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◆7月15日
シリアのアサド政権を倒す為、欧米、湾岸アラブ諸国(サウジ、カタール)、トルコ、イスラエルなどが自由シリア軍やイスラム主義者(イスラム原理主義傭兵ゲリラ・自爆主義者・聖戦主義者etc)を支援してきたが、ここに来て、彼ら反政府勢力の内部で分裂抗争が激化しているという。
中東問題専門家のベテランジャーナリストのロバート・フィスクはその点を指摘し、自由シリア軍に武器を送っても、それがイスラム主義者らの手に渡る可能性や、反政府勢力内の内部抗争で自由シリア軍が敗北する可能性を考えれば、武器供給を再考することが望ましいのではないか、と指摘している。
そしてイスラム主義者に押されている自由シリア軍とシリア政府軍の情報将校らは定期的に折衝をしているようで、ここにきて彼らが提携してイスラム主義者に対する共闘を行うという可能性も出てきている様子が窺えるのだ。そもそもこのイスラム主義者らはリビヤなどから流れてきた、非シリア人であり、外人傭兵達であるから、自由シリア軍が愛国主義的グループを自称するのならば、まずはこの外国勢力を駆逐する事の方が先決ではないか、といえるだろう。
欧米側がここに来て、このシリア問題でどうするのか、という問題が問われている。お粗末な結果にならないようにする為にも、ロシアの提案するように、外国勢力を追い出し、シリアの問題はシリア人自身に決定させる、という方針を貫く事が一番適切な方針となるのではないだろうか?
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