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2014年01月01日
元旦のテレビと各紙が一斉に報じていた。王毅中国外相が次々と主要国の外相に電話をし、安倍首相の靖国参拝について協議したと。その電話がどのような内容だったのか、そして相手国の外相の反応がどのようなものであったか。それは報じられている通りだ。日本批判の包囲網はどんどんと広がっている。いまや安倍首相が最も重視するロシアでさえ、ラブロフ外相はこう言ったという(1月1日朝日)。「ロシアは中国の立場と完全に一致する」、「日本が誤った歴史観を正し、地域の緊張を激化させる行動をとならいよう促す」と。
なぜ安倍首相は黙っているのか。靖国参拝は安倍首相が信念を貫いて行った事であるはずだ。それをここまで世界各国から批判されてよくも安倍首相は黙っていられるものだ。よくも長い正月休みをのんびりできるはずだ。世界に説明して誤解を解く、と言ったのは安倍首相ではなかったのか。なぜ中国に先手を打って岸田外相に電話をかけさせなかったのか。いや、中国が外相だから、日本はそれを上回る首脳電話外交をなぜみずから行わなかったのか。まさか説明しても理解が得られないと思っているからではないだろうな。まさか英語が出来ないから面倒だと思っているのではないだろうな。まさか放置しておけば沈静化するだろうと思っているのではないだろうな。まさか正月休みは日本は仕事をしないものと決まっていると思っているのではないだろうな。どう考えてもおかしい。外交は沈黙したほうが負けだ。世界が安倍批判で固まってしまえば後で何を言っても無駄になる。それほど重大な中国外相の電話外交と、それに対する安倍政権の不作為であるが、大手メディアはなぜか安倍批判を一切しない。安倍首相を支える右翼は、何があっても中国批判を繰り返すしか能がない。私はここにこの一年の日本外交の無能さとそれを許すメディアの堕落を見る思いだ。
もはや安倍首相という大きなハンディを持って日本は2014年を始めなくてはいけなくなった。それでいいのか。安倍首相を代えられない自民党も、黙って追従する官僚も、靖国問題から目をそらそうとするメディアも財界も、そして何よりもそんな安倍首相を支持する国民も、日本の国益を損ねる共犯者である。私は共犯者にはならない。安倍首相は間違っていると言い続ける。間違っているからそれを正せと言い続ける。そしてもし正せないのなら、日本国民のために潔く辞して後任者に首相の地位を譲るべきだと言う。これは客観的に見て正しいことなのである。正しい事をいう事は批判ではない。建設的助言である。私は今年一年もまた建設的助言を発信しつづける。これがその第一号である(了)
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