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ようやく観念/(C)日刊ゲンダイ
東電病院が決定打 慎太郎に引導渡された猪瀬知事の“末路”
http://gendai.net/articles/view/news/146788
2013年12月19日 日刊ゲンダイ
猪瀬直樹都知事が19日午前10時半、都庁内で会見を開き、「説明責任を果たすべく努力してきたが、私に対する疑念を払拭するには至りませんでした」と辞任を表明した。
猪瀬知事は冒頭、原稿を読み上げる形で「五輪を成功させるためには、このまま都政を停滞させるわけにはいかなかった」と今回の辞任に至った経緯を説明。だが、自身の疑惑について聞かれると、「借金は選挙のためで、落選を考えると生活が不安だった」と従来の主張を繰り返した。その一方、今後のことについては「これからは作家として情報発信したい」とすがすがしい顔で語り、最後まで、“非常識”さを露呈した。会見では辞任に至った感想、詳しい経緯なども聞かれたが、噴飯弁明のオンパレード。
「政治家ではないアマチュアのボクが都知事になったこと自体が異例で、不用意にカネを借りてしまった。辞めるしかないなと思った。物の考えが至らず、やや傲慢になっていたと反省している」
「おごりとは政策について自分はかなり精通していると思っていたが、政務ではアマチュアだった」
「(辞めると決断したわけは)都政を停滞させてはいけないと考えた。このままいけば、2月頭に選挙になり、いま辞めれば、2月のオリンピック組織委員会の立ち上げにも影響が出ないと思った」
「今後は勉強したこと、感じたことも含めて、外から恩返ししたい」
「<突然、辞職した背景には、東電病院の問題があるのではないか>その問題と直接関係はありません。一昨日に石原前知事と会い、<都政をこれ以上停滞させるわけにはいかない>となった。もう一つは選対責任者だった(元サッカーJリーグ)川淵三郎さんと会い、<東京五輪を何とか成功させなければならず、ここはいったん打ち切ろう>ともなった」
疑惑の真相には答えず、五輪を理由に退任を“正当化”する薄汚さ。とことん、フザケた男だ。「次の都知事になられる方にも、東京がスポーツとアートにあふれる都市にしてもらい、自分がやってきたものを受け継いでくれるふさわしい人が現れてくれることを心から思っている」なんて注文も。
ヘドが出るような会見だった。
猪瀬辞任の雰囲気は、18日の午後から一気に高まった。
「知事に近い都幹部たちが<万事休す>と言い出しました。東電病院売却に関する疑惑が立て続けに報じられ、<もう持たない>という空気になったのです。便宜供与、贈収賄ですからね。猪瀬知事も、18日午後の公務をキャンセル。いよいよという感じでした」(都政記者)
来週から始まる予定だった百条委員会で、議会側は決定的なネタを準備していた。それも猪瀬を観念させたようだ。
「東電病院に関して、猪瀬さんと福祉保健局がやりとりした記録が残っていて、議会側はこれを根拠に追及する構えでした。東電の株主総会直前に福祉保健局が東電病院に立ち入り検査に入りましたが、その際、当時副知事だった猪瀬さんは、本来必要な知事の了承を得ないで検査を決めていたというのです」(前出の都政記者)
さらに17日に石原慎太郎前知事が猪瀬と会談。「直接、引導を渡した」(事情通)という。18日は、都知事選で猪瀬の選対本部長を務めた川淵三郎日本サッカー協会元会長とも会い、辞職やむなしとなった。
官邸と自民党も「辞任不可避」で急加速した。高村副総裁が18日、自民党幹部として初めて公の場で猪瀬に「辞職要求」を突きつけたのに続き、安倍首相と会った東京選出の萩生田総裁特別補佐は、「五輪をめぐり国と都が話し合いをできない状況は世界にもみっともない。早く方向を決めて欲しい」と暗に辞任を促した。外堀は完全に埋まったのだ。
もっとも、ここまで居座ったのが異常異様だ。都職員は利害関係者から大金を“借りた”だけでも懲戒免職なのである。このルールは知事には適用されないが、都政の舵取り役として職員を上回る規律が求められて当然。猪瀬は徳洲会のカネを手にしただけでアウトなのだ。即刻辞任に値する。「政治の素人」「アマチュアだった」なんて言い訳は通用しないのである。
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