http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/364.html
Tweet |
【カイロ秋山信一】エジプトのモルシ大統領の辞任を求めるデモを巡って、中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの報道が「政権寄り」だと指摘されている。地元テレビが反政権デモを大々的に報じる中、政権支持派の動向を細かく伝えている。カタールは、大統領の出身母体である穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を支援している。
シシ国防相が大統領に事実上の退陣勧告をした1日午後、エジプトや欧米のテレビ局は、タハリール広場で歓喜に沸く反政権派の市民を大写しにした。だがアルジャジーラは普段とは異なる角度から、比較的参加者が少ない部分を映した。2011年の革命時にデモ隊が密集する部分に焦点を当てたのとは好対照だった。
6月28日以降続く双方のデモでも、政権支持派を先に扱う報道が目立った。2日もピラミッドに近いカイロ近郊のギザやカイロ大学であった同胞団の小規模な集会を、現地から報告した。
イスラム教スンニ派の王族が支配するカタールは、エジプトやシリアなどで同胞団などスンニ派のイスラム勢力を支援。エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のサイード・オケーシャ氏は「クーデターの意図を否定した軍の声明を『撤退』と報じるなど、言葉遣いも同胞団寄りになっている。カタール政府の意向を受けているのは明らかだ」と指摘する。
アルジャジーラはカタール政府などの出資で95年に設立。イラク戦争やアフガニスタン戦争の報道で注目され、欧米中心の国際報道に一石を投じた。米ノースウエスタン大カタール校が中東8カ国で実施した調査(12年12月〜今年3月)によると、約26%がアルジャジーラを「よく利用する」と答え、テレビやインターネットサイトの中でトップだった。
http://mainichi.jp/select/news/20130703k0000e030223000c.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。