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2013年5月20日 [国際事務局発表ニュース]
「またもやイスラエル軍は自分で調査するという。ガザの犠牲者や親族、人権団体にとっては中身を知るすべもない。内部調査は単なる時間稼ぎというだけでなく、司法の裁きを難しくさえしている」〜アムネスティ・プログラムディレクター アン・ハリソン〜
2012年11月にガザ地区で起きた武力紛争下で、イスラエル軍は「防御の柱」作戦を展開した。同作戦中の軍の違法行為について申し立てのあった約65の事件について、軍は犯罪捜査をしないことを決めた。この決定は、犯罪行為の免責をさらに助長する。
4月11日の発表では軍法務総監部は、11月14日から21日までの紛争期間中の約65の事件について、調査を打ち切ると決定した。これとは別に、現在検証中のものが、まだ15件ある。打ち切りとなったほとんどのケースについて詳細な説明はなく、この決定内容を評価することもできない。
紛争の間、イスラエル軍、パレスチナ武装グループ双方が、多数の違法な攻撃を行った。イスラエルはガザ地区内の1,500あまりの標的を攻撃し、パレスチナ側はイスラエルに向けて500発あまりのロケット弾を無差別発射した。少なくとも100名のパレスチナの民間人と4名のイスラエルの民間人が殺された。 そのうち30名が子どもだ。
イスラエル軍が調査を打ち切った事案のうち、アムネスティ・インターナショナルが調査したものが、少なくとも3件ある。そのうち2件は、家屋への攻撃で民間人が殺傷されたケースだ。もう1件では、ガザ市内のヨルダン野戦病院にミサイルが命中している。
これらの調査は、戦争犯罪の申し立てについて独立した公正な調査を行なうというイスラエル政府の義務を果たしていない。
外部監査もない軍士官らによる調査では、民間人の死者15人という国際人道法の重大な違反容疑の刑事捜査にはならない。それでは、犠牲者に対する正義は踏みにじられ、免責がはびこり、国際法違反が増長する。
2008年から2009年の22日間の武力紛争中に行われた「キャスト・レッド(鋳込まれた鉛)」作戦に対する軍の調査は、国際基準を満たさなかった。また、その調査は独立性や透明性、専門知識、調査権限などを欠いていた。
再び軍が行った今回の調査は、これらの根本的問題に対処しているようにはまったく見えない。
アムネスティ国際ニュース
2013年4月17日
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/0520_3970.html
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