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株式日記と経済展望
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第二次世界大戦での敵国・日本に対する、大統領をはじめとした
アメリカ首脳の生々しい差別観の記述には、正直おどろきました。
2013年5月11日 土曜日
オリバー・ストーンが本シリーズで明かすアメリカの衝撃の素顔とは……
「理想主義を掲げたウィルソン大統領は、革命嫌いの人種差別主義者だった」
「第1次大戦後にドイツに課された莫大な賠償金は、モルガン家の利益を増やすため」
「アメリカの大企業はこぞってナチスに資金援助していた」
「日本への原爆投下はソ連を牽制するためで、軍事的な意義や正当性などない」……
◆オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 オリバー・ストーン(著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E3%82%82%E3%81%86%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%8F%B2-1-%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%A8%E5%8E%9F%E7%88%86%E6%8A%95%E4%B8%8B-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3/dp/4152093676
◆カスタマーレビュー
2013年4月にNHK-BSで放送が始まった、テレビ版の本シリーズ(第1期分)を見ました。
とてもおもしろかったのですが、全体的にダイジェスト風で物足りなさを感じていたところに本書の存在を知り、飛びつきました。
テレビ版よりも詳細な内容で図録や写真も豊富に、近代アメリカ史の虚構があばかれており、読みごたえがあります。
本書では、アメリカが勢力を世界へと拡大する19世紀後半の情勢を前段として軽く紹介してから、第一・二次世界大戦の勝利までを収録しています。
とくに第二次世界大戦でアメリカが果たした役割の真相と原爆投下の正当性について重きが置かれています。
オリバー・ストーンの映画代表作さながらに、常識とされている ”正義の国・アメリカ神話” に疑問(というより批判ですね)を展開させてゆく流れには、オリバー・ストーン(と共著者)へ賛否いずれかを感ずるかに関わらず、引き込まれずにはいられません。
印象的な場面が多いのですが、第二次世界大戦での敵国・日本に対する、大統領をはじめとしたアメリカ首脳の生々しい差別観の記述には、正直おどろきました。
本書だけで「これがアメリカの真の姿だ」と結論づけちゃうのは尚早で危険ではあります。
なにせ、『オリバー・ストーンが語る』んですから。
判断材料のひとつとして、アメリカを愛するアメリカ人がアメリカに批判的に、そして膨大な史料をもとに理論的に語る本書は、貴重な存在と言えますよね。
それに、『もうひとつのアメリカ史』ですので、やっぱり、これは同時に ”従来のアメリカ史” も読まないと、キビシイのも事実です。
外交だけではなく、内政や経済についても多く触れているので、アメリカ史に明るくないと、本書の価値と著者の伝えんとするすべてを充分に理解できないと思います。
そんな、従来のアメリカ史の良書を探してるんですが、もしオススメがございましたら、コメント欄などでアドバイスいただけるとうれしいです。
NHK-BSの第2期以降放映に合わせてか、本書も2013年5・6月に続編が刊行され、全3巻となる予定。
第2巻ではケネディと核戦争の危機を中心に、第3巻ではそれ以後から現在に至るアメリカ帝国の終焉(に向かってると著者は書いてるんですよねぇ)への道程が収められるそうです。
テレビ版ともども、たのしみであります。
◆
■「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」NHK-BS1がおもしろいです。
■第二次世界大戦以降の歴史ドキュメンタリーですが、オリバー・ストーンらしい、反軍拡、公民権、パワーポリティクス史観などで、独特の切れ味があります。「JFK」のスピーディー、カットアップな演出で、現代史を見せます。
■高校時代に、夏休みの課題図書になっていた「第二次世界大戦前夜」という岩波新書を呼んだ時の記憶が、よみがえりました。いわく、イギリスとフランスは、ヒトラーとの戦争を、革命後のソヴィエトに押しつけた。イギリスのチャーチルは、ヒトラー・ドイツとスターリン・ソヴィエトを戦わせ、疲弊させ、勝った方と戦争して、ヨーロッパの覇権をとればいいと、考えているという史観です。オリバー・ストーンは、軽快に、大英帝国支配の世界の植民地と、その交易ルートを維持したいチャーチルの国益強化の暴いていきます。ソヴィエトのナチスドイツ、東ヨーロッパの侵攻を制限するために、ノルマンディーではなく、イタリアから上陸して、攻め上がれというあたり、すごいです。
■そして、「原爆投下」の日本降伏に対する効果検証も面白いです。「無条件降伏」というコンセプトが、当時、最新のもので、これがあったために、ズルズルと日本の降伏受け入れが延びたり、最後の一ヵ月で、大都市空襲、原爆、ソ連参戦、満州国崩壊で、一機に日本が資産を根こそぎ失ったこと等、事実は知っていましたが、理解のエッジが立つ史観満載です。
■こんなリベラルな「日本史」を、日本人も企画するとよいと思います。「靖国神社のコンセプト」が、もう少しリベラルだと、日本の誇るおもしろい史観のチャンネルになると思うのですが。反米愛国、アジア唯一の一等国による大東亜解放、防衛戦争史観のままでは・・・・モッタイナイし、モノタリナイです。教科書でも、靖国でもない、第三の史観の在り処、可能性を、オリバー・ストーンの方法は、示しているように思います。
(私のコメント)
「株式日記」の読者の方で、NHK-BS1「世界のドキュメンタリー」の「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 」の番組を見た方はどれだけいるのだろうか? 「2ちゃんねる」のスレッドを見てもオリバー・ストーンで探してみても見当たらないところを見ると、2ちゃねらーはこのような番組には関心がないようだ。
先日私はくだらないバラエティー番組は見ないと書きましたが、BS1あたりになると深夜にこっそりと、このような衝撃的番組が放送されています。オリバー・ストーン監督は「プラトゥーン」や「ウォール街」などのアメリカに裏側を鋭く描く映画監督ですが、「JFK」「ニクソン」「ブッシュ」といったアメリカ大統領をテーマにした映画も監督作品としてある。
オリバー・ストーンは監督だけでなく脚本も自分で書いているから、このようないろいろな問題作も作れるのですが、最近でも「ウォール・ストリート」と言う映画が公開されました。「ウォール街」の続編に当たるものですが、かなりの作品を送り出している。彼自身は自らベトナム戦争に志願して戦争体験していますが、その影響で大麻所持などでも捕まっている。
ベトナム戦争末期の退廃したアメリカ軍の実態を経験している事が映画作りにも影響している事は確かだ。歴代の大統領を描いた映画でも大統領と言う一人の人間がアメリカと言う国に与える影響は計り知れないものであり、大統領側近にはその緊張に耐えられなくなり発狂したり自殺したりする人も出る。
BS1の番組では7回目まで放送されて全部見ましたが、新しく知る事実や数字などが数多くあり、アメリカ現代史に興味のある人はぜひ見ておくべきだろう。アメリカのマスコミの記事や番組の多くはアメリカのプロパガンダを反映したものであり、日本のマスコミもそのコピーに過ぎない。やはりその実態を知るには、このようなオリバー・ストーンのような見方をする人もいることを知ってほしい。
実質的なアメリカの植民地状態に置かれている日本としては、アメリカの実態を研究することは必要不可欠なことですが、アメリカ政治学者は日本に沢山いても、やはりアメリカの実態を知るにはアメリカ人でなければ分からない。アメリカから見てヨーロッパはどう映っているのか、日本やアジアをどう見ているかを知るには、アーミテージやマイケル・グリーンなどの日本学者に聞くよりもマスコミの記事を見るよりも、一般市民の視線を持つものから聞くべきだろう。
もちろんアメリカのは良識的なアメリカ政治家も沢山いるが、問題のある政治家も沢山いる。オリバーストーンから見ればアメリカの歴代の大統領はみな問題を抱えていた。JFケネディにしてもキューバ侵攻に失敗して、キューバに核ミサイルを配備させるといった失敗を繰り返している。当時キューバには100発の戦術核ミサイルが配備されていた事は最近明らかにされた事だ。
キューバはアメリカ海軍によって封鎖されましたが、ロシアの核魚雷を積んだ潜水艦がアメリカ海軍に追い詰められて核魚雷を発射するのを止めたのは、潜水艦の副長である政治将校だった。もし発射されていればアメリカ本土にキューバから100発の核ミサイルが発射されて100の都市が廃墟になったはずだ。
このようなケネディー大統領のミスが重なって「奥の院」によって処分されましたが、ケネディー大統領は見た目はハンサムで演説も上手だが、核戦争を起こしかねない危険人物だった。アメリカは二つの大海に隔てられた安全地帯ではなく核ミサイルはアメリカの都市まで容赦なく飛んでくる。アメリカの大統領がそのような緊張を強いられてストレスで神経を病んでしまう。
最近のオバマ大統領もめっきり白髪が増えましたが、世界を滅ぼしかねない核のボタンを握るストレスはかなりのものだろう。北朝鮮もキューバ危機のキューバのようにアメリカを核ミサイルで脅していますが、核ミサイルの時代には人口2千万の北朝鮮も広大な国土を持つ人口3億人のアメリカも対等に戦争が出来る。もし中国が北朝鮮に100発のICBMを供与したらキューバ危機と同じ事になる。
アメリカは戦後の日本をただの農業国にするつもりでいた。ドイツも同じでしたが、アメリカ大統領がいかに共産主義の脅威に疎かったかを物語るものだ。ドイツと日本がボロボロになってアメリカは共産主義の脅威に初めて気がついたのは朝鮮戦争であり、核爆弾が容易に使えない兵器である事も気がついたのは朝鮮戦争だった。核爆弾が人道的に見て使えば世界各国から非難されるし、中国やソ連から核の報復を覚悟しなければならないからだ。ベトナム戦争でも核で北ベトナムを脅したが何の効果もなかった。
オリバー・ストーンは大東亜戦争で日本軍が植民地支配の解放者として歓迎される事もあったと解説しています。嘘だと思うのなら第一回の番組を見てください。さらにオリバー・ストーンはアメリカの大統領や軍の幹部が露骨に日本に対する人種差別的な発言を紹介しています。つまりアメリカと日本の戦争は人種間の戦争でもあったのです。それはポスターや宣伝映画を見ても証拠があります。日本人は猿として描かれています。
オリバー・ストーンがこのような見方になったのは、やはりベトナム戦争におけるアメリカ軍の腐敗振りを見ていたからでしょうが、アメリカ軍はベトナム市民の虐殺事件を起こしています。このように近代戦争ではナチスドイツも日本もアメリカも一般市民を巻き添えにした戦争をしているのです。もちろんオリバー・ストーンの見方はアメリカ一般人の見方ではありません。しかし「株式日記」で大東亜戦争が人種差別撤廃と植民地解放の戦争であったと言う見方をする欧米人は増えてくるだろう。
ルーズベルトとチャーチルの会談でも、ルーズベルトはアメリカの参戦と引き換えに大英帝国の植民地の放棄を条件としていると突きつけました。その意味では日本とアメリカは同盟国であり敵は大英帝国だったのです。しかし植民地から解放された中国は共産主義国家となり、東ヨーロッパも共産主義国となり、漁夫の利を受けたのはソ連だった。
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