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重大!尖閣諸島で「棚上げの合意はない」と嘘をつく外務省、日本政府―棚上げ合意はあった
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/ba38f4ad2c1f47e2c82f4944e44d04a8
★孫崎享氏の視点ー<2013/12/23>★ :本音言いまっせー
尖閣諸島問題では日中双方が領有権を主張している。
国際的にみても米国は「領有権問題については日米いずれ側の立場もとらない」という態度を1971年以来続けている。
この中で双方が自己の主権を確立しようとする行動をとれば、どこかで軍事衝突が起こる。
その中で「棚上げにする」ことにすれば緊張は避けられる。
そしてそれは1972年の田中角栄首相と周恩来首相、園田外務大臣とケ小平副首相の間で合意している。
しかし政府、外務省は合意がないという立場をとっている。
しかし、合意はある。
これが一番の問題だ。何故、日本政府と外務省は嘘をついているか。
日中国交回復交渉で、周恩来と田中角栄会談に参加したのが、橋本恕氏(元大平外相時代の中国課長)である。
彼が『去華就實 聞き書き・大平正芳』(平成12(2000)年6月12日発行)で次のように記述している。
********************************:
「橋本恕氏(元大平外相時代の中国課長)に聞く日中国交正常化交渉」
共同声明が調印された四日目の首脳会談では台湾問題が議論となった(略)。
雑談のあと、周首相が「いよいよこれですべて終わりましたね」と言った。
ところが「イヤ、まだ残っている」と田中首相が持ち出したのが
尖閣列島問題だった。周首相は「これを言い出したら、双方とも言うことがいっぱいあって、
首脳会談はとてもじゃないが終わりませんよ。だから今回はこれは触れないでおきましょう」と言ったので、
田中首相の方も「それはそうだ、じゃ、これは別の機会に」、ということで交渉はすべて終わったのです。
********************************
では現在の外務省の記録はどうなっているか。
田中総理: 尖閣諸島についてどう思うか?私のところに、いろいろ言ってくる人がいる。
周総理: 尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。
石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾も米国も問題にしない。
(データベース『世界と日本』、日本政治・国際関係データベース、東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室、
[文書名] 田中総理・周恩来総理会談記録
[場所] 北京、[年月日] 1972年9月25日〜28日、極秘無期限、
田中総理・周恩来総理会談記録 (1972年9月25日〜28日)−日中国交正常化交渉記録−
周恩来のいいっぱなしになっている。
尖閣諸島で日中首脳が棚上げにしていたとなると、日本の方針は大きく変わる。
ここで日本政府、外務省は大変な嘘をついている。
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