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2013/6/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
中国の尖閣上陸阻止
安倍政権が軍事強化を進めている。防衛省が短距離弾道ミサイルの開発を検討していることが明らかになったのだ。自衛隊が弾道ミサイルを保有するのは初めてで、中国との間で緊迫化する尖閣領有権問題はじめ東南アジア外交での抑止力として使うとみられる。
けさ(26日)の産経新聞によると、射程は400〜500キロで、沖縄本島に配備。来月にまとめる「防衛計画の大綱」改定案中間報告に明記し、来年度予算概算要求に調査研究費を計上する計画のようだ。
防衛省は、16年の大綱改定でも長射程ミサイルの研究スタートを検討したが、公明党の反対で見送った経緯がある。そこで、長射程ミサイルについて、陸自の多連装ロケットシステムの能力向上を検討。米軍のミサイルATACMSを発射できるようにするプランだが、ATACMSの射程は300キロで、沖縄本島から400キロ以上の尖閣には届かないのがネックだった。
短距離弾道ミサイル開発はそのためで、中国の尖閣不法上陸を阻止する狙いがあるが、中国が対日外交を硬化させるのは必至。開発の動向次第では、日中関係がさらにギクシャクし、一触即発の状態になりそうだ。
◇
陸自に短距離弾道弾 沖縄配備で尖閣防衛 防衛大綱盛り込みへ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130626/plc13062607020006-n1.htm
2013.6.26 07:01 産経新聞
防衛省が短距離弾道ミサイルの開発の検討に入ったことが25日、分かった。射程は400〜500キロを想定し、沖縄本島に配備することで中国による尖閣諸島(沖縄県石垣市)など東シナ海の離島侵攻への抑止力強化を目指す。7月にまとめる防衛力整備の基本方針「防衛計画の大綱」改定案中間報告に明記、平成26年度予算案概算要求に調査研究費を計上したい考え。
実現すれば陸海空3自衛隊が保有する初の弾道ミサイルとなる。運用は陸上自衛隊が行う方向だ。
16年の防衛大綱改定の際も、防衛省は長射程ミサイルの技術研究開始を検討した。だが、公明党が敵基地攻撃能力保有と専守防衛逸脱の恐れがあるとして反対したため見送った。
今回は射程を限定することで敵基地攻撃能力に直結しないと明確化。配備場所も沖縄本島と明示し、九州に配備すれば射程内に入る韓国の反発にも配慮する。
防衛省は16年以降、長射程ミサイルについて陸自の多連装ロケットシステムの能力向上を水面下で検討した。発射台を換え、米軍のミサイルATACMSを発射可能にする案だが、ATACMSの射程は300キロで、沖縄本島から400キロ以上の尖閣には届かない。
このため弾道ミサイル開発の検討に入ったが、低い高度を水平飛行する巡航ミサイルの長射程化ではなく、放物線を描き高速落下する弾道ミサイルを採用するのは「即応性」に優れているため。弾道ミサイルは射程500キロ以内では飛行時間は5分程度で、巡航ミサイルは低速のため同距離だと数十分かかるという。
運用方法は、特殊部隊を乗せた中国艦艇が尖閣に接近すれば近隣海域に弾道ミサイルを着弾させ不法上陸を遅らせる。不法占拠された場合でも、増援艦艇の展開を防ぎ、陸自部隊の迅速な奪還作戦を支援する。
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