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クラスター爆弾:禁止条約、イラクが批准 除去、義務に
毎日新聞 2013年06月03日 15時00分
【ブリュッセル斎藤義彦】イラクがクラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)を批准したことがわかった。イラク戦争(2003年)の際、米英軍により最大200万発の大量のクラスター爆弾がばらまかれ、今なお不発弾で多くの犠牲者が出ている。批准により、10年以内の不発弾除去や被害者支援が義務付けられるため、国際社会がどう支援していくかが問われそうだ。
批准は5月14日付。イラク外務省は声明で「批准はクラスター爆弾が起こす市民生活、経済、社会への悪影響を断ち切る一助となる」と述べた。国際非政府組織(NGO)「クラスター爆弾連合」や各国政府がイラクに批准を働きかけていた。大規模な被害国の批准はラオス、レバノン、アフガニスタンなどに続くもので、これで批准は83カ国になった(111カ国が署名)。
「クラスター爆弾連合」によると、イラク戦争で米英軍は親爆弾で約1万3000発、子爆弾で180万〜200万発のクラスター爆弾を投下。クラスター爆弾でこれまでに3011人が死傷したとされる。戦争中に比べ、戦後の不発弾による被害が約9割にのぼっている。不発弾は長く残るため、11年で少なくとも58人が死傷している。被害者の半数近くが子供とされる。
イラクでは、10年に北部キルクーク近郊の20カ所でこれまで知られていなかったクラスター爆弾の不発弾が見つかるなど、「不発弾除去の課題は大きく、作業は遅れている」(同連合)状況だ。また、被害者支援は、国連やNGOも取り組んでいるが、テロが頻発したため支援態勢が何度も崩れており、最近になってようやく支援が本格化したばかりという。
クラスター爆弾連合は「最も被害の大きな国の一つ、イラクが批准したことは、(米露など)オスロ条約を批准していない国への強いメッセージになる」としている。
【ことば】クラスター爆弾
クラスター爆弾の親爆弾は数千個の子爆弾を内蔵。空中で爆弾の容器が分解して広範囲にまき散らす。大量の不発弾が発生し、紛争後も多数の市民を殺傷している。クラスター爆弾の保有・製造・輸出入などを禁じるクラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)は、批准から8年以内の廃棄、10年以内の不発弾除去を定めている。2008年に署名式が行われ、10年に発効した。日本は09年に批准。大量保有国の米露中イスラエルは加盟していない。
http://mainichi.jp/select/news/20130603k0000e030175000c.html
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