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遅すぎる日米国会議員連盟の訪米と小泉元首相の沈黙
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/04)」★ :本音言いまっせー
危機感のなせる業に違いない。
ついに安倍政権が政治的に動きだしたと思わせる記事を1月4日の日経新聞に見つけた。
日米国会議員連盟(会長・中曽根弘文元外相)が1月8日からワシントンを訪れ米議員らと話し合うという。
日本が初めて見せる政治主導で日米関係の悪化を食い止めようとする試みである。
しかし私は遅すぎると考える。
韓国は外相がすでに5日から訪米しケリー国務長官と会談する(1月4日ソウル発共同)
中国の王毅外相がはやばやとケリー国務長官などに電話外交をして対日包囲網を築こうとしたことはすでに書いた。
もはや日米国会議員連盟が訪米する頃には、大勢が決まっているだろう。
中国、韓国との改善努力をするのは日本だと引導を渡されてすごすごと帰ってくることになる。
なぜ安倍首相は岸田外相をまっさきに訪米させないのか。
なぜ岸田外相はみずからそれを行うと言い出さないのか。
これほどの外交冥利につきる外交はないと言うのに。
しかしこのメルマガで私が言いたいことはそのことではない。
この訪米国会議員団の中に小泉元首相の名前がないことだ。
おりしも脱原発発言でみずから表舞台に出てきた小泉元首相だ。
現職時代、彼ほど米国に認められた首相は中曽根大勲位以来いなかったと言われた元首相である。
さすがに中曽根大勲位はご老体すぎる。
子息の中曽根弘文議員では役不足だ。
なぜ安倍首相は小泉元総理に米国に対する説得役を頼まなかったのか。
なぜ小泉元首相はみずからその役を買って出なかったのか。
日米関係を思い、日本の国を思うなら、いまこそ日本の政治力のすべてを使って対応すべき時ではないか。
これを要するに小泉神話は文字通り神話でしかなかったということだ。
今度の靖国問題でわかったことは、日本には米国に通用する政治家はただの一人もいなかったということであり、
いまもただの一人もいないということである。
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