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「祖国と女たち」美輪明宏、作詞作曲
北は青森から 南は沖縄
売られ買われて 今日も旅行く
違うお国訛りで 慰めあいながら
捕虜の女囚も 同じ仲間さ
荒れ果てた肌に やせこけた頬
今日も覚悟の 最後の化粧
万歳 万歳
毎日百から二百 兵隊相手に
朝日が昇り 月が落ちるまで
いずれ死んでゆくことが 決まっている男
虚ろに空を 見つめる女
涙も渇れはて 痛みもないさ
そこには 神も仏もいない
万歳 万歳
誰の子かわからぬ 赤子残して
死んだ女やら 銃を片手に
愛する若い兵士と 散った女やら
歌える女は 子守唄を唄う
あまりの怖さに 狂った女
嫌な将校に 斬られた女
万歳 万歳
男はなんていいんだろう 羨ましいじゃないか
勲章をもらえて、恩給もつくさ
死ねば死んだで 名誉の戦死とやらで
立派な社に 奉られるんだろ
私も男に 生まれていたら
今ごろきっと 勲章だらけ
万歳 万歳
戦に負けて帰れば 国の人たちに
勲章のかわりに 唾をかけられ
後ろ指をさされて 陰口きかれて
抱いた男たちも 今は知らん顔
祖国の為だと 死んだ仲間の
幻だいて 今日も街に立つ
万歳 万歳、ニッポン 万歳
大日本帝国 万歳 万歳
大日本帝国 万歳
http://blog.shadowcity.jp/my/2013/05/post-2689.html
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