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元日に靖国参拝/(C)日刊ゲンダイ
また閣僚参拝でオバマ激怒 突き付けられる「対中韓改善策」
http://gendai.net/articles/view/news/147007
2014年1月4日 日刊ゲンダイ
アメリカが安倍政権にカンカンになっている。昨年末、安倍首相が靖国神社を参拝したことに対して「失望した」と異例のコメントを発したにもかかわらず、今度は新藤総務大臣が1月1日に参拝したからだ。
ハーフ国務省副報道官は2日の会見で「われわれは今後の日米関係を注視している」と改めて不快感を表明した。
「オバマ政権の怒りは相当なものです。安倍首相の靖国参拝について、まず12月26日に在日大使館が<失望した>とコメントを発表し、27日には国務省のサキ報道官が<失望>を表明、さらに30日にハーフ副報道官が再度コメントした。にもかかわらず、新藤大臣が参拝したことにアメリカはブチ切れています」(外務省事情通)
そもそも、アメリカが「disappointed(失望)」という単語を使うのはよほどのことだ。安倍周辺は「<失望>は外交的にはそんなにキツイ表現ではない」と繕っているが、アメリカが同盟国に対して「失望」という単語を使うことはほとんどない。ロシアのミサイル計画、中国の人権問題、ボスニアの改憲運動の失敗に対して使ったのが目立つくらいのものだ。
ハーフ副報道官も、「regret(残念)やconcern(懸念)ではなく、disappointed(失望)を使ったのは、トーンを強くするためか」という質問に対して、ホワイトハウスと協議したうえだと明かし、「われわれが選んだ言葉からメッセージは明快だと思う」と明言している。元外交官の天木直人氏がこう言う。
「regretやconcernは、第三者的なニュアンスがあるが、disappointedは、感情的な言葉です。恐らくアメリカは<日本に裏切られた>と怒っているはず。これまでオバマ政権は、何度も<靖国参拝をするな>というメッセージを送ってきた。昨年10月に来日したケリー国務長官とヘーゲル国防長官が靖国ではなく千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れたのもメッセージでした。なのに、新藤大臣まで参拝した。オバマ政権は、アメリカに喧嘩を売っているのか、と思っているはずです」
アメリカは安倍政権に対して、対中、対韓の関係改善をすすめる具体策を求める方針だ。アメリカに弱い安倍首相がどう出るのか、これは見ものだ。
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