章)。
 4人の一人が先の白い雄牛に告げると、その雄牛は人間になって箱船を造り、他の雄牛も一緒にそこに住みます。天の七つの水門が開いて、水が囲いにあふれると、囲いの牛は全部水で溺れました。すると別の幻で、水門が取り払われて、箱船は地上に止まり、闇は退き光が現われました。人間と他の雄牛たちは箱船をでましたが、1匹は白く(セム)、1匹は赤く(ハム)、1匹は黒(ヤフェト)でした(皮膚の色で人類を三種に分けること)。彼らから、獅子、虎、犬、狼、ハイエナ、猪、狐、ウサギ、豚、禿鷹(異邦の諸民族のたとえ)などが産まれました。しかしその中に、白い牛(アブラハム)がいて、それが野ろば(イシュマエル)を生み、ほかに白い牛(イサク)を生みました。この白い牛から、黒い猪(エサウ)と白い羊(ヤコブ)が生まれ、猪は多数の子を生み、羊は12匹の羊(イスラエルの12部族)を生みました。12匹の中の1匹(ヨセフ)は、野ろば(エジプト人)へ渡されました。
 狼(エジプト王)は、羊たちを恐れ始めて、河にその子らを投げ込んだので、主は狼の手を逃れたあの羊(モーセ)を呼び出して、狼と語らせますが、狼はいよいよ辛く羊を扱ったので、主は狼どもを殴り、羊たちは狼から逃れました(出エジプト)。狼は羊たちを追跡しましたが、海が割れて、羊たちの後を追った狼たちは溺れ死んだのです。主は羊たちを養い、水と草を与えて、あの羊が彼らを導きました。しかし、あの羊が岩山の頂きに登った時に、羊たちが道を踏み外したので、主はその羊に怒られたのです。羊たちはその羊を見て恐れ、もとの囲いに戻りたいと願いました(出エジプト24章12節)。
指導してきた羊が死ぬと、2匹の小さい羊(ヨシュアとカレブ)が代わりに立ちました。やがて別の羊たち(士師たち)がやってきましたが、犬や狐や猪(異邦の諸民族)が、羊たちを食い始めたので、別の1匹の羊(サウル)が立てられました。この雄羊は、犬や狐や猪を突きまくりましたが、別の雄羊(ダビデ)を見ると、その羊をも突き始めたのです。主は、この別の雄羊を指導者としました。その家(エルサレム)は大きくなり、高い塔(神殿)が建てられました。ところが羊たちは再び迷いだしたので、主は羊の中から何匹かを召して(預言者たち)、羊たちのところへ遣わしました。そのうちの1匹(エリヤ)は、殺されませんでしたが、主は彼をわたし(エノク)のところへ引き上げたのです。
ついに羊たちは、自らに殺される運命を招いて、獅子、虎、ハイエナなど、あらゆる獣たちに、餌食として投げ与えられました。主は70人の牧者たちを召して(世界の諸民族を司る天使たちのこと。エレミヤ25章11〜12節参照)、羊たちを管理させたのです。しかし主は、別の牧者に命じて、牧者たちのすることをきちんと書き留めるように命じました。獅子(アッシリア)と虎(バビロニア)と猪(エドム)は、羊たちを食い荒らしました。羊たちは決まった数だけ殺されていったのです(イスラエルが犠牲の民とされたこと)。牧者たちのしたことは、すべて主の書に書き留められて、その書が、主の御前で読み上げられました。それから12時間経って(捕囚の期間が終わること?)、3匹の羊(エズラ、ネヘミヤ、ツァドク)が戻ってきました。彼らは倒れた塔を建て直したのです(エルサレムの神殿が再興されたこと)(89章)。
 ここからは、ギリシアの時代に入ります。このようにして35人の牧者たちが羊を牧しました(先にでてきた70を12+23=35として、前半の35と後半の35に分けて、ここからは後半のギリシアの時代、すなわちアレクサンドロス大王の時代に入る)。すると鷲(マケドニア)と禿鷹(エジプトのプトレマイオス朝)と鳶(パルティア王国?)と烏(シリアのセレウコス朝)などの空の鳥たちが来て、羊たちの肉を食らったのです。羊たちは骨だけにされたけれども、それから23人の牧者たちが58期間を牧しました。さて白い羊たちから仔羊が生まれると(ハシディーム派のユダヤ教か?)、烏がその中の1匹を引き裂いて食べました。するとこれらの仔羊たちに角が生えて(マカベア派の戦士たち)、その中の1匹の角が大きくなり(ユダ・マカバイのこと)、羊たちに呼びかけます。すると雄羊たちがそのもとに集まりました。エノクが見ていると、牧者や禿鷹や鳶がやってきて、雄羊の角を砕くようわめきます。先の記録する者は、最後の12人の牧者たちが殺した人たちを記録した文書を開きました。すると主の怒りが燃え上がって、主が怒りの杖を手にして大地をたたくと、地が裂けて、獣たちと鳥たちとは大地に飲み込まれた。
 王座が麗しい地に設けられ(ダニエル11章16節)、羊たちの主がこれに坐り、封印された書が開かれました。7人の白い色の者が呼ばれて(トビト記12章15節参照)、堕落した星たちが連れ出され、その星たちは、裁かれて火の柱の中へ投げ込まれました。次に70人の牧者たちも「預けられた羊を勝手に殺した」ために火の谷へ投げ込まれ、また同時に、目のくらんでいた羊たち(背教のユダヤ人)も火の谷へ投げ込まれました。
 生き残った全ての羊たちと動物たちと空の鳥たちは、ひれ伏して羊たちに従いました。先にわたしを引き上げた白い衣の3人が、わたしを白い羊たちの中に坐らせました。彼らの毛は豊かで、清潔で、目の見えない者はいませんでした。すると1匹の白い雄牛(メシア)がうまれました。その角は巨大で、野の獣も空の鳥も恐れます。すると彼らの全ての種が変化して、いずれも白い家畜になるのを見ます(創造の初めに戻り、ユダヤ人と異邦人との区別が消える)。その最初のものは指導者になり、大きな獣になり、真っ黒な巨大な角が生えました(90章)。

■(6)エノク書簡:91〜105章(前100年頃)
 ここからは知恵文学の形式に従うエノクによる教訓と諭しの書になります。91章11〜17節は、93章の後につながるほうが内容的に適切です。したがって、93章が、91章の10節と18節との間に挟まりこむ形になります。また、ギリシア語版では、104章は106章に続いています。105章がどうなったか不明ですが、クムランの文書では、104章に105章が続いています。以下この順序でまとめます。
 エノクは「わたしの口の言葉に耳を傾けよ」という知恵文学の諭しのスタイルで始めます。教えの内容は「公正を愛する」ことと「義の中を歩む」ことです。暴虐、罪、涜神、不法がはびこっても、必ず天罰が下るからです。その時に不法は根絶やしにされ、異教徒は火の裁きに投げ込まれるのです。エノクはこれから「義の道と不法の道」について、また「将来起こるべきこと」について語るのです。
 エノクは書物に基づいて、「義の子ら」、「この世から選ばれた者たち」、「義と公正の木」のことを語ります。それから世界の歴史を10週に分かち、各週を七つの時期に分けます。
1週目は、裁きと義がまだ行なわれていた時代で、エノクはその七日目に生まれます。
2週目は、欺瞞が生じて、最初の滅亡が訪れ、罪人に対して法が定められます。
3週目は、その終わり頃に、正義の裁きの木となる人(アブラハム)が現われます。
4週目は、その終わり頃、聖人と義人の幻が顕れ、法の囲い(モーセの律法)が定められます。
5週目は、その終わり頃に、栄光の家と王国が建てられます(イスラエル王国)。
6週目は、この時代の人たちが、皆、盲人になる時に、一人の人(エリヤ)が顕れて、王国の家は焼け、全ての者は散らされます(イスラエルの分裂と捕囚)。
7週目は、背教が起こり、義の選民は、永遠の義のひこばえ(イザヤ11章1〜5節参照)から報いを受け、彼の創造について教えを受けます。
 ここでエノクは、「およそ人の子の中で、聖なるお方の声をおののかずに聞ける人があろうか?」と問いかけ、霊あるいは息を見ることができるか? それについて語ることができるか? と問います。ここからが未来に関することになります。
8週目は、この週に剣が渡され、不法を行なう者たちに正義の裁きが下り、義人は永久に残ります。
9週目は、正義の裁きが全世界に啓示されます。悪人はいなくなり、世界は滅亡すべく記録されます。
10週目に、その7期目に永遠の裁きが行なわれ、天使たちが裁かれ、先の天は姿を消して過ぎ去り、新しい天が現われます。天の力は世界を7倍明るくします(イザヤ30章26節)(91章と93章)。
 学者エノクは言い残します。時勢に心を悩ませないがよい、聖なる方は、すべてのことに日を定められた。義人は眠りから覚めて義の道を歩むであろう。罪は永久に暗闇に葬られ、この日から永遠に現われることはない(92章)。
 エノクは、わたしの子よ(智恵文学の言い方)と呼びかけ、平和の道を歩んで繁栄の日を送るように言います。知恵をあしざまに言い、知恵の場が見あたらないようにする者たちがいなくなることはない。わざわいなるかな暴虐と不法を築き、欺瞞を土台として家を建てる者、わざわいなるかな、富める者、あなたたちはその富を失う。あなたたちは涜神と暴虐を行ない、暗闇の日、裁きの日にふさわしい。あなたたちの創造者があなたたちを覆す。あなたたちの創造者はあなたたちの滅亡を喜ばれる(94章)。義人たちよ、罪人を恐れるな。わざわいなるかな、隣人に悪をもって報いるあなたたち。わざわいなるかな、偽りの証人となるあなたたち。わざわいなるかな、義人を迫害するあなたたち。あなたたちは滅ぼされ、迫害される(95章)。義人たちよ、希望を持つがよい。罪人の艱難の日に、あなたたちの子らは鷲のように高く登る。あなたたちは、暴虐が来ると兎のように大地の裂け目や岩の割れ目に入り込む。癒しはあなたたちのもの。光があなたたちを照らす。あなたたちは、天の安らぎの声を聞く。わざわいなるかな、富のゆえに義人のように見える者、あなたたちの良心が、あなたたちを告発する。わざわいなるかな、良質の麦を食い、下層の者を踏みつける者。わざわいなるかな、暴虐と欺瞞を行なうあなたたち。あなたたちの滅亡が来る。あなたたちの裁きの日に、義人たちには幸いな日が続く(96章)。義人たちよ、信ぜよ。罪人は恥をかかされ、暴虐の日にあなたたちは滅びる。義人たちの祈りが聞かれる裁きの日に、あなたたちはどうするつもりか。聖なる方の前で、あなたたちの暴虐の記録が読み上げられる。わざわいなるかな、銀と金を不正に手に入れて、富む者たち。「銀は集めたし、藏は満ち、家には宝がどっさり」と言うが、あなたたちは騙された。富はあなたたちの手には残らない(97章)。
 わたしは賢者と愚者に誓う。あなたたちは男なのに女のように化粧し、若い娘のように長袖をまとい、豪華、絢爛、権勢、金銀、威厳に浸り、ごちそうを食べる。彼らは、その財産と栄華と共に滅びる。彼らの魂は殺戮と赤貧のうちに火に投げ込まれる。罪は地上に送られたものではなく、人間が自分で生み出したもの。全てが天の至高者の前に記録されている。わざわいなるかな、あなたたち愚者は、その愚かさのゆえに滅びる。罪人に助かる見込みはない。贖いもなく、この世を去り、死に赴く。わざわいなるかな、心のかたくなな者、あなたたちに平安はない。わざわいなるかな、暴虐を行なう者。あなたたちは義人の手にわたされ、首を切られ、殺される。わざわいなるかな、義人たちの艱難を喜ぶ者、あなたたちの墓は掘られない。わざわいなるかな、義人の言葉をないがしろする者、あなたたちに救いはない(98章)。
 わざわいなるかな、偽りの言葉を褒めそやすあなたたち、あなたたちは滅び、救いも幸せも来ない。わざわいなるかな、真理の言葉を曲げるあなたたち、あなたたちは永遠の掟にもとり、自分は無罪だと思うが、あなたたちは地上で踏みにじられる。義人たちよ、その祈りを通して、天使たちの前に、彼らの罪を提出して、至高者に訴えてもらうがよい。その時もろもろの民は動揺し、その時、親は乳飲み子を放り出し、憐れみをかけない。罪は、流血の日に向けて備えられている。石を拝む者、木石粘土の像を拝む者、汚れた霊、悪霊、偶像を知識によらず拝む者、彼らは理性の愚かさのゆえに不敬虔になり、恐怖の夢と幻のゆえに目がかすむ。その時、知恵のことばを受け容れ、これを悟り、至高者の道を行ない、不敬虔な者と交わらない者は、さいわいである。わざわいなるかな、悪を隣人に広めるあなたたち、あなたたちは黄泉で殺される。わざわいなるかな、他人の労苦で家を建てる者、それは罪の煉瓦と石ではないか。義人と聖者たちは、あなたたちの罪を思い起こす(99章)。
 その時、父は子と共に殺され、兄弟は隣人と共に倒れる。血は河となり、人はわが子わが孫を殺す。罪人は自分の兄弟を殺し、明け方から日暮れまで殺し合う。馬は胸まで罪人らの血に浸って歩む。その日、至高者は、全ての罪人に大なる裁きを行なう。また聖なるみ使いによって、全ての義人を護る。その時、賢者たちは見て、この書の全ての言葉を悟る。わざわいなるかな、義人たちを苦しめ、彼らを火で焼く罪人たち、あなたたちはその行ないに対して報復を受ける。み使いは、天上で、太陽から、月から、また星から、あなたたちの行状と罪を調べ上げる(100章)。あなたたち天の子らよ(堕落天使たちへの呼びかけか)、天と至高者の業を観察せよ。彼があなたたちに怒りを発したらどうするつもりか。あなたたちは、彼の義について不遜なことをまくしたてたから、あなたたちに平和はない。海と水とその運動は、至高者の業である。彼がいさめると海は畏れるが、地上のあなたたち罪人は彼を畏れない(101章)。彼があなたたちに火の苦しみを投げつける時、あなたたちはどこへ逃れるつもりか。全ての光は大いなる恐れのゆえに揺らぎ、全地は振動して大混乱になる。み使いたちは命ぜられたことを成し遂げ、大いなる方から身を隠そうとする。地の子らはふるえおののき、罪人は永遠に呪われ、彼らに平安はない。義人よ、義のうちに死ぬその日を望むがよい。あなたたちの魂が黄泉に下っても嘆くことはない。あなたたちの肉体は、この世でふさわしい報いを受けなかった。罪人は「見よ、義人たちも俺たちと同じに悲嘆と暗黒のうちに死んだ」と言う。人の衣類をはぎ取り、略奪し、罪を犯し、人生を楽しむ者、義人たちの安らかな最後を見たか。だがあなたたちは言う。「彼らは滅び、この世にいなかったようだ。その魂は苦しみのうちに黄泉に下った」と(102章)。
 さて義人たちよ、わたしは奥義を知っている。わたしは天の書板を見、聖者たちの書(「聖なる書」という読み方もある)を見た。義のうちに死んだ義人たちは、その霊魂が救われて喜ぶ。彼らの霊魂は滅びることなく、大いなるお方によって、世々代々まで覚えられる。わざわいなるかな、あなたたち罪人よ、あなたたちの同類はこう言う。「幸いなるかな、罪人は、彼らは天寿を全うし、幸福と富のうちに死に、悲惨や殺戮に逢わなかった。栄誉のうちに死に、罰を被ることもなかった。」彼らの魂は黄泉に引き下ろされ、悲惨な目に遭う。あなたたちの霊は、燃えさかる炎の中に入り、永遠の裁きが続く。
 生きている義人たちと善人たちに向かってこう言え。「われわれはあらゆる難儀を体験した。精根尽き果て、気力も衰えた。われわれは滅びた。言葉と行ないをもってわれわれを助けてくれる者はいなかった。救われる望みもなく、頭になるつもりがしっぽになり、難儀して働いても苦労は報われず、罪人の食い物にされ、乱暴者はわれわれの軛を重くした。われわれは、自分を憎む者に頭を下げたが、彼らは情けをかけてくれなかった。彼らから逃れたいと思っても、逃れる先がなかった。悲惨の中から訴えても、訴えは無視され、われわれの声を聞いてくれる者はいなかった」(104章)。
義人たちよ、わたしはあなたがたに誓う。あなたたちの名は、大いなる方の前で、覚えられている。あなたたちの名は、栄光のまえに書きとめられている。あなたたちは空の光のように輝き、みんなの前に姿を顕わし、天の門は、あなたたちのために開く。あなたたちの叫びを、裁きを求め続けよ。それはきっと実現する。希望を持て。希望を捨てるな。あなたたちはみ使いたちのような大きな喜びに浸る。義人たちよ、罪人が威勢をよくしても恐れるな。彼らの不法から遠ざかれ。天の軍勢にくみせよ。罪人たちの罪はすべて毎日記録されている。心の中で不義を犯すな。嘘をつくな。真理の言葉を変えるな。聖なる大いなるお方の言葉を虚偽だと言うな。義人たちと賢者たちには、書が与えられ、喜びと真理と豊かな知恵のもととなるであろう(104章)。
その時、地の子らを呼び寄せて、知恵について教え聞かせてやるがよい。あなたたちは彼らの道案内ではないか。わたしとわたしの子らは、真理の道において、永久に彼らと一体となる。あなたたちには平安がある。喜べ、真理の子らよ。アーメン(105章)。

■(7)ノアの誕生:106〜107章
 エノクの子メトセラは、その子ラメクに嫁をとってやった。男子が生まれたが、体は雪のように白く、またバラのように赤く、髪の毛は羊毛のように白く、眼は美しく、目を開けるとそれらは太陽のように照らした。そこで天にいる先祖エノクに、この子はどんな子かを尋ねると、エノクはこう答えた。「主は地上に新しいことをなさろうとしている。天使の中のある者たちは主の言葉に背いた。彼らは女たちと交わり、霊のものではない肉の巨人を産むだろう。地上に滅亡が臨み、大洪水が起こる。しかしその子は、彼の3人の子と共に助かる。その子をノアと名付けよ」(106章)(107章もほぼ同じ内容)。

■(8)エピローグ:108章
 エノクが、終わりの時に掟を守る者たちのために著わした別の書。悪をなす者どもが消される日を待ち望むあなたがたに告げる。悪をなす者の名前は、聖者たちの書から削られる。彼らの霊魂は、赤々と燃える炎の中で叫び、泣き、激しく苦悩する。しかし、天にその名前が記されている者たちは、悪人に辱められた霊魂で、彼らは神を愛して、この世のよいものを愛さず、その体を拷問に委ね、自分を過ぎ去る風と見なした。主は彼らを様々な試練に逢わせたが、その霊魂の浄さは証明された。現世での命よりも天を愛する者であることが分かった。主は彼らを輝く光の中へ導き出し、一人一人を栄誉の座に坐らせる。彼らはいつまでも燦然と輝くであろう。義人たちが輝く一方で、闇の中に生まれた者が闇の中に投げ込まれるのを見るであろう。彼らは、その処罰の日と時とが書き記されている場所へ立ち去る(108章)。

世界の終わり エチオピア語エノク書に描かれた終末
http://flamboyant.jp/eschatology/esc012/esc012.html

秘められた「エノク書」
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8769/kagaku/enokusho.htm


38. 2013年9月01日 10:10:33 : cKftockbJN
>>2001年からのアメリカのやり方は人の道に反している。こういったやり方ではたとえ途中経過がうまく行っても最終的には仲間内で分裂が起こり、内部抗争からの滅びに至るだろう。

>>中東政策の方針転換をそろそろすべきではないだろうか。  

アメリカの政治のしくみに問題があって、民間人の社長さんが官僚をしていることで自分の企業=特に軍事産業などがまあ暴走しているんだよ。

対日要求ばかり日本はうけてないで対米要求を出していくべきだ。

1政府への民間人官僚登用の禁止
2政治と宗教の分離
3世界の警察と称しての他国介入の禁止=警察は国連がやればいい
4ユダヤ教擁護の禁止=ユダヤ教批判者の逮捕処刑の法制度の廃止



39. 平和を願う者 2013年9月02日 11:26:53 : 5sjhiKAQvj1P. : MohxEazYDA
イギリス、アメリカなども栄枯盛衰で終わりの時が近いか、あるいは変化するかの
ときに来ているのだろう。風船の如く、膨れては破裂、しぼみ、国も永遠に栄えることはないようだ。ただ、そこに人がいる限り、文化の継承と国が興る。

残虐非道で狡猾な詐欺師強盗の中国が今やっている民族浄化は、まさしく中国の本性と言えるものである。

絶対忘れてはならないものは、人が文化を作ることである。世界各国の歴史を顧みるに現状の世界はそれぞれの民度が起こしているものである。

だから、今洗脳教育されている中国、朝鮮とは断交すべきで、移民も受け入れてはいけない。中国人をどんなにきれいな部屋に入れても汚してしまう。そうなのだ。
部屋を掃除するのは人であって部屋がやるのではない。人が変わらない限り、絶対解決できないのである。

人の意識が文化であって、残されたインフラなどは文化の結晶なのだ。


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