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17日の議会で答弁する猪瀬直樹知事=17日、都庁(寺河内美奈撮影)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131219/plt1312190850002-n1.htm
2013.12.19
徳洲会グループからの5千万円受領問題で、猪瀬直樹知事(67)が18日、都政の混乱を招いた責任を取って辞職の意向を固めた。ちょうど1年前に史上最高の得票数で知事のいすに座り、2020年夏季五輪の東京招致成功の立役者ともなった。だが、問題発覚後、記者会見や都議会で説明を二転三転させ、都民からの信頼も揺らいでいった。「責任を全うしたい」。こう言って辞職を否定していたが、「独断専行」と評される政治手法に都庁内外からの風当たりは強く、最後は「伝家の宝刀」の百条委員会開催まで突きつけられた。
政府の特殊法人改革や道路公団民営化などで辣腕(らつわん)をふるってきた猪瀬氏は平成19年、石原慎太郎前知事(81)に請われて副知事に就任。都が筆頭株主となっている東京電力の経営改革、都営地下鉄と東京メトロの一元化などに取り組んできた。
転機は昨年10月だった。石原氏が電撃的に辞職、国政への転身を表明し、後継指名を受けた。同12月の都知事選に立候補すると、現職さながらの戦いぶりで選挙戦を圧倒した。
当選後はもっぱら「五輪が最優先」と語り、招致活動に邁進(まいしん)。今年7月に急逝した妻のゆり子さんとともに世界中を飛び回り、東京開催をたぐり寄せた。石原氏も成し遂げられなかった招致実現に、都庁内からは「7年後まで安泰」との声も上がっていた。
◆議会とすきま風
ただ、副知事時代から都議会に事前の根回しをせずに政策を打ち上げることもしばしば見られた。議会側からは「独断専行」「議会軽視」と批判されるなど、両者の間にはすきま風も。猪瀬氏について「思いつきが多い」と漏らす都庁職員も少なくなかった。
外遊先の米ニューヨークでは突然、都営バスの一部終日運行構想を発表。五輪関係では大会組織委員会の組織構想などを定例会見で示し、都議会側は「過剰な自意識」「あまりにも常識を逸脱している」と、事前に議会の同意を得るよう求めた。就任当初から“オール野党”の様相を呈していた中で、その強気な姿勢は434万票の負託が背景にあったためだ。
◆変遷する釈明
ところが、11月22日に受領問題が発覚すると、強気の姿勢は影を潜めた。
同日午後1時すぎの囲み取材では「資金提供という形での応援」「選挙費用に使った場合は収支報告書に書くつもりだった」と選挙目的を明言したが、2時間後の会見で「選挙資金ではない」「まったく選挙で使うつもりはなかった」と連発し、「個人的な借り入れ」を強調した。
変遷する釈明は、その後の都議会での答弁でも続いた。貸金庫での現金保管状況、現金受領直後の行動、返金日…。事実と異なる答弁と訂正を繰り返し、五輪準備に向けて表立った対立を避けていた都議会も追及の手を強めていった。
ある都議は「今回の問題は言語道断の行為」と前置きした上で、「知事を擁護しようという人がいるのを聞かない。こういうときに今までの為政者としての在りようが出たのではないか。副知事時代に何を学んでいたのか」と語った。
◆新著発売の日に
都民らからの批判も強まった。都によると、18日現在で都民らから都に寄せられた意見は2011件。このうち約8割が猪瀬氏に対する批判的な意見で、「早く辞めてほしい」「都民として恥ずかしい」といった声が大勢だったという。
辞職の意向を固めた18日、猪瀬氏の新著「勝ち抜く力」(PHPビジネス新書)が発売された。ただ、自身は疑惑と不信に勝ち抜くことはできなかったようだ。
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