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沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は27日、記者会見し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古の埋め立て申請を承認したと発表した。日米政府と沖縄の間で曲折を経てきた普天間の移設計画は、合意から17年で再び動き出す。
午後3時過ぎ、足を引きずり、眉間(みけん)にしわを寄せて仲井真弘多知事は会見場に現れた。冒頭、用意した紙を約15分かけて読み上げた。「目が悪いものですからご容赦ください」。口ぶりには余裕が感じられた。
だが、2期目の知事選で掲げた「県外移設」の公約撤回ではないか。この点に質問が集中すると、一変した。
「公約は変更しておりません」「どこがどう不整合だと思ってるんです?」。埋め立て申請は行政手続きとして承認するが、県外移設を貫く姿勢は変わらない。そう繰り返すが、質問は続く。「今のは質問ですか批判ですか。何を言いたいんですか」。目を見開き、手ぶりを交えながらまくし立てた。
判断の妥当性を説明する知事の眼鏡が、無数のフラッシュで光った。
県民の理解が得られなければ、どう責任を取るのか。選挙で信を問うつもりはないか。そう問われると、「ストーリーとしてはスジが通ってるようにも思えるが、どうして(私が)県外を捨てたとおっしゃるのか全く意味がわからない」。辞任を否定した。
詰めかけた記者は約80人。約20分の質疑で広報担当者が会見を終えようとすると、取材陣から抗議が殺到。県幹部が「ではあと3問にします」と告げると、知事は小声で「そんなに質問ありますかねえ」。質問を求める手は上がり続けたが、1時間弱で会見は打ち切られた。「こんな会見でいいんですか」。退出する際に問われると、「どういう意味ですか?」とだけ残し、会見場を後にした。
仲井真弘多・沖縄県知事の記者会見の要旨は次の通り。
◇
公有水面埋め立て承認申請を審査し、現段階での環境保全措置が講じられ、基準に適合していると判断し、承認した。安倍首相の強いリーダーシップで、普天間飛行場の5年以内の運用停止の道筋が見えつつある。地位協定改定の実行は画期的だ。
国際情勢は緊張し、沖縄は一定の役割を果たさなければならないが、過重な負担は不公平だ。今回の措置はバランスが取れている。
政府の辺野古移設計画は約10年を要し、普天間飛行場が現状維持になる事態は避けなければならない。県外の飛行場がある場所へ移すのが最も早いという考えは変わらず、考えうる県外案を検討し、5年以内の運用停止を図る必要がある。
――公約撤回では。
公約を変えたつもりはない。辺野古はなかなか困難だと言ってきたし、これからも大変だ。一番重要なのは、街の真ん中にある危険な飛行場を一日も早く外に出すことだ。政府がしっかり取り組み、5年以内に県外に移設し、飛行場の運用を停止するという安倍首相の確約を得ている。「県外移設」も「辺野古移設がなかなか困難だ」ということも何ら変わっていない。
――「5年以内の運用停止」に確約はあるのか。
作業チームをつくって米国ともよく相談し、取り組んで結果を出すと、一国の総理、官房長官殿が言っていることは最高の担保だ。
――「県外」を求める考えをどう実現するのか。
辺野古の建設は難しかろうというのが現実だ。日米両政府は(辺野古移設に)9年半かかるというが、宜野湾に9年半あり続けるのは、固定化とほとんど変わらない。だから、もっと早く普天間は移設すべきだ。半分か、半分以下の期間で処理するには県外に移すしかない。
――県民は公約撤回と受け止める。説明を。
埋立法の手続きに従って承認した。(普天間が)宜野湾の真ん中にあり続けるということに問題がある。危険を減らす、ゼロにすることは、首相も共感していると言っている。これはこれで手を打たないとだめだ。辺野古だとかなりの時間がかかるから、政府は9年半というが、それよりもっと早く移すしかない。これは並行して存在しうる。
――選挙で信を問い直す考えは。
「『県外』を捨てた」とどうして言うのか。まったく意味が分からない。
http://digital.asahi.com/articles/ASF0SEB201312280001.html
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