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エレクトリーク解説員
エジプトの人々の怒りが再び爆発しました。この爆発によって、エジプトは一種噴き上げる火山のような状態と化しています。モルシ氏が大統領を解任され、反対派は自らの要求を実現し、軍隊が台頭しましたが、今もエジプトは緊迫した状況にあります。
エジプト各地、特に首都カイロでは5日金曜、数百万人規模のデモが行われました。モルシ氏の支持派は、街頭に出て、彼に対する軍事クーデターに抗議しました。エジプト軍も、二つの州の情勢の悪化により、完全な厳戒態勢に入り、緊急事態を宣言しました。マンスール暫定大統領は、上院を解散しました。
モルシ氏の支持母体で、この1年、民主的な選挙により、エジプトの与党になったムスリム同胞団は、軍事クーデターに対する平和的なデモの実施を強調しています。ムスリム同胞団は声明の中で、「モルシ氏が復権するまで、抗議を続ける」と発表しています。さらに、「自らの要求を実現するために武力に訴えることはない」と述べています。しかしながら、エジプトを覆う報復の影は広がりを見せているようです。エジプト軍によるムスリム同胞団のメンバーの相次ぐ逮捕は、こうした事実を物語っています。
エジプトのムスリム同胞団は、2011年の革命勝利後、歴史的な機会を手にしましたが、その機会を手にするのは簡単なことではありませんでした。ムスリム同胞団は、エジプトで長年、慈善活動や公益事業を行うことで、エジプト社会の貧困層の間で強い支持基盤を持っています。このため、この団体は、必要であれば、同国の軍隊に対して国民の幅広い層を組織することができます。
ムスリム同胞団は、クーデターによって台頭した政府とは協力しないとしています。彼らは、軍隊によって引き起こされた出来事は権力の強奪だとしています。しかしながら、何よりもエジプトで懸念材料となっているのが、ムスリム同胞団の幹部数百人の逮捕に関する軍隊の指示とモルシ氏の拘束です。8日月曜には、モルシ氏と一部の側近の裁判が行われることになっています。
エジプトにおける政府支持派と反体派の衝突で、被害の数が拡大しています。地域の情報筋によれば、6日土曜朝までの死者の数は、30名、負傷者は1000人以上と報告されています。
こうした暴力の一方で、将来に対する不安がこの国に広がっています。リベラル派とイスラム派が互いに対立し、軍が再度権力を握りました。エジプトのほぼすべての経済や業務が停止されており、大使館の職員も同国を退去し、この国は再び革命の状態に逆戻りしました。
多くの事柄が示しているように、エジプトは危険な方向に向かっています。エジプト軍は長年の国政の経験により、国民の和解を呼びかけていますが、軍事クーデター以前に合法的な手段によって政治の分野に入った政党は、軍の呼びかけを日和見主義的なものだとしています。
ムスリム同胞団のトップ、バディア氏は、軍の行動に対してまず、エジプト軍評議会のすべての指示を無効とすると発表しました。彼はこうした利己的な立場をとることで、「ムスリム同胞団はエジプトの軍事政権の命令に従わない」と述べています。政治評論家の多くは、これをムスリム同胞団と軍の新たな対立の開始であると見ています。明らかに、エジプトは緊迫した日々を迎えています。これはエジプトの各都市で、軍の戦車や装甲車が配備され、ヘリコプターが上空を飛行していることからもわかります。
しかしながら、明らかなことは、エジプトの革命の将来は曖昧なものであり、この国がこれからどこに向かって進むのかは誰にもわからないということです。エジプトでは、軍がムバラク政権時代のように、再び勢力を拡大するのでしょうか、あるいはしばらくの間混乱が続くことになるのでしょうか。
エジプト・ムスリム同胞団、平和的なデモの継続を主張
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http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/38450-%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0%E5%90%8C%E8%83%9E%E5%9B%A3%E3%80%81%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%87%E3%83%A2%E3%81%AE%E7%B6%99%E7%B6%9A%E3%82%92%E4%B8%BB%E5%BC%B5
最近の軍事クーデターにより解任された、エジプトのモルシ大統領を支持するムスリム同胞団が、声明の中で支持者に対し、モルシ氏の政権復帰まで平和的なデモを続行するよう求めました。
中国・新華社通信がエジプトの首都カイロから伝えたところによりますと、ムスリム同胞団の声明には、「この組織のメンバーおよび、これを支持する者は、各都市の主要な広場や街頭にて、モルシ氏が大統領の座に復帰し、その公務を再開できるようになるまで、抗議行動と座り込みを止めることはない」とされています。
モルシ氏の支持者らは、エジプト軍による同大統領の解任を非難しています。
これらの人々はまた、モルシ大統領をエジプト国民によって選ばれた合法的な大統領として正式承認しており、「モルシ氏の大統領復帰を目指し、警察や軍の暴力を考慮することなく街頭での行動を続行する」と語りました。
5日金曜、カイロ及びアレキサンドリアを初めとするエジプト各地で、モルシ氏の支持者と反対派による衝突が発生し、これにより少なくとも30名が死亡しました。
エジプト軍は3日水曜、クーデターを起こし、2011年の民主革命後エジプトで初めて国民により選出されたモルシ大統領を解任すると共に、同国の最高憲法裁判所のマンスール長官を暫定大統領に就任させています。
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枯れ草が積み上がっている状態でクーデターなどを起こせば
どうなるか分からない。
軍は国民対話という看板を掲げながら、ムスリム同胞団非合法化、弾圧
という道に進むのだろう。
昔、確かアルジェリアでムスリム同胞団が選挙で勝った後に行われたことだ。
各国の立ち居地を知って置かなければ成らない。
アメリカは中東権益、覇権を維持するために、中東の要、
大国であるエジプトに反米政権が出来ることを許容しないだろう。
イスラエルはエジプトが反イスラエルに成れば四面楚歌、
御しやすい政権を望むだろう。
サウジは自国の王制の維持のためにも、穏健な親米政権を
望むだろう。
イランはなまじ介入すれば薮蛇に成るので静観するだろう。
報道は操作されている可能性が強いので鵜呑みには出来ない。
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