これが、辻本政権とか、副島みずほ政権とか、トミ子政権とかであってみろ、

悲惨な事だぜ、

それは書き出しの部分である。「日本では、金のある人には権力がなく、 権力のある人には金がないという（與那覇潤氏の いう）」。これは、何時ぐらいかは分からないぐらい昔から言われていることだし、しかも不十分だ。

正しくは、権力、金力、名誉力のトライアングルなのだ。権力は総理大臣、金力はユニクロの柳井、名誉力は東大総長みたいなものだ。それぞれには、他の二つがなくてお互いを補完し合っているというものである。

閑話休題、

本文だが、池田は丸山真男を例に引き、「徳川幕府の地位は不安定だったので、幕府は徹底 的な相互監視システムをつくり、農民を土地に縛 りつけ、貨幣経済を制限して米で徴税し、鎖国に よって海外との交流を断ち切ることによって260年 以上の長期にわたる平和を実現した」

そして、「徳川幕府の統治原理を、丸山は集中排 除の精神と呼んだ。そこでは軍事力が全国300の藩 に分散され、権力が武士に集中する一方で富は商 人に集中したため、幕府に反抗する勢力が富を蓄 えて革命を起こすことがむずかし」かったとしている。池田はここに、與那覇の「金のある人には権力がなく、 権力のある人には金がない」を導入したかったのだろう。

さて、現代の時代をどうするかだが、江戸時代が参考になるという。「人々の幸福度は富とほとんど相関がなく、 自分の生活に意味があるかどうかが大事だ。江戸 時代の平均寿命は40歳前後で平均年収は今の1割ぐ らいだったが、人口の圧倒的多数を占める百姓に は自治を認め、経済を支える商人には権力はない が非課税で、その富を文芸や美術に使った。その 結果、江戸は世界でも最高水準の文化を生み出し た。」

平均年収は物価の問題があり、かつ、現代のような大量消費社会ではなかったので、池田らしからぬ比較であるが、言わんとしていることは分からないでもない。

その上で池田は、「貧しくても権力と富を平等に分配して幸福度が下 がらない生き方を、江戸時代の人々は工夫したの かも知れない。」とし、「日本社会の幸福度は相対的に は高かったのではないだろうか。ここには、これ から衰退する日本が学ぶべき知恵があるような気 がする。」と結論付けている。

安倍は経済と軍事力しか日本の価値を見いだそうとは思っていないが、日本は嘗て世界最高水準の文化を持っていたのだ。今や、嘗ての高度経済成長の様には国民を底上げしての裕福な経済は望むべくもない。今こそ、経済だけではない新たな社会価値を模索する段階に入ったのである。

だって一番知能指数が低い！
これだけで日本人に取ったら最悪だ！