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12月25日(ブルームバーグ):資産家ウォーレン・バフェット氏の名言通り、潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる。2013年はまさにアジアの政治指導者、中央銀行総裁らのうち、何も身にまとわずに泳いでいた人物が浮き彫りとなった年だ。
日本と韓国では、2人のリーダーがうたった画期的変革が実際は空虚なものであることが分かった。平和的台頭を掲げる中国の場合、その実像が攻撃的な行為によってあらわとなった。インドのシン首相が改革派の本領を発揮することもなかった。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、国家転覆を図ったとして、叔父で事実上のナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑。オーストラリアのアボット首相は支持率低下に歯止めがかからない。
年の瀬のこの時期、アジアの自称「皇帝」の多くが実はほとんど裸で遊泳していたことが明らかとなった。第1回「裸の大賞」の受賞者は次の面々だ。
安倍晋三首相:大胆な金融緩和で期待を集めて1年のスタートを切ったが、規制緩和の掛け声はサミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」の状況に転じた。「アベノミクス」の唯一の産物は、大きく値上がりし不穏なバブルの様相を呈しつつある日経平均株価だろう。
「平和的台頭」
中国共産党:防空識別圏(ADIZ)の設定、海洋での対立など近隣諸国に波紋を広げた中国の言動には、言語学者も「平和的台頭」の定義を見直すことになった。習近平国家主席は今年、誰がアジアの絶対的指導者であるか疑いの余地をほとんど残さなかったが、改革の約束がどれほど真実味があるかは疑問だらけだ。
「金王朝」:張氏を処刑することで、金第1書記が断固とした姿勢を示し、恐怖を覚えさせようと狙ったのは確かだろうが、逆に心もとなく不安定な素顔をさらけ出してしまった。オバマ米大統領にとって朗報なのは、平壌情勢を知りたければ、訪朝経験豊かな米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏にすぐ話を聞けることだろう。
オバマ外交の「要」:医療保険制度改革法(オバマケア)をめぐる行き詰まりで、オバマ大統領はアジア4カ国歴訪の取りやめを余儀なくされた。政治的こう着状態を招いた共和党のティーパーティー(茶会党)系議員らはオバマ政権によるアジア太平洋への重点移行(リバランス)には、アメとムチ、そして装うものすらないことを暴露した。
「特別賞」
東京電力:誰もが過去2年間にわたり口にしていたことを東電 が認めた。福島第1原子力発電所での汚染水漏出の事実とそれを止める方法を知らないということだ。安倍首相が20年の東京五輪招致に向け、汚染水問題について「コントロールされている」と語ったことには「特別賞」を贈呈しよう。
中国人民銀行総裁:周小川総裁はシャドーバンキング(影の銀行)一掃に無残にも失敗し、人民銀が引き締めで後手に回っていることは明白だ。米金融当局が量的緩和縮小に着手し、過剰な流動性の潮が引くことで、中国経済は向こう1年間、むき出しのわが身を痛感することになるかもしれない。(ウィリアム・ペセック)
(コラム)安倍首相や習主席ら「裸の王様」大集合 ペセック Bloomberg.co.jp
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MYCA4Z6JIJUP01.html
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