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なぜ沖縄は敗れたか
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★「天木直人氏の視点ー(2013/12/26)」★ :本音言いまっせー
「驚くべき立派な内容を提示していただいた」
「これでいい正月が迎えられる」
これが、仲井真知事が辺野古移転を了承した時の言葉である。
こんな言葉を吐く仲井真知事に対する沖縄県民の反発はあまりにも小さい。
沖縄ではどのような動きになっているか知らないが、
沖縄県庁に反対の声をあげて集まった人はわずか数百人だという(12月26日朝日)。
10万人いや数十万人規模にならなければウソだ。
メディアは沖縄の現状を伝えないから日本国民はわからないという。
沖縄の反発はこれからだという。
辺野古移転を強行すれば流血を見るなどということが盛んに言われてきた。
だからいくら安倍首相や仲井真知事がそう決めても辺野古移転は不可能だという。
沖縄出身を殊更強調して、沖縄問題について最近やたらに発言している佐藤優などもその一人だ。
しかし、その佐藤優が流血デモの先頭に立つというのか。
国家安全保障会議事務局長の谷内正太郎を絶賛している佐藤優が安倍首相の沖縄政策を批判できるのか。
そんな佐藤優を常連論客に迎えている週刊金曜日やその責任者である佐高信は、本気で沖縄から米軍基地をなくそうとしているのか。
なにもかもいかさまだ。
誰がなんと言っても沖縄は破れた。
なぜ敗れたのか。
沖縄に基地が集中している。
沖縄は差別され続けて来た。
それは事実であるが、我々はその事をあまりにも強調し過ぎたのではないか。
だから今度のような事になるのだ。
安倍首相が沖縄のためにやれることは何でもやると言い、
仲井真知事が冒頭の「驚くべき」感謝の言葉を口にするような本末転倒の光景になるのだ。
沖縄は最初からこういうべきだった。
米軍基地を抱える事の苦しみをほかの日本国民に押しつけるわけにはいかない。米軍基地は日本からなくさなければいけないと。
我々は最初からこう考えるべきだった。
日本を沖縄化してはいけないと。
沖縄問題は終ったけれど米軍基地問題はますます深刻な問題として日本を苦しめるだろう。
沖縄問題は終ったが原発問題はこれからだ。
いくら政府が原発再稼動を目論んでも、受け入れ先の住民が反対すれば再稼動は出来ない。
沖縄は一つだが、原発を抱える地方は全国至るところにある。
住民の政府に対する戦いはこれからだ。
安倍政権の暴政を許さない最後の決め手は住民だ。
住民の戦いは沖縄だけではない。
安倍政権が倒れるまで、全国の至るところこれからも続く。
こんな安倍政権は、住民の手で倒さなければならない。
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