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これは私が実際に中国で体験した話です。
2008年の3月、社員のAさんといっしょにAさんの故郷である湖南省の東部にある「衡東県」(中国読みは”ヘントン”)という町に行きました。私はAさんの家でおいしい湖南省の家庭料理をいただくなど楽しく過ごしたのですが、1つとんでもない体験をしました。
Aさんが突然、戦時中にこの土地に一人の日本兵が埋葬されたと聞いたことがある、と言い出しました。私は気になり、根掘り葉掘り聞いていると、村のある人(以下Bさん)が埋葬された場所を覚えているということが判りました。私はAさんに、Bさんに会わせてくださいと頼みました。
しばらくしてBさんがやってきました。Bさんは男性で、当時75歳でした。そして彼が12歳の時、すなわち1945年のできごとを薄い記憶をたどりながらポツリポツリと話してくれました。Bさんの話によると、1945年のある日、ヘントンの村を日本軍が通り過ぎました。その時、一人の日本兵が病気でついていけなくなり、置いてけぼりになりました。そしてまもなくその日本兵は亡くなってしまいました。その後、村の人たちは村の向かい側にある小高い丘の斜面に遺体を埋葬しました。当時12歳のBさんは少年の目でその一部始終を見ていたようです。
私はせめてお線香をあげて冥福を祈りたいと思い、Bさんにその場所まで案内してもらいました。途中菜の花が咲きほこり、またあちこちに食べごろのぜんまいも生えていました。日本兵の埋葬された場所はその畦道から50mぐらい入った丘の斜面にありました。もちろん雑草が生えているだけで何もそれらしきものはありませんでした。私はとにかく準備してもらっていたお線香をあげ、手を合わせました。ご遺族のことを思うと言葉もありません。
現在の安部政権の好戦的な政治姿勢には憤りを感じます。
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