http://www.asyura2.com/13/senkyo158/msg/711.html
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日本国と日本人は、安倍首相の靖国公式参拝についての海外の批判が厳しいことを知らなければなりませんが、日本国内のマスメディアではそれが甘く伝えられている傾向があるのではないでしょうか。そういう目で日本国内の報道を見なければなりません。というか、外国語を少しでも理解する人はこういう機会に積極的に海外の報道を見て、日本と日本人が海外からどのような目で見られているかを知って大いに冷や汗を流すべきです。いくつかツイートの端的な指摘を引かせていただきます。
安倍晋三の靖国参拝に関して「政治的に無分別だ」(ワシントン・ポスト)、隣国の共有する過去についての「傷つきやすい感情を踏みつける」(CNNテレビ)、「日本の軍国主義復活という亡霊を自国の軍事力拡張の口実にしてきた中国指導部に対する贈り物になった」(WSJ)など批判で溢れる。
— Youhei Kabasawa (@ykabasawa) 2013, 12月 28
豪州紙の批判記事、原文と日本語記事(共同)読み比べてみようよ。後者は日本人に口当たりの良いところ抜いてきただけ。おれらちゃんと現実を見ないとあかんで。
http://t.co/9Lm7KE4P0z
http://t.co/KBrcKKMHHa
— なめぴょん (@namepyon) 2013, 12月 28
おれが危機感を持つのは豪州紙の厳しい論調がまるで「せっかくぼくらがひどい中国に反対して日本の肩持とうとしてるのにやめとけよ」に編集されて伝えられる日本の現実。
日本人は都合のよいことしか聞きたくないのか? マスコミはそいの生ぬるい幼稚な自己満足の欲望に媚びるだけなのか?
— なめぴょん (@namepyon) 2013, 12月 28
では、なめぴょん (@namepyon) さんが指摘している豪州紙と日本の共同通信の記事を記録して比べてみましょう。
(転載ここまで)●The Australian
Shinzo Abe's unhelpful shrine visit
From:The Australian
http://www.theaustralian.com.au/opinion/editorials/shinzo-abes-unhelpful-shrine-visit/story-e6frg71x-1226790856500
December 28, 201312:00AM
JAPANESE Prime Minister Shinzo Abe has been unnecessarily provocative by visiting the Yasukuni war shrine despite being forewarned that doing so would cause grave offence, particularly to China and South Korea, at an extremely dangerous juncture in the deepening East China crisis.
Yet he went ahead, and while he clearly anticipates domestic political advantage in having done so it is hard to see the visit as anything but an own goal for Japan's international relations.
By, in effect, thumbing his nose at Beijing and Seoul, as well as Washington, Mr Abe has made things more difficult for friends and allies like Australia that have gone out on a limb to support him in the confrontation over the disputed Senkaku/Diaoyu islands.
His actions have played into the hands of Chinese leaders trying to use the spectre of revanchist Japanese militarism to justify their regional expansionism.
Japanese officials have argued Mr Abe's visit was no more significant than an American president going to Arlington National Cemetery.
However, the shrine in central Tokyo venerates 2.5 million Japanese war dead, including notorious characters such as wartime leader General Hideki Tojo and other war criminals responsible for the most egregious and inhumane excesses.
They were the men who ran the brutal war in China and Southeast Asia in which millions were killed, with Japanese forces routinely massacring, raping and attacking civilians with chemical and biological weapons.
Mr Abe can hardly be surprised by the ferocity of the reaction, or the way the Yasukuni visit is being used to stir up anti-Japanese sentiment.
Since returning to office, Mr Abe has left no doubt about his strident nationalism and belief that the trials which convicted Japan's wartime leaders were "victor's justice". He is determined to achieve revision of Japan's post-war "peace constitution" so it can rearm itself and counter China's growing regional military power.
He has won support for these moves, even from countries that suffered previously from Japanese militarism. That backing is unlikely to be sustained if Mr Abe is seen to be deliberately provoking aggression. The crisis in East Asia needs cool heads.
More provocation is not the answer. Mr Abe's allies, including Australia, must leave him in no doubt about the need to act more responsibly. His Yasukuni visit was not helpful.
(転載ここまで)● nikkansports.com
首相靖国参拝は「日本のオウンゴール」
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20131228-1237027.html
2013年12月28日23時19分
安倍晋三首相の靖国神社参拝に対する海外からの批判や懸念が止まらない。28日には、これまで静観していたアジア太平洋諸国の有力メディアからも“火の手”が上がった。日米と安全保障協力を進めるオーストラリアの有力紙オーストラリアンは同日付の社説で「日本のオウンゴール」との表現で、自ら招いた外交的失点と指摘した。
同紙は、安倍氏が憲法改正など安保戦略の抜本的見直しを進めていることについて「日本の軍国主義に苦しんだ(フィリピンなどの)国々からも支持を取り付けている」とする一方、他国の反発を招くような行動を続ければ「支持を失いかねない」と苦言を呈した。
日本の友好国インドネシアの有力紙コンパスも28日付の社説で、中国が東シナ海上空に設定した防空識別圏や沖縄県・尖閣諸島問題で緊張が高まっている中、参拝が行われたことに言及し、「タイミングは適当ではなかったと認めざるを得ない」と論評した。
米国の不信感も収まらない。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は27日、靖国参拝は「安倍氏の国際的立場と日本の安全を弱める挑発的行為」と社説で批判。安倍氏の行動を「危険なナショナリズム」と非難したライバル紙、ニューヨーク・タイムズの社説に続いた。
韓国と共に激しく反発する中国の英字紙チャイナ・デーリーは28日付で「世界各国が非難で結束」と題した記事を1面トップで掲載。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は同日、今後の対日姿勢に関する世論調査を発表、日本に強硬姿勢を維持すべきだと答えた人が75%に上った。
ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮の海外向けラジオ、平壌放送は28日、安倍首相の参拝について初めて報じ、「無分別な行為」だと非難した。
中国外交を統括する楊潔■国務委員は28日、安倍氏が「誤り」を認めなければ「歴史の舞台で徹底的な失敗者となるだろう」と非難した。
国連の潘基文事務総長は27日、報道官を通じ「(第2次大戦という)過去から生じる緊張がいまだに(北東アジア)地域を悩ませていることを非常に遺憾に思う」と憂慮した。(共同)
※■は、竹カンムリに后の一口が虎
[2013年12月28日23時19分]
"He has won support for these moves, even from countries that suffered previously from Japanese militarism. " と「ザ・オーストラリアン」の記事にあります。しかし、「ザ・オーストラリアン」紙がこの一文によって具体的に何を指しているのかはっきり示していないことに私個人としては大きな不満を持ちます。アジア諸国に対する安倍外交は、安倍自民党が実際に日本で実行中の軍事大国化、国民主権廃止、基本的人権の縮小、第二次大戦をめぐる史実の隠ぺいと歪曲を正直に説明しておらず、きれいな言葉による建前ばかりだからです。アジア諸国が今まで安倍政治、安倍外交について表面的にどういうメッセージを受け取って、それをどのように理解したかわからないからです。安倍自民党政治は言っていることとやっていることが全く一致していないことを忘れてはなりません。この靖国参拝はその典型的な一例です。したがって、「日本の軍国主義からかつて被害を受けた国々からさえもこれらの動きへの支持を得ている」という一文は正確な報道とは言えません。
このような意味のあいまいな一文にすがって自分を慰めるのではなく、外からの厳しい批判に身をさらさないと日本は確実に道を誤ります。いえ、今まさに道を誤りつつあると思います。どこで日本は現在進行中の誤りに気付いて引き返せるかが重要なのです。
だけど、報道機関の幹部が大挙して安倍首相と会食を繰り返しているようではねえ...。
厳しい現実を見ないで自国を甘やかす日本は幼稚すぎる (安倍首相の靖国公式参拝に対する海外からの反応から)村野瀬玲奈の秘書課広報室
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-5158.html
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