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2014年01月03日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「日本を、取り戻す。」の標語を掲げて安倍晋三首相ともども右寄り政治家として定評のある下村博文文科相が、「道徳教育」に力を入れるという。文部科学省の有識者会議「道徳教育の充実に関する懇談会」が12月26日、現在は正式教科ではない小中学校の「道徳の時間」を、数値評価を行わない「特別の教科」に格上げし、検定教科書の使用を求める報告書を下村博文文科相に提出したのを受けて、いよいよ本格的な「道徳教育」に乗り出す。産経新聞が報じている。
果たして、右寄り政治家である下村博文文科相が戦後68年を経て、本格的な「道徳教育」に乗り出す「真の狙い」は、何なのか。
ズバリ言えば、「教育勅語」の復活である。
朕惟フニ、我ガ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ、コヲ樹ツルコト深厚ナリ。我ガ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ、億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ、此レ我ガ國體ノ精華ニシテ、教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス。爾臣民父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信ジ、恭儉己レヲ持シ、博愛衆ニ及ボシ、學ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ啓發シ、コ器ヲ成就シ、進デ公益ヲ廣メ、世務ヲ開キ、常ニ國憲ヲ重ジ、國法ニ遵ヒ、一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジ、以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ。是ノ如キハ獨リ朕ガ忠良ノ臣民タルノミナラズ、又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン。斯ノ道ハ實ニ我ガ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民ノ倶ニ遵守スベキ所、之ヲ古今ニ通ジテ謬ラズ、之ヲ中外ニ施シテ悖ラズ。朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ、咸其コヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。
明治二十三年十月三十日
御名御璽
教育勅語は、「12の徳目」から構成されていた。
1.父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
2.兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
3.夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
4.朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
5.恭儉己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
6.博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
7.學ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
8.以テ智能ヲ啓發シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
9.コ器ヲ成就シ (人格の向上につとめましょう)
10.進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
11.常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ (法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
12.一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ (国に危機があったなら正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう)
以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
◆教育ニ関スル勅語は、明治天皇が山縣有朋内閣総理大臣と芳川顕正文部大臣に対し、教育に関して与えた勅語。以後の大日本帝国において、政府の教育方針を示す文書となった。一般的に教育勅語という。1890年10月30日に発布され、1945年に第2次世界大戦の敗北によってGHQの占領下に入ると、1948年6月19日に国会の各議院による決議により廃止された。「博愛衆ニ及ホシ」とは、フランス革命時の「自由平等博愛」の思想に則るものであるのに、GHQは、これもろとも、教育勅語を全否定した。実に、ムチャクチャであった。
第1次山県有朋内閣の下で、井上毅、元田永孚によって起案された。井上毅は教育勅語が思想や宗教の自由を侵さないようにすることを重視し、元田永孚は国家神道的な教典とすることを重視していた。西洋の学術・制度が流入するなかで、軽視されがちな道徳教育を重視したものであった。もちろん、西洋文明にも宗教(キリスト教)を背景とした道徳教育は存在する。だが、それを直接、多神教の国の日本人に適用するわけにもいかない。さりとて、伝統的に道徳観の基本として扱われてきた儒教や仏教を使うことは、「文明開化」のなかで、「西洋化」を進めていた明治政府の理念に従えば、不適切であった。このため、伝統的な道徳観を天皇の勅命とする形でまとめたのが教育勅語であった。
◆第1回帝国議会開会(1890年11月29日)の直前に発布された意味について、生活の党の小沢一郎代表の側近中の側近である知恵袋の平野貞夫元参院議員(衆議院事務局に入局し、園田直の下で副議長秘書、前尾繁三郎の下で議長秘書を務めた後、委員部総務課長、委員部長を経て退職)が、「神に宣誓するときに手を置く聖書に代るものとしてつくられたのが、教育勅語であった」と解説している。
戦後教育のなかで、道徳教育の復活が何度か試みられたけれど、概ね「ホームルーム」と化して、何の教育効果も得られなかった。教師自身が、決して「道徳的」ではなく、せいぜい「清く、正しく、美しく」という宝塚歌劇団のモットーが、全国小学校の標語としてとし掲げられて、教育効果を上げた程度であった。
【参考引用】産経新聞msn産経ニュースが12月26日午後10時7分、「『道徳の教科化』提言 文科省有識者会議、来年度から新教材も」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「文部科学省の有識者会議『道徳教育の充実に関する懇談会』は26日、現在は正式教科ではない小中学校の『道徳の時間』を、数値評価を行わない『特別の教科』に格上げし、検定教科書の使用を求める報告書を下村博文文科相に提出した。下村文科相は年明けに中央教育審議会に諮問し、平成27年度にも先行実施される見通しだ。報告書では、道徳教育の現状として『歴史的経緯に影響され、道徳教育そのものを忌避しがちな風潮がある』などの課題を指摘。抜本的な改善を図るには『特別の教科』として位置づけることが適当とした。ただし、5段階などの数値評価は行わず、記述式など多様な評価方法を検討するよう求めた。教材は新たに検定教科書を導入するのが適当と判断した。文科省によると、教科書の作成から使用まで数年かかることから、正式な教科化は30年度以降となるが、学習指導要領が一部改訂されれば、早ければ27年度にも先行実施するという。文科省はこの日、検定教科書ができるまでの道徳教材として、現在配布されている『心のノート』を全面改定し、『私たちの道徳』の名称で来年度から使用する方針も発表した。心のノートよりページ数を1・5倍に増やし、坂本龍馬や新渡戸(にとべ)稲造などの偉人伝、イチローや高橋尚子さんら世界で活躍するスポーツ選手のエピソード、いじめの未然防止につながる題材や日本の伝統文化に関する読み物を盛り込む」
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