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トルコ反政府デモで900人超を拘束、米国やEUは懸念表明(ロイター) シリア反政府勢力を支援していたトルコにブーメラン
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/228.html
投稿者 鬼畜ユダヤ 日時 2013 年 6 月 02 日 15:04:16: fd9zY2zPWt.BQ
 

トルコ反政府デモで900人超を拘束、米国やEUは懸念表明
2013年 06月 2日 11:22 JST


[イスタンブール/アンカラ 2日 ロイター] - トルコの最大都市イスタンブールや首都アンカラで2日、反政府デモが3日目に突入し、デモ参加者が放火するなどして警察と衝突した。内相によると、これまでに各地で90以上のデモが発生し、計939人が拘束された。

過去数年で最大規模となった今回のデモは、政府によるイスタンブールのタクシム広場の再開発計画に対する抗議活動が発端となり、イスラム色の強いエルドアン政権に対する反政府デモに拡大した。ただ、デモの中心地となっているタクシム広場では、警察が1日夜に装甲車を撤収させたことを受け、2日の抗議活動は前日より落ち着いた様子となっている。

医療関係者によると、これまでの負傷者はイスタンブールで1000人以上、アンカラでは数百人に上るという。

エルドアン首相は1日のテレビ演説で、「政府の方針に抗議するのであれば、法と民主主義の範囲内で行うべきだ」と強調したほか、警察は適切な武力行使を行う権利を有すると述べた。また、広場の再開発計画は継続する考えを示した。

米国務省は負傷者の多さに懸念を表明する一方、欧州連合(EU)のアシュトン外務・安全保障政策担当上級代表は、デモ参加者と当局側の両者に自制を呼び掛けている。


http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE95100K20130602  

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コメント
 
01. 2013年6月02日 23:17:43 : rsrhnlKyfk
オリンピック大丈夫なのかな。

02. 2013年6月03日 06:11:37 : zZpQxH6v8M
大丈夫も何も、元よりトルコは五輪開催国に相応しくない国だよ
ある意味、猪瀬の発言は正論なのだが中途半端に引っ込めたのがよくなかった(笑

03. 2013年6月04日 16:07:06 : e9xeV93vFQ
トルコ反政府デモで男性が撃たれ死亡、全土の死者2人に 現地報道
AFP=時事 6月4日(火)13時46分配信

トルコの首都アンカラで行われた反政府デモの様子(2013年6月2日撮影、資料写真)。

【AFP=時事】トルコ南部ハタイ(Hatay)県で3日、反政府デモの最中に起きた発砲によって負傷した22歳の男性が、搬送先の病院で死亡した。同国の民間テレビ局NTVが4日、報じた。

エルドアン首相「トルコの春」を否定、反政府デモは4日目に

 NTVが伝えた地元当局の声明によると、発砲した人物は特定されていない。野党・共和人民党(CHP)の議員によれば、死亡した男性はCHP青年部に所属していた。NTVは警察が捜査を開始したと報じた。

 デモ隊または警官隊からの発砲があったとの報道は今のところないが、反政府系の活動家らは、男性が抗議の最中に警察官によって頭部を撃たれたと主張している。

 医療関係者によると、イスタンブール(Istanbul)で2日、デモ隊に突っ込んだ車にひかれた男性が死亡しており、ハタイで男性が死亡したことでトルコ全土に拡大している反政府デモによる死者は2人になった。【翻訳編集】 AFPBB News

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首相、国民に「冷静」訴える=デモ、現政権後最大規模に−トルコ
最終更新:6月4日(火)14時30分


04. 2013年6月05日 06:24:21 : e9xeV93vFQ
社説:爆発したトルコ国民の怒り
エルドアン首相の不寛容は破滅の元か
2013年06月05日(Wed) Financial Times
(2013年6月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


機動隊はデモ隊を解散させるために催涙ガスや放水砲を使った〔AFPBB News〕

 イスタンブール中心部に残る数少ない公営公園を再開発から守るための数百人規模のデモが、ほんの数時間で街全体を揺さぶり、野火のように全国に広がったことは、レジェップ・タイップ・エルドアン首相について多くを物語っている。

 タクシム広場の近くにあるゲジ公園で機動隊が見せたおぞましい過剰反応が「火花」だった。

 だが、エルドアン氏は、火が付く「火薬」が存在しなければ、デモが全国に広がることはなかったということを熟慮する必要がある。この火薬は、エルドアン氏本人と、次第に権威主義的になる彼の態度が社会に残してきたものだ。

 ところが、ネオイスラム主義の首相は、実態のない陰謀を激しく批判し、混乱を煽っている「街頭の無法者」や「過激派」の道具かのようにツイッターを糾弾し、諜報機関に対して全国的な騒乱の背後にいる「外国勢力」を突き止めるよう指示した。

 今回、国民の怒りが突然爆発したことは、確かに、ほぼすべての人を驚かせた。だが、こうした怒りはどこからともなく出てきたわけではない。

強権的になる首相と、投票先になり得ない野党

 エルドアン氏に言わせると、選挙で勝てない野党勢力が、議会以外の手段を使って彼を倒そうとしているのだという。エルドアン氏率いる公正発展党(AKP)が2002年に初めて政権を取って以来、同党は3回連続で総選挙で勝利を収め、毎回得票率を伸ばしてきた。

 近代トルコの建国の父であるムスタファ・ケマル・アタチュルクの流れを汲む主な野党勢力の大半は、自分たちに共和国を支配する当然の権利があるかのように振る舞い、AKPのことをアナトリアの「コーランベルト*1」出身の新参者として扱ってきた。

 野党は実際、エルドアン氏に対する陰謀を熱心にたくらみ、トルコの軍部と判事を利用して選挙で失い続けているものを取り戻そうとした。だが、陰謀は失敗した。軍が2007年にトルコ国民に指図しようとした時、エルドアン氏は総選挙で国民の信を問い、地滑り的というよりは雪崩のような圧勝を収めた。

*1=米国の「バイブルベルト」のようにイスラム色の強い地域の呼称


レジェップ・タイップ・エルドアン首相〔AFPBB News〕

 それ以来、軍は無力化し、将校のほぼ8人に1人が投獄されている。

 だが、首相自身が過去の戦争をまだ戦っている将校のように振る舞っており、ツイッターを利用する多様な階級を、自分がそれと識別できる1つの型に押し込めようとしている。エルドアン氏は肝心なことを理解していない。

 2007年には、エルドアン氏は国民を信頼していた。2011年に再選されると、反対意見に対する寛容さがごく限られているのと裏腹に、野望は際限なく膨らんでいった。

 だが、エルドアン氏はまだ野党のリーダーの意識を捨てられない。本能的に対立構造を生み出そうとするため、トルコ全土を代表する指導者になれないのだ。

 首相就任から10年を経た今、エルドアン氏は無限に近い権力を握って孤立している。一方で、ケマル主義の野党は選挙で勝てる見込みがない。この2つの要因が重なった結果、トルコ国民が街頭に繰り出したのだ。

国家の命令に反発する多様な社会

 環境への影響を顧みず、強硬に開発を進める政府のアプローチは、1つの症状に過ぎない。国民の私生活に踏み込むエルドアン氏の姿勢――「宗教の戒律」に言及しながら、アルコールの販売を制限したり、人工中絶の権利を抑制したりしている――は、都市部のトルコ国民を激怒させた。彼らは、AKPの統制を受け入れるためにケマル主義の統制を捨てたわけではない。

 北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であり、欧州連合(EU)の加盟候補国でもあるトルコは、中国とイランの合計数よりも多くのジャーナリストを投獄してきた。また、エルドアン氏は主流メディアを脅して自主検閲するように仕向けた。彼が「ソーシャルメディアはトラブルメーカーだ」と言うのも無理はない。

 これはもはや、沸点が低く、勝手な政策を好む傾向があり、荒っぽい発言をする人物という話では済まない。エルドアン氏は多元主義を受け入れられないのだ。これは残念なことだ。

 彼の功績――トルコ経済を近代化させ、軍部を手なずけ、イスラム民主主義の政治を切り開き、EUと加盟交渉を開始し、今ではトルコ国内のクルド民族と和平プロセスに乗り出した――は目覚ましいものだ。世界的に小物の政治家が多い世の中で、エルドアン氏は確実に際立つ存在だった。

多大な功績がふいになる恐れ

 しかし、タクシム広場のメッセージや、命令されることに甘んじなくなったトルコ社会の多種多様なグループの声に耳を傾けなければ、その功績は危うくなる。エルドアン氏は犠牲者のふりをすることをやめ、政治家のように振る舞うべきである。

 ケマル主義や民族主義の政党は何についてもAKPと協議する気がないとはいえ、現在議論されている新憲法を多様性を受け入れる手段として使うべきだ。エルドアン氏はこれを、来年、自身が首相から権限を強化した大統領に姿を変える方法に関する議論と見なしているようだ。

 アタチュルクの共和国建国100周年を迎える2023年に大統領でありたいとどれだけ願っているとしても、エルドアン氏は、自身が後世に残す社会と民主主義制度の状態によって評価されることになる。


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