【カイロ時事】エジプトでは２日も、国内各地でイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領の退陣を求める抗議行動が続いた。反大統領派のデモは、中立を守っていた軍が１日に理解と連帯を示したことでさらに勢いを増し、首都カイロの街頭は２日夜、エジプト国旗を掲げる人や車であふれかえった。

　カイロでの抗議行動は、大規模デモが呼び掛けられた６月３０日以前は中心部タハリール広場など特定の場所に限られていたが、今や街角のあちこちで見られる光景となった。

　２０１１年にムバラク独裁政権を打倒した民主化要求運動「アラブの春」で中心的な役割を果たした活動家のマムドフ・ハムザ氏は、熱狂する人々を前に「デモに共鳴する人々の数は１１年をはるかに上回っている。だからこそ軍は動いたのだろう。もやは革命で同胞団が果たす役割はない」と語った。

　６月３０日の１００万人規模のデモを主催した反大統領運動組織「タマルド（反抗）」は２日夜、声明を出し、政権移行に向け軍との協議を進めていく方針を示した。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013070300081 　

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