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株式日記と経済展望
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韓国はこれから米中を両天秤にかけながら、その不満を日本に向かって
吐き散らしていくという、今の構図がますます強まるのかもしれません。
2013年7月4日 木曜日
◆なぜ日本は韓国に感謝されないのか 6月29日 地政学を英国で学んだ。
http://geopoli.exblog.jp/20658992/
さて、ルトワック本のゲラ直しも終盤にかかってきまして、最後の追い込み状態に入ってきているのですが、前回のエントリーでも引用した彼の韓国分析について、もう一箇所面白いところを抜き書きしておきます。
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●教育を受けた若い韓国人たちの反米感情について述べてみよう。彼らは単なる事故が起こっただけでも容易に怒りを爆発させてしまう。そして直ちに自国の政治指導者たちを「米国の言いなりだ」と言って問い詰めるのだ。
●なぜこうなってしまうのかについてはわざわざ説明する必要はないだろう。それは人間の感情として、最も根本的なものに根ざしたものだからだ。
●つまり、見返りを求めない施しというのは、受け取り側の屈辱感へと容易に変化するからだ
●これについて興味深い例は、アルメニアの例だ。この国の大統領ヌバル・パシャ(Nubar Pasha)は、若い事務員が下品な噂を広めていると聞かされた時に、「さて、彼にどんないいことをしてやったのか思い出せないのだが」と答えているほどだ 。
●韓国の学界では、朝鮮戦争は米国の陰謀か米中の共謀であるという馬鹿げた考えが驚くほど信用されている。
●一方でそれほどあからさまなものではないが、韓国女性とつき合っている米兵への人種差別的な悪感情は、数十年にわたっていまだに強い。
●こうした情況こそ、反米感情が煽動されたり誇張される背景にある、語られざる部分なのだ 。
●さらに重要なのは、「重要性が低下していくと考えられる米国よりも、中国のほうが自国にとってはるかに重要な貿易相手になる」と韓国人が考えていることであり、この傾向は日本人や欧州人と比べても強い。
◆中韓首脳会談:韓国はなぜ戦略的に失敗するのか 6月27日 地政学を英国で学んだ。
http://geopoli.exblog.jp/20648618/
ルトワック氏によれば、韓国の戦略状況は以下の要点にまとめられることになります。
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●国家は普通は独立を尊ぶものだが、従属したがる国もある。それが韓国だ。
●彼らは中国と中国人にたいして、文化面で深い敬意を持っている。
中国の「マーケットの将来性」にもその原因がある。
●韓国における中国と中国人への尊敬の念は明の時代にまでさかのぼることができる。
その一番の担い手は、知的エリートとしての官僚である両班だ。
●面白いことに、中国文化の影響が非難されるのは北朝鮮。
北では漢字は事実上禁止され、ハングルの使用だけが許されているほど。
●韓国では教育水準が高ければ高いほど反米の傾向が強まる。
しかも最近はアメリカが衰退していると考えられているために、
中国の重要性のほうが相対的に高まっている。
個人で中国でビジネスを行っている人が多いという事情もある。
●極めて奇妙なことに、韓国は大規模な北朝鮮の攻撃を抑止するのは、
グローバル規模の軍事力を持つアメリカの役目だと考えられており、
実際に天安沈没事件や延坪島の砲撃事件にたいしても
(死者が出たにもかかわらず)ほとんど報復は行っていない。
●つまり実際のところ、韓国政府は米国と中国に依存する
従属者となってしまっている。
米国には全面戦争への抑止力、そして中国には
一時的な攻撃にたいする抑止力を依存しているのだ。
●ところがこれは、アメリカにとって満足できる状況ではない。
韓国を北朝鮮から庇護するコストとリスクを、
アメリカは独力で背負わなければならないからだ。
●その上、韓国への影響力は中国と折半しなければならない。
中国は北朝鮮への統制を中止すると脅かすことで、
常に韓国政府を締め上げることができるからだ。
今のところ韓国が中国に声を上げることはない。
●米韓同盟を形成しているものが何であれ、
そこには共通の「価値観」は含まれていない。
なぜなら韓国はダライラマの入国を中国に気兼ねして
堂々とビザ発給を拒否しているからだ。
●現在のような政策を保ったままの韓国は、いわゆる「小中華」の属国として、
しかも米韓同盟を続けたまま、中国による「天下」体制の一員
となることを模索しているのかもしれない。
韓国が自国の安全保障のコストとリスクを受け入れず、
かわりに従属者になろうとしているのは明らかだ。
●このような韓国の安全保障の責任を逃れようとする姿勢は、
「日本との争いを欲する熱意」という歪んだ形であらわれている。
ところが日本との争いには戦略的に何の意味もないし、
日本へ無理矢理懲罰を加えても、韓国側はリスクを背負わなくてすむのだ。
(私のコメント)
エドワード・ルトワック(Edward Nicolae Luttwak)氏はアメリカの歴史家であり戦略家ですが、アメリカの戦略家は韓国の外交をどのように見ているかの参考になります。ほとんど日本の識者が指摘している事と同じですが、知的エリートとしての官僚である両班制度は現在でも生きており、官僚が韓国を動かしている。官僚は支配階層であり下層の国民の事は蔑視している。
だから韓国人は無理しても大学を出て支配階層の仲間入りをしたがり、特に政界財界の特権階層が韓国を動かしている。両班制度は中国王朝の力をバックに国民を支配する制度であり、日本においても日本の官僚はアメリカの力をバックに政治と外交を支配している。政治家が官僚に逆らえば検察や警察が動いて始末される。
外交や軍事を外国の手に渡せば、官僚が内政を仕切ってしまって政治家は単なるお飾りになってしまう。そして内政に失敗すれば官僚たちは大国にその責任を押し付けて国民の不満を逸らす。韓国においても内政の失敗のつけを日本やアメリカに押し付けて、官僚たちは今度は中国に擦り寄ろうとしている。マスコミも官僚の支配下にあり反日記事を書きまくっている。
韓国の支配階層は官僚だから、軍人の力は軍の独裁体制が転覆してから軍の政治への関与は出来なくなった。だから「実際に天安沈没事件や延坪島の砲撃事件にたいしても(死者が出たにもかかわらず)ほとんど報復は行っていない。」のは、韓国政府自身が韓国軍を信用していないからだ。
「韓国は大規模な北朝鮮の攻撃を抑止するのは、グローバル規模の軍事力を持つアメリカの役目だと考えられており」韓国軍の存在価値は官僚たちにとってはお飾りに過ぎない。パククネ大統領は軍人の娘ですが官僚以上に官僚的だ。軍事的な脅威に対しては自国に軍よりもアメリカ軍や中国軍をあてにしている。
このような体制は、「韓国を北朝鮮から庇護するコストとリスクを、アメリカは独力で背負わなければならない」と言う事であり、韓国軍をいくら強化してもアメリカの負担は減らない。官僚にとっては軍の力が強くなればクーデターを警戒しなければならないから、軍事費を空軍や海軍にばかり使っているのは陸軍の力を弱める為だ。
「このような韓国の安全保障の責任を逃れようとする姿勢は、「日本との争いを欲する熱意」という歪んだ形であらわれている。」のであり、海空軍の強化は日本との戦争に備える為と言う事なのだろう。しかし日本と戦争しても韓国のメリットは何も無い。むしろ中国が韓国を使って日本を威嚇すると言うのならば理解できる。
中国は既に朝鮮半島統一後の戦略として、統一韓国を日本への威嚇手段にしようとしている。日韓戦争が始まっても中国は中立を装う事が出来る。韓国は中国を後ろ盾にすれば日本は中韓の威力に屈すると言うわけだ。このようになる事をアメリカが認めるだろうか? 日本には既に中国や韓国の工作員が政界やマスコミに入り込んでおり、日本にはスパイ防止法が無いからどうすることも出来ない。
だから尖閣発言の鳩山由紀夫や野戦司令官の小沢一郎のような政治家が出てくるのですが、韓国が中国の手に落ちればドミノ倒し的に台湾も日本も中国の体制化に組み込まれる可能性がある。アメリカの戦略家もようやく韓国の変化に気が付いて、「日本叩き」を止めるようになり円高から円安を認めるようになった。
90年代から続いた米中による「日本封じ込め」政策はアメリカにとって何のプラスがあったのだろうか? アメリカにとっても中国は巨大市場であり日本を封じ込めて中国市場を独り占めして、中国は経済大国になり、アメリカの多国籍企業に多大な利益をもたらした。中国の経済発展は中国の民主化を推進して開かれた大国になる事を望んだのでしょうが、中国が軍事大国になりアメリカの言う事を聞かなくなった。
韓国が中国に取り込まれたのは、「韓国の学界では、朝鮮戦争は米国の陰謀か米中の共謀であるという馬鹿げた考えが驚くほど信用されている。」「重要性が低下していくと考えられる米国よりも、中国のほうが自国にとってはるかに重要な貿易相手になる」という中国のプロパガンダが、韓国では常識化されてアメリカは中国との情報戦に負けた。
日本でも中国のプロパガンダが日本のマスコミを通して広められていますが、「株式日記」では「日本の弱体化がアメリカにとって何のプラスになるのか」と言う事を何度も書いてきました。中国の工作員はアメリカの政界にも入り込んでおり、CIAの職員だったスノーデン氏は中国のスパイだったのだろう。
歴史問題として、日本が朝鮮半島の発展の為にいくら尽くしても逆に逆恨みされるのは、両班の面子を潰す行為であり、『つまり「逆説的」(パラドキシカル)ですが、施しを与えれば与えるほど、逆に恨まれることもある、ということを我々はもう少し肝に銘じておかなければならないのでは?』というのは、韓国国民が政府よりもアメリカや日本のほうが尽くしてくれたと言う事がばれるのが怖いからだ。
その流れで「竹島問題」「従軍慰安婦問題」を見れば、恩を仇で返すのは韓国の支配階層にとっては当然のことなのだ。朝鮮半島の歴史を見れば2000年間戦争では中国に負け続けて来た。だから自国の軍隊を信用しないのは朝鮮人のDNAであり、戦争よりも大国に従属したがるのは韓国の歴史的宿命なのだろう。だからルトワックは、「国家は普通は独立を尊ぶものだが、従属したがる国もある。それが韓国だ。」と指摘しています。
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