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エジプト事情 クーデターの背景
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/452.html
投稿者 あやみ 日時 2013 年 8 月 01 日 18:35:25: oZZpvrAh64sJM
 


つれづればなhttp://turezurebana2009.blog62.fc2.com/blog-entry-125.htmlより転載


エジプトで1980年代から長年続いたムバラク政権が倒れたのは去年のこと。「現代のファラオ」と評されたムバラクが失脚したのを受けて大統領選挙が行われ、当選したムハンマド・ムルシーはエジプト初の国民に選ばれた指導者だった。


ムスリム同胞団

ムルシーの所属するイスラム政治団体「ムスリム同胞団」はその名のとおりイスラム教の教義に基づく政治を志す組織である。その歴史は古くエジプトにおけるイギリスの殖民支配が終焉を迎えた後に結成されて以来、幹部の暗殺や投獄などの弾圧を受けながらも草の根の活動を続けてきた。その内容は民衆の教化(もともと教徒である民衆のイスラーム知識を深めること)、モスクや病院の建設、貧者救済という地道なものであり、世界に悪名高いアルカイダやヒズボッラーなどとは性質が違う。組織は時とともに拡大を見せた。その影響はシリアやパレスチナをはじめとするスンニ派のイスラム諸国に広く及ぶ。同胞団のパレスチナ支部であるハマスは武装部隊であったが現在は穏健化し同国の政権政党になっている。
かつてのハマスのように同胞団の中には武装派がいくつか存在する。中東不安定化を目論む西欧が巧みに彼らを利用したことから多くの血が流れた。ウサマ・ビン・ラッディーンは同胞団の出身ではないにしても関係は深く、結局はここからアルカイダのようなテロ組織が生まれてしまった。時おり議論にのぼる同胞団とCIAとの癒着はこのあたりを指摘したものである。

アラブの春と呼ばれる市民蜂起の結果解体されたムバラク政権はアメリカ合衆国が糸を引く傀儡政権であった。ムバラクにエジプトの石油利権をしゃぶらせる代わりにイスラエルの防護壁になり、湾岸諸国と提携して原油の価格をアメリカの意向で動かすよう命じられていた。また世俗主義を標榜してイスラム主義を地に貶めることもムバラクの大事な使命であった。アメリカの支援で整備された軍はその権力を振るい放題であった。エジプトの石油、電気、産業、その他思いつく限りの企業の経営は軍人とその親族に占められてる。それ以外の市民といえば、仕事がほしければ軍人に擦り寄り便宜を求める必要がありそのためには世俗側の立場をとらなければならなかった。信仰を守り世俗主義に染まらない市民の生活がどのようなものかは想像にたやすい。この市民がかたくなに拝金主義の世俗派と一線を画し続けたのは長年にわたるムスリム同胞団の活動がそうさせたと言える。


ムルシー政権

日本を含む各国のムルシー政権への評価は厳しく特に経済の失策が強調されている。国の舵は一年やそこらで切ることのできるものではないことを指摘できる心ある政治学者などは存在しないらしい。新政府とすら呼べるこの政権にすぐさま評価を下すことなど不可能である。ましてや、選挙で大統領に選出されたとはいえ閣僚や軍部の高官そして資源と資本を握るのは旧勢力の残党ばかり、ムルシーはまさに裸で政界に乗り込んだといえる。ムルシー政権に移行するやいなや電気水道の供給が滞り燃料と食料の価格も軒並み上がった。産業も停滞を見せた。これは旧勢力がムルシー政権に対しての国民の不満を煽るためにおこしたサボタージュであった。
ムルシーに失策があったとすれば急激なイスラム化にともなう非イスラム層への配慮の少なさであろう。陸海空軍司令官を解任し、軍部が作成した新憲法草案を破棄、閣僚の人事はイスラム色を弱めつつも官僚には同胞団の幹部から任命した。エジプトには少数ながらもコプトとよばれるキリスト教徒もいれば、先述の世俗層はすでに非イスラム教徒と形容しても過言ではなく、その非イスラム層が恐れるのは社会でイスラム層ばかりが優遇され自分たちが冷遇されることである。そういった広い層からなる国を収めるのは難しい。最初からシャーリア(イスラム法)を表に押し出しすぎたのでは抵抗にあうのは目に見えている。成果を出しながら民意がついてくるのを待たなければならない。
大統領であれば不支持層を含めた全国民に責任がある筈、選挙に勝って選ばれたにしても自らを支持する特定の集団だけを優遇したのでは前任のムバラクや日本の某政党と何もかわらない。それは民主主義がどうのと言う以前に統治者としての最低の義務である。


数の上ではイスラム層が世俗層(非イスラム層)をやや上回る。2012年の大統領選挙が示す数字である。

7・3 クーデター勃発

2013年6月30日、ムルシーを支持する国民と支持しない国民がそれぞれ大集会を開く。政府閣僚たちははデモに同調するかのように次々と辞任し内閣は空中分解した。騒然となったカイロをはじめとする都市という都市では軍がデモ鎮圧に乗り出した。その騒ぎに乗じて7月3日、国防大臣のシーシーはムルシー大統領を拘束し大統領権を剥奪したとの声明を発した。直後に最高裁判官のマンスールを大統領とする暫定政権を樹立、自らが擁立した大統領の前で宣誓し副首相に就任した。これほど滑稽な茶番があるだろうか。このシーシーという男は数年後にはムバラクの如く使い捨てにされるであろうことを想像できないらしい。
この時点でエジプトで起こったこの事件を「クーデター」と表現し非難したのはトルコだけである。アメリカは軍の行動に憂慮するとしながらもクーデターとはいわなかった。

ムルシーを支持する市民は連日のように数万人規模の集会を開きこれに抗議し「大統領を返せ」と叫ぶ。

7・8 虐殺

クーデタ以後もカイロでは市民がアディヴィエ広場で寝起きし昼夜を問わず軍に対して抗議の声を振り絞っていた。そしてラマダーン(断食月)が始まろうとするその前日であった。広場で朝の礼拝を行う群衆に軍が背後から発砲し五人の子供を含む55人が殺害された。軍はこれを「やむを得ない迎撃であった」と発表する。立ち姿勢から膝を折って床にひれ伏すことを何度も繰り返し行う礼拝の真っ最中に軍に向けて先制攻撃を仕掛けるのは不可能であり明らかな虚偽であるが西欧のメディアは軍の発表をそのまま報道する。アメリカ政府とEUと国連は遺憾だの憂慮だのとモゴモゴ言っていた。

礼拝中の丸腰の市民に向けて発砲することが「迎撃」であるのならば礼拝そのものを軍に対する「攻撃」とみなしていることになるが、違うだろうか。

この虐殺の後もムルシーを支持する市民は広場を離れずそのままラマダーンを迎えた。日中は40℃を越える炎天の下で断食をしつつ暫定政権への抗議を続ける。この暫定政権発足後は停電も断水もなくなった。

この状況を同じイスラム教国はどうみているか。湾岸諸国(サウジアラビア、アラブ首長国、レバノン、ヨルダンなど)はムルシーの退陣を歓迎する声明を出した。シリアのアサドも同様にエジプト軍を擁護する。これら産油国政府にとって市民を救済し教化し続けるムスリム同胞団は非常に煙たくその台頭を恐れているからである。またシリアには同胞団に対する大虐殺の過去があり70年代以来つづく確執がある。アサド政権と戦闘状態の数ある集団には同胞団も含まれているためさらに煙たい。

シーシーはムルシーを拘束後に告発、その罪状は「犯罪組織ハマスと協力関係にある」。ハマスは誕生以来ずっと同胞団の傘下にあるというのに今更なにをほざくか。


欧米の算段

アメリカは長年エジプト軍をイスラエルの番犬として兵器を供与してきた。これはアメリカ内の右派とユダヤ勢力の意向であり大統領といえどなかなか却下できない。しかし相手がクーデターにより違法に樹立された政府であれば兵器の供与は法的に不可能になるためクーデターという言葉を使えない。民主主義の守護神を自負するアメリカがエジプト軍の蛮行を容認する理由はこのように語られているがそれだけではない。このクーデターは何年も前から計画されていたことのひとつである。

ムバラク政権解体後にエジプトで大統領選挙が行われればムスリム同胞団が勝利することは目に見えていた。それを承知でムバラクを政権から引き摺り下ろすための市民革命(一連のアラブの春)を扇動したのは欧米である。ならばわざわざ政権を取らせた同胞団の危機をなぜ見過ごすのか、そればかりか失策をあげつらい軍部の行動を支持する世論を作り出すのはなぜか。

欧米は地下活動をしていたムスリム同胞団をまず政治の表舞台に立たせた上で施政を妨害した。デモとクーデターを誘発し、軍の台頭や扮装の絶えない「未開なイスラム社会」と「無能なムスリム同胞団」をメディアを通して強調した。ここまでが現時点である。そしてシリアのような内戦状態に持ち込み最終的に西欧(NATO,国連、米軍)の介入によって収拾をつけ世界の正義はつねに西欧にあることを、それに乗じて中東の支配地図をあらたに作成することを目的としている。湾岸諸国の政府もそれに加担しているのが我々の理解に苦しむところだが国や国民よりも自らの資産や身の安泰が大事な施政者はどこにでもいる。日本にもいる。


7・26 大虐殺

金曜日の集団礼拝の後にムルシー側の市民は各地で大規模な抗議集会を計画、そして実行した。それに対抗する形で軍部を支持する市民も集結した。カイロでは深夜から未明にかけて軍部がムルシー支持層にむけて発砲、少なくとも200人の非武装の市民が射殺され、負傷者は8000人を越えた。世界では衝突する二勢力の鎮圧の際に死傷者がでたと報道(死者は75人と発表)されているがこれは軍による虐殺でしかない。市民は最後まで無抵抗であった。遺体の多くは頭や首を狙い撃ちにされていた。7・8の礼拝中の虐殺と同様に訓練された狙撃手によるものである。

翌日、アメリカ政府と国連はまたしても虐殺の表現を避けムルシーの開放を呼びかけるにとどまった。しかし政権をムルシーに返せとは言わず新憲法の草案を作成し総選挙を行うよう提言している。これは先の大統領選挙の結果を否定する、つまりエジプトの民意を踏みにじる発言である。

民主主義と口うるさくまくし立てる国にとっての「民主」がどのようなものかは容易に理解できる。「民」の「主(あるじ)」が国をつくる主義である。


国の設計図が大国によって作られ、それに沿った国づくりが実は大国から強制されている。その間に選挙があろうと国民がどのような判断を下し誰を指導者に選ぼうと結果は変わらない。エジプト国民はムルシーとムスリム同胞団を選んだが用意されたクーデターにより一年で元の状態に戻されようとしている。多くの血が流れた後で新たな枠組みが大国によって押し付けられるであろう。30日にはEU外相が人権擁護の立場からエジプトを訪れ拘束中のムルシーと会談したが「ムルシーの健康状態は良好」という頓珍漢な発表をした。それに対し市民は「我々がこの広場に集まるのはムルシーの健康を願うがためではない、我々が選んだ政権を取り戻すためである」と怒りを顕にした。メディア対策のために時間を割いているだけのEUの姿勢などはもはや子供だましにもならない。先に擁護すべきは市民の権利と生命である。

欧米の誤算

砂漠の国の断食月に無抵抗で抗議集会を続ける市民は西欧を震撼させている。民衆が暑さと空腹に追い詰められ暴徒と化し、つかみかけた市民による政治を自らの手で壊すことを期待しわざわざこの時期に計画されたクーデターであった。しかしムスリム同胞団をはじめとする宗教指導者たちは悪魔の誘いに乗ってはならぬと市民に忍耐を呼びかけ、みな罵声にも銃声にもおののかずに祈り続けている。また同胞団傘下の急進派武装集団も歯噛みをしながら行動を自制している。欧米の筋書きはここで狂った。彼らの祈りの力、神という存在とのつながりの強さは数字にすることができないゆえに計算に入れられないのである。残虐な者たちは同時に臆病であり、臆病であるからこそ残虐になることを考えれば、震え上がった欧米の更なる蛮行が重く懸念される。


民主主義がひとつの政治形態として世界に定着して久しい。国民が施政者を選ぶことができ、選ばれたものは民意を担い国政に臨む。ならばその政治の根源は民意にある。ならば一番賢明でなければならないのは国民である。そうでなければ国政は口の巧い小利口者の手に落ち、その飼い主である大国に世界は握られる。一般の国民が政治を理解し、監視し、選んだ者に対し責任を負う能力をもたねばならない。そうでなければ「民」が「主」になることはありえない。民主主義と呼ばれるものが成功した国がどこにもないのはこの落とし穴のせいである。民主主義は楽ではない。
ムスリム同胞団は90年かけて民衆を教化してきた。隣人を騙さず、盗まず清貧に甘んじて生きること、エジプトのみならずシリアでもパレスチナでも虐殺と弾圧に遭いながらその意思を通してきた。彼らの標榜するのは民主主義ではないが少なくとも西欧の押し付けたこの世界基準に沿うために一応の努力はしてきたといえる。しかし欧米は彼らに非民主的という言葉を使い続ける。


たとえば某国の首都では最近の国政選挙で脱原発を掲げた某候補が国会議員に選出されたがその都市の某馬鹿知事と前馬鹿知事を選んだのも同じ選挙民である。これでは「選びっぱなし」である。
「彼」は立派な市民活動家であっても政治家としての経験はない。周りを見れば敵ばかりでムルシーと同じく裸で国政に臨むことになったが同胞団のような組織がついているわけでもない。議事堂ではひどい目に合わされかねない。彼を議員に選んだ市民は彼の議員としての立場に責任がある。もし彼が攻撃されることがあればその辱めは市民に向けられたという認識を持つことができなくてはならない。できるのか。


カイロの大虐殺から数日後、アメリカはやっとクーデタが起きたことを認めた。そうすればアメリカはエジプトに兵器の供給ができなくなる。イスラエルがまた騒ぎ出しそうだがまさにこの時期、パレスチナ和平交渉を三年ぶり再開すると発表した。ムスリム同胞団が窮地にありその下にあるハマスの発言力が低下した隙をすかさず狙ってのことである。あまりに姑息な手段だが世界はそれを「外交」と呼ぶ。

 

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コメント
 
01. 2013年8月01日 20:04:57 : nJF6kGWndY

>ムスリム同胞団は90年かけて民衆を教化してきた。隣人を騙さず、盗まず清貧に甘んじて生きる

大分理想化してるが

原理主義的な宗教の方が、十分な教育もなく、経済的・政治的な自由も乏しい途上国では、国民に支持されるのは当然だ

カエサルの時代から、自主独立の自由よりも、権威と安心に縋る方を大衆は選ぶものだ

それに現実の西側の教育を受けた指導者やエリートは、私利私欲を追及し、格差と搾取を容認する場合がほとんどだからな



02. あやみ 2013年8月02日 00:18:34 : oZZpvrAh64sJM : pkvwMLsx7s
01さま コメントありがとうございます。

>原理主義的な宗教の方が、十分な教育もなく、経済的・政治的な自由も乏しい途上国では、国民に支持されるのは当然だ

それ自体は喜ばしくはないとしても「悪」ではない筈です。むしろ「自主独立の自由」などという怪しげな言葉を振りかざして戦争をふっかけまわる連中のほうが始末が悪い。

>西側の教育を受けた指導者やエリートは、私利私欲を追及し、格差と搾取を容認する場合がほとんどだからな

西洋の教育こそが私利私欲を追及し格差と搾取に満ちたものだからです。

ちなみにカエサルは西洋人です。


03. 2013年8月03日 01:05:13 : zNGmuqzQJI
日本の新聞記事なのですが、
エジプトでの世論調査によるとエジプト国民の7割がモルシ支持派よりも軍を支持しているとか。
そのうえ、シン国防相のモルシ支持派のデモに対する実力行使の示唆に対し、
モルシ退陣のデモを先導した「市民組織」はシン国防相を支持するという。

まったく、訳分からん。上記の記事は本当なのか?
ほんの数ヶ月前のムバラクを倒したあの騒ぎは何だったのか。
民主主義を勝ち取ったんじゃなかったのか?

なんか日本の民主党が政権取ったが足引っ張られたあげく崩壊し、
やっぱり自民党じゃないとダメね。てな具合とよく似ているような、、


04. 2013年8月03日 03:26:24 : L3oWjvNiyM
http://www.youtube.com/watch?v=u-op79qHoRM
面白い見方だ


05. 2013年8月03日 09:40:32 : xWgs623lww
03/ 様
カイロ発の日本人記者(毎日)は嘘ばかりです。イスラエル、オバマの垂れ流しです。
シリアのサリン使用はアサドとか!書きました、しかし1週間もしないうちトルコルートで
持ち込まれた、手製生物化学兵器製造現場がアサド政府軍によって押さえられた!

この分析は第三国が行い、国連も3ヶ所が当時反体制派(アルカイダ含む.、死亡兵士の心臓を
ナイフでえぐり出し、食べた映像を公開したようなならず者軍の寄せ集め CIA、サウジが資金援助 日本安部首相も資金援助を表明した )

アレッポこうりやくで、勝利を確信した(BBC)アサド大統領政府軍の不利な事(ネタニヤフに有利な宣伝になる)
元エジプト大統領ムルシーはシリアのCIA=反体制派を支持していたのです。パレスチナへの医療と食糧のエジプトからの地下トンネルは大きな支えだつたが、ネタニアフ イスラエルに

加担して地下トンネルを全部封鎖してしまった。親イスラエル政策をとっていたその他で、
ムルシー批判デモは1400万人規模で行なわれたようです。ムルシー支持デモの10倍以上です

元々アラブの春はアメリカの仕掛けたものですから、ムルシー選挙も日本の昨年12月衆議院、7月参議院選挙と同じく不正選挙だったのでしよう!

それで日本とよく似ているとの印象を持たれたのでしよう!
日本のマスコミの書く事は全く信用できません、駐在員とデスクの両方が洗脳マシン化しているからでしよう、ネット翻訳もあるので各国の報道を参考にしようと思います!



06. あやみ 2013年8月03日 16:35:37 : oZZpvrAh64sJM : pkvwMLsx7s
03さま コメントありがとうございます。

エジプトにおける先の選挙結果がイスラム層と世俗層の比率を性格に表しています。イスラム層がわずかに上回ります。また、日本のように「なんとなく自民党」「今度だけは共産党」みたいな層は存在しないため不安定なものではありません。

日本とアラブ諸国は資源を通しての関係しかないためおのずと報道が偏ります。石油関連企業の有利な方向に歪曲されて当然です。というか日本の資源輸入はアメリカに牛耳られているので結局はアメリカの意向が報日本の世論に反映します。

民主党は自民党が地震と原発事故という日本最悪の事態から逃げるために政権を任されたプチ自民党ですよ。


07. あやみ 2013年8月03日 16:44:47 : oZZpvrAh64sJM : pkvwMLsx7s
04さま コメントありがとうございます。

高山氏は面白い見方をする人だとは思いますが、感情論が先に立って論証というものには程遠いと思います。だから人気があるのかとも思いますが。
ただ画像を見ておもったのは、イスラームと近代主義とのかかわりに対する認識はだいぶ甘いと思います。「ベリーダンスを見れる国が民主的」という考えはイスラムと民主主義の両方を軽んじた意見です。サッダーム・フセインとカッダーフィーを同一視しているのも危うい。「アメリカ憎し」の一念で、「アメリカの敵はみな仲間」という、オセロまがいの短絡的な捉え方ではこの世界は解けません。


08. あやみ 2013年8月03日 17:26:09 : oZZpvrAh64sJM : pkvwMLsx7s
05さま コメントありがとうございます。

おっしゃることは支離滅裂です。反米イスラエル的意見を支持される傍らで結局欧米のメディアのいうことを真に受けてらっしゃる。危険です。

まずムルシー派・反ムルシー派の比は選挙結果が白黒はっきりつけています。(不正選挙があったかどうかなどは憶測で言っていいことではありません。気をつけてください。)デモの参加者の数はロイターやCNNが好き勝手に決めていることです。通常メディア・ソーシャルメディアの双方で流れている画像は同とでも編集できるのです。

エジプトの国旗をかざし「ムルシーを返せ」と叫ぶ大群衆の映像のあとにムルシー批判をする小群衆の映像を継ぎ足せば「反ムルシーの大規模デモ」の映像は出来上がってしまう。アラビア語のわからない一般人はもろに真に受けてしまうのです。

ムルシーはトンネルを閉鎖したかわりに国境の門戸を開いたのです。欧米では扱いが小さいのでご存知ないでしょう。トンネルは門戸とは違い検閲が不可能なため、トンネル封鎖は不穏分子の国境越えを防ぐためにとる当然の措置です。しかしムルシーはハマスの要請でその後一部のトンネルを再び使えるようにしました。そのトンネルはムルシー拘束後に暫定政権(軍部)によって再び閉鎖されました。

イスラエル寄りなのはエジプト軍部です。なぜわからないのですか?

シリア反体制派にはもちろん同胞団からなるグループも存在します。ムルシーが支持するのは当然です。なお、アサドは殺人鬼です。日本ではなぜか朝どの人気が高いのですがそれはただの反米感情の裏返しです。
アサド父子は70年代にムスリム同胞団の組した自国民を数万人単位で虐殺しています。シリアではこのことに触れると投獄・処刑されます。

アメリカが憎いからといってイランとロシアが正しいとするのは誤りです。イランもロシアも自国の利益のために行動しているだけなのです。とくにイラン系の新聞をグーグルで翻訳して垂れ流しているサイトが多いので注意するべきです。

トルコから武器が流れたというのは事実性があります。なぜならトルコの正規軍もイスラエルの力が働いており政府の言うことをききません。(軍が政府に従順なのはイランとロシアだけかもしれません。)そもそもトルコ側からの武器流出疑惑について騒ぎ出したのはトルコ野党です。軍が野党とつるんでトルコ政府の足を引っ張るために仕掛けたお遊戯といえます。

どの国も一枚岩では在りません。


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