05. 2013年5月19日 11:11:06
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米大統領、拉致に関心低い 首相訪米時に感触、飯島氏の訪朝決断 2013.5.19 09:54北朝鮮訪問を終え北京国際空港から日本に向け出発する飯島勲内閣官房参与=18日(共同) 飯島勲内閣官房参与は18日、北朝鮮訪問を終えて帰国したが、安倍晋三首相が今年2月の日米首脳会談で、オバマ米大統領は拉致問題に関心が薄いとの感触を得ていたことが同日、分かった。これを受け、首相は「日本が主体的に進めていかなければ解決しない」(15日の参院予算委員会)との判断に傾き、米韓両国への事前連絡なしに飯島氏の派遣に踏み切った。 首相は首脳会談で「拉致問題は自分の政権のうちに完全に解決する」と決意を伝えた。これに対しオバマ氏は拉致問題に言及せず、核実験に伴う制裁強化に意欲を示しただけだった。 首相は17日の月刊誌「Voice」のインタビューで、「拉致問題はほかの国が協力するといっても温度差がある」と言及した。核・ミサイル問題に比べ、米政府の関心が低いことを示唆した発言だ。 首相は今後も日朝交渉を官邸主導で進める考えだが、パイプ役は飯島氏に託すしかないのが現状で、どこまで進展させられるかは未知数だ。 飯島氏の訪朝は「北朝鮮の呼びかけ」(首相周辺)に応じたもので、北朝鮮側はメディア戦術も駆使。政府内には「日米韓の対北朝鮮包囲網にクサビを打ち込もうとする外交戦術に利用されたのではないか」(高官)との懸念もある。 16日から来日していた米国のデービース北朝鮮担当特別代表は18日、帰国を前に「北朝鮮が各国の立場の違いにつけ込み、分断を図ろうとすることは分かっていた」と述べ、飯島氏の訪朝を6カ国協議参加国の分断工作との見方を示した。 関連ニュース 拉致被害者の即時帰国要求 飯島氏が北朝鮮に伝達 拉致問題「安倍内閣で解決」首相が意欲 飯島氏訪朝で古屋氏「私が最後の拉致担当相になる」 拉致問題解決に全力 首相が表明 政府、5月上旬に米で拉致シンポジウム開催
“黒子”が一転“主役”に…訪朝の飯島氏 2013.5.18 19:46 [北朝鮮] 北朝鮮訪問を終え、北京国際空港から日本に向け出発する飯島勲内閣官房参与=18日(共同) 北朝鮮訪問で一躍「ときの人」となった飯島勲内閣官房参与(67)は、どんな人物なのか。 昭和20年に長野県辰野町で生まれた飯島氏はサラリーマン生活を経て、47年の衆院選で初当選した小泉純一郎元首相の秘書となった。小泉氏の首相時代に政務担当の首相秘書官に就任。各省庁から首相官邸に派遣される秘書官や内閣参事官を統率し、5年半の小泉政権を裏方として支えた。小泉氏の2度の訪朝にも同行した。 メディア戦略や情報収集にたけ、組閣の際には閣僚候補者のスキャンダルの有無をチェックする「身体検査」で辣(らつ)腕(わん)をふるった。「官邸のラスプーチン」の異名もとった。だが第1次安倍晋三政権で首相が退陣した際、小泉氏が後任として福田康夫氏を支持したことに異議を唱え、小泉氏と疎遠になったと言われる。 安倍首相とは良好な関係を維持し、第2次安倍政権が発足した昨年12月、首相のアドバイザーである内閣官房参与に任命された。担当業務は「特命」で、危機管理やメディア戦略を担っているとされる。 内閣官房参与は非常勤の国家公務員。定員や任期の制限はなく、首相の裁量が大きい。現政権では丹呉泰健元財務次官や谷内正太郎元外務次官、浜田宏一米エール大名誉教授、宗像紀夫元名古屋高検検事長ら9人が起用されているが、民主党政権と比べ「大物」が名を連ねていると評される。 飯島氏は首相に“裏仕事”での手腕を買われ、極秘に平壌入りする考えだったようだが、北朝鮮側の意図で図らずも「公開」となってしまったとみられる。 このニュースの写真 関連ニュース 拉致被害者の帰国要求 「解決なしに動かない」 飯島氏、北朝鮮へ伝達 飯島氏訪朝は分断工作 米、日本との結束を確認 訪朝の飯島氏が帰国「真摯に会談できた」菅長官に説明へ 飯島氏訪朝で古屋氏「私が最後の拉致担当相になる」 北朝鮮「韓国は口出しするな」と非難 飯島氏訪朝は「良いこと」 |